『キネマの神様』来年4月16日に公開決定、困難乗り越え
特報映像も初解禁
沢田研二・菅田将暉・永野芽郁・宮本信子・野田洋次郎・小林稔侍・寺島しのぶに加え、北川景子らが出演する、松竹映画100周年を記念した映画『キネマの神様』(山田洋次監督)が来年4月16 日に公開されることが決まった。また、初めての本編映像となる特報映像が解禁された。
本作は、主演に決定していた志村けんさんが逝去され、代役として沢田研二を迎え再始動した。
2020年1月に映画化を発表した山田洋次監督最新作『キネマの神様』は3月1日にクランクインし、撮影を進めていたが、半分を撮り終えた3月末にW主演である志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎の悪化で逝去された。
突然の訃報に、山田監督をはじめとするキャスト、スタッフは動揺を隠すことができなかったという。程なくして緊急事態宣言が発出され、撮影は長期中断。
この時点で、「かわいそうに。再開するのは無理だろう」といった声が世間では数多く上がっていたが、「我々はすんなりとこの作品を未完で終えることを受け入れることが出来ませんでした。この作品を無事完成させることが、志村さんへの一番の供養になる」と、志村さんが演じる予定だったゴウのキャスティングを開始した。
そして、かつて同じ事務所に所属し、先輩後輩同士非常に仲が良く、「8時だョ!全員集合」や「ドリフ大爆笑」などの番組、共同のラジオ番組「ジュリけん」やコントなどで志村さんと多く共演した、沢田研二が出演を決意。
「志村さんのお気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です。」志村さんから沢田に魂のバトンが渡り再始動した本作、撮影再開後もコロナ危機と常に隣り合わせで数々の困難があったが、それを一つずつ乗り越え、ようやく公開が見えてきた。コロナの影響を大きく受けた映画として、コロナに限らず、様々な苦境に立たされたすべての人と一緒に乗り越えたい、そして、無事に公開を迎えることで、勇気と希望を与えたい。きっといる“映画の神様“を信じて。そう願いも込められている。
今回初めて解禁された映像は、若き日のゴウ(菅田)がカチンコを片手に映画制作に奮闘していた頃の映画を、現在のゴウ(沢田)が懐かしさと寂しさ溢れるまなざしで鑑賞するという二人の対照的な姿が重なる印象的なシーンから始まる。映画制作に全身全霊を傾け、夢を追い駆ける若きゴウ、一方で、妻・淑子(宮本)から指摘されるまで思い出せなかった程、かつての情熱と輝きを失った現在のゴウ。この対照的な二人を中心に、ゴウを支える家族・友人たちが映し出されたエモーショナルな映像だ。
かつての映画青年に何があったのか? ゴウの人生に起こった奇跡とは? これは、“映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡の物語であるとともに、本作の公開を諦めず信じ続けたキャスト・スタッフたちが起こす奇跡の映画として、2021年4月16日、すべての人へ贈られる。
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