北川景子、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎のドライブシーン(C)2021「キネマの神様」製作委員会

 菅田将暉と沢田研二がW主演を務める『キネマの神様』(8月6日公開)の本編シーンが解禁となった。銀幕スターの園子(北川景子)が運転する車で、若き日のゴウ(菅田将暉)、淑子(永野芽郁)、テラシン(野田洋次郎)がドライブへ出かけるシーンとなる。

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 映像では園子からゴウへ、テラシンから淑子へ向ける淡い恋心など、それぞれの想いが交錯する登場人物たちの青春模様が垣間見える。園子がハンドルを握るオープンカーで、冗談を言い合いながらさわやかな笑い声をあげる4人。青い空の下を車は進むが、道中で車はエンストを起こし、ゴウたちは車を停めエンジンを冷やすことに。

 ラジエーターに水をそそぐゴウの目をまっすぐに見つめながら、園子は「ねえ、なんで淑子ちゃんたちを誘ったの? 私、ゴウちゃんと二人で来るつもりだったのよ」と意味深な言葉。あまりにもまっすぐな園子の瞳にゴウはたじたじ。

 一方、淑子への想いを募らせるテラシンは、映画のフィルムを使ったカメラを取り出し、遠慮がちに「写してもいいですか?」と淑子へ声をかけて眩しすぎる笑顔の淑子をカメラに収める。

 テラシンはカメラに使うフィルムの知識を淑子に披露するが、普段は淑子に照れっぱなしのテラシンが愛する映画を語るときは饒舌になる生真面目さが微笑ましい。

 青春の一幕の中で交差する4人の想いは、このドライブの先にどのようなドラマにつながっていくのか。

 さらに今回、本シーンに登場する菅田、永野、野田の3人によるコメントも到着。映画監督になる夢を追いかけるゴウ、映画館の館主になる夢を持ちながら映写技師として働くテラシンの、夢にまっすぐに青春を駆け抜けた物語にちなんで、それぞれの思う“夢”について語った。

 菅田は「小さい夢でいうと、例えばこの世界に入って、週刊少年ジャンプの漫画原作の実写映画に出演して、ジャンプに自分が載ったとか、夢だと思ってなかったけど振返ったら夢が叶った気持ちになっていることが、この世界は本当に良くあるなと思います。それこそ今回、僕のマネージャーさんが山田洋次監督の論文を大学で書いてたみたいで、この作品が決まった時は、すごい喜んでいたし、初めて山田さんに会った時にちょっと泣いてる姿を見て、やって良かったなと思ったし、夢が叶った瞬間を見ることができました」

 野田は「僕はそんなに大いなる夢を抱いたことがなくて、その時やりたいことが常にあって、それを全身全霊でやり続けてますね。だから大きな夢をたてるでも良いと思うんですけど、でももしかしたら夢っていうのはその時1番やりたいことを全力でやった先に、気づいたら辿りついてるんじゃないかな?」とエピソードを交え自身の考え方を明かした。

 一方永野は「私は、夢は持たないんです!」と一言。驚く2人に対して「私は、夢を持ちそれを達成したときに、次にどうしていいか分からなくなってしまう自分が怖くて、明確な将来の夢というものを持ったことがないので、明日が楽しければいいと思ってます」と語り、三者三様に「夢」について語るその姿は、まさに劇中の若き日のゴウ、淑子、テラシンに重なる。

 “映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡の物語。松竹映画100周年記念映画として製作された本作。それぞれの夢の形を胸に、3人は夢と愛と希望に満ちた本作に挑んだが、青い空の下、青春の日々を送った若き日のゴウたちは、ひたむきに夢を追いかけた先にどんな未来へたどり着くのか。50年先の現代まで、“映画の神様”を信じ続けたゴウのもとに訪れた“奇跡”とは何か。“映画”を愛し続け、挫折を味わいながらも夢を追いかけたゴウが時代を越えて織り成す青春と家族のありようが描かれる。

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