黒島結菜(NHK提供)

 中条あやみが主演するドラマ『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(NHK)の第3回(11月14日放送予定)、第4回(11月21日放送予定)に黒島結菜がゲスト出演する。元バドミントン選手・澤木夏帆役を演じる黒島はどのように向き合ったのか。

 ミステリー作家・木元哉多氏の人気シリーズのドラマ化。閻魔堂の主・沙羅(演・中条あやみ)が生き返りを願う亡者に、誰に、なぜ、どのように殺されたかを推理させるゲームを仕掛ける。被害者に、自分で自分の殺人事件の真相を解決させる、異色のオムニバスミステリードラマだ。

 黒島結菜が演じる澤木夏帆は世界でも活躍したバドミントンの元トッププレーヤー。夏帆は国内トップ選手だったが、ケガで引退。今は片手間でコーチをしている。ある日、闘病中の父が「続けろ」というメモを残して亡くなり、姉の南緒(山下リオ)や関係者に反対されるも、夏帆はひそかに復帰しようと動き出す。だが予期せぬトラブルで事故死した夏帆は沙羅に本音を見透かされて逆上。沙羅の怒りを買って地獄に落とされる。

黒島結菜インタビュー

――今回、よるドラ『閻魔堂沙羅の推理奇譚』に出演することが決まったときのお気持ちは?

 脚本を担当された古家和尚さんをはじめ、連続テレビ小説『スカーレット』で大阪のスタッフの皆さんとは何度かお仕事をご一緒していましたし、主演が学生時代からの友だちの中条あやみさんでしたから、すごく“出たい”と思いました。そこから脚本をいただいて読んでみて、私が演じる夏帆というキャラクターに自分自身との共通点もあったので、出演したいという気持ちが強くなりました。

――ご自身の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点は?

 澤木夏帆は、世界でも活躍した元バドミントン選手という役で、私も学生時代にバドミントンをやっていました。夏帆は閻魔堂に行って、沙羅から生きている間の言動について責められるんですけれど、台本でそのシーンを読んでいると、すごく自分自身に言われているような気持ちになって...。誰にでもあることかもしれませんが、困難から逃げたい気持ちとか、プライドが邪魔して素直になれないこととか、そういった“もどかしさ”が自分にもあるなと。撮影に入る前はもちろん楽しみな気持ちもありましたが、夏帆が自分に少し似ていると感じていたので、ちょっと演じるのが怖いという気持ちもありました。

――収録に参加されてみて、現場の印象はいかがでしたか?

 現場はあたたかい雰囲気で、信頼できるスタッフのみなさんもいたので、安心感がありました。そんな中撮影できたのは、すごく居心地が良かったです。

――ご友人でもある主演の中条あやみさんとは初めての共演だと伺いました。実際に共演されてみていかがでしたか?

 現場で一番驚いたのが、沙羅の衣装のかわいさと派手さです。街を歩いていたら「ハロウィンかな!?」って思うような衣装でした(笑)。また彼女は背が高いから、お芝居の中で、夏帆が沙羅にいろいろ言われている時に、本当に私がだんだん小さくなっていくような感じもしました。でもやっぱり撮影現場では変な緊張がありましたね(笑)。2人の関係性がお仕事からのスタートではなく、プライベートからのスタートだったから、お互いに「なんか変な感じだね」とか言いながら、撮影が進んでいきました。

――ドラマでは実際にバドミントンをプレイするシーンもあります。バドミントン経験者として、演技の中でプレイするのはいかがでしたか?

 撮影については、「実際にバドミントンをやっていたから大丈夫だろう」と思っていたんですけれど、結構難しかったです。自分のフォームのクセもあったりもしたんですけれど、最新の技術とかフォームがかなり進化していて「こんなに難しくなっているんだ!」と驚きました。また夏帆が世界で活躍する選手という設定なので、実際にプレーする上での力強さを見せることにも難しさを感じました。自分がどれくらいバドミントンを出来ているのかオンエアで見るのが楽しみですね(笑)

――放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。

 閻魔堂で沙羅と対じすることで、夏帆が隠していた思いが暴かれていくシーンがあるんですけれど、演じていて自分も夏帆と同じように“悔しい”と感じる瞬間がありました。人間、誰しもが持っている気持ちや一面でもあると思うので、視聴者のみなさんにもきっと刺さる部分があると思います。沙羅との出会いを通して、少しずつ自分と向き合おうとする夏帆の姿も、ぜひ見てもらえたらと思います。

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