高梨臨(C) フジテレビ

 高梨臨が、上野樹里主演ドラマ『監察医 朝顔』(毎週月曜よる9時~)第4話ゲストとして出演することが決定。妹を亡くした女性を演じる高梨は、その悲しみを涙とともに切々と演じる。上野とは初共演で「とても居心地の良い素敵な現場でした」と振り返る。

 『監察医 朝顔』は同名漫画作品を原作に、ドラマ化をするにあたって大きくアレンジをした感涙のヒューマンドラマ。

 主人公の万木朝顔(上野樹里)は、神奈川県にある興雲(こううん)大学の法医学教室に勤める法医学者で、法医学者とは事件性の疑いの有無にかかわらず死因不明の遺体の死因を究明することを職務としている医師。朝顔は周囲から一目置かれるほどに優れた技量と豊富な知識を併せ持ち、実直で愛情深く心優しい女性で、自分よりもつい相手のことが気になってしまう。ただ朝顔は、東日本大震災で母を失ったのみならず、遺体すら見つからないという癒しようのない悲しみを抱えており、その悲しみ故に朝顔には、遺体を「どうして亡くなってしまったのか分からない“不詳の死”には決してさせない」という揺るぎのない信念がある。遺体を前にした朝顔は「教えてください。お願いします」とささやいて解剖をおこない、誰よりも懸命に、真摯(しんし)に遺体に向き合っていく。

 一方、朝顔の父・万木平(時任三郎)は、神奈川県の野毛山署強行犯係に勤めるベテラン刑事。『監察医 朝顔』では、朝顔と平たち“法医学者×刑事”という異色のタッグが、かたや解剖、かたや捜査で、さまざまな遺体や事件の謎を解き明かし、遺体から見つけ出された“生きた証”が、生きている人たちの心まで救っていくさまを、胸が締め付けられるほどハートフルにつづっていく。と同時に、2019年7月~9月放送の『監察医 朝顔』(第1シーズン)では、平と同じ刑事の桑原真也(風間俊介)との結婚や、一人娘のつぐみ(加藤柚凪)の誕生を経て、癒やしようのない悲しみを少しずつ乗り越えていく父娘の姿を、胸が詰まるほど細やかに紡ぎ上げていった。

 この秋、月9ドラマとしては3年の歴史の中で初めての2クール連続放送で『監察医 朝顔』が帰ってくる。11月2日には、ついにスタートを切った。

 第4話(11月23日放送)では、ある日、マンションの一室で、20 代の若い女性の遺体が発見される。女性は坂井亜衣という名で、職業はウェブデザイナー。亜衣の姉の坂井美優からマンションの大家に、妹と連絡が取れないため様子を見に行ってほしいという電話があり、大家が警察を伴い部屋に入ると、ベッドに横たわって亡くなっている亜衣が発見された。

 野毛山署強行犯係の刑事たちとともに現場に入る朝顔。遺体を調べると、亜衣は窒息したようで、首にはうっすらとひも状のもので絞められた痕があり、何者かに首を絞められて殺された可能性が出てくる。しかし、大家が警察とともに亜衣の部屋に入ろうとした時は、確かに扉には鍵が掛かっていた。さらに窓もすべて施錠されていたため、これは、まさかの密室殺人なのではないか、と刑事たちは疑い始める。そして朝顔は、亜衣の遺体を解剖することになり…。

 そんな第4話で高梨臨は、亜衣の姉である坂井美優を演じる。介護士として多忙な日々を送っている美優は、真面目な人柄で妹思いの優しい女性。もともとは姉妹の仲は非常に良かったが、最近は、とある理由で、姉妹の間には距離ができていた。そういった中、亜衣が亡くなったことで、警察からの聞き取りを受ける美優。そこで美優は、妹を殺した犯人に心当たりがあると言う―。

 本作が『5→9~私に恋したお坊さん~』(2015 年10 月~12 月)以来、5年ぶりの月9ドラマ出演となる高梨。直近では『連続ドラマW セイレーンの懺悔』(WOWOW10 月~11 月)に出演し、真実のためなら手段を選ばない報道記者を熱演。女優・高梨臨の新たな一面に、大きな注目が集まったことが記憶に新しい。本作で高梨は、主演の上野樹里とは初共演となる中、妹を突然亡くした悲しみを切々と演じ、大いに視聴者の涙を誘っていく。

高梨臨 コメント

――『監察医 朝顔』に出演することになり、改めて感想をお願いします。

 「『監察医 朝顔』の、優しく流れるような時間がとても好きなので、出演のオファーをいただいた時はとても嬉しかったです。しかし、台本を読んだ時に、なんとも救われない気持ちになりました。この役をいただくには、すごく重いものを背負わないといけないなというプレッシャーが大きかったです。

――上野樹里さんとは初共演となりますが、撮影現場はいかがでしたでしょうか?

 上野さんとは初めてお会いしましたが、言葉や、表情ひとつひとつが全て素敵で、自分の訴えている感情や、うちに秘めている気持ちまでもを汲み取ってくれているように感じました。お話の内容や役柄的にも、現場であまり多くは、お話はできませんでしたが、キャストの皆さん、スタッフさん達のチームワークが良く、とても居心地の良い素敵な現場でした。

――視聴者へ見どころなど、メッセージをお願いします。

 今回の話は、真実を知ることによって、より悲しみが深くなってしまうという、とても悲しい話です。この話を通して、いつも周りにいてくれる家族や、友人や、大切な人たちの事を、日々もっと大切にしていきたいなと私自身思いました。見てくださる視聴者の皆さんにも、そう感じていただけたら幸せです。

プロデューサー:金城綾香(フジテレビ第一制作室)

 透明感の中に、強い眼差しを持った稀有な女優さんである高梨さんと、またお仕事できて大変嬉しいです。静かな悲しみを描くことの多い『監察医 朝顔』ですが、第4話は特別な回で、上野さん演じる朝顔が解き明かした真実が、実はご遺族の心を深くえぐることになります。高梨さんの静謐さとそこから湧き上がる激情を、ぜひ1人でも多くの方に見ていただきたいです。

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