黒木瞳、宝塚退団後の“苦節半年”スーパーマリオにも没頭
「人生最高レストラン」で明かす
女優の黒木瞳が8日放送のTBS系『人生最高レストラン』に出演。宝塚歌劇団を退団した後、映画デビューするまでの半年間、「スーパーマリオ」に熱中していたことを語った。
女優の大地真央と同時期に宝塚歌劇団で活躍した黒木。「同じ組でしたし、ずっと作品一緒でしたので」と大地と多くの時間を過ごしていたという。
その大地が宝塚を退団する際、「辞めます」と報告を受けた黒木は「じゃあ私も辞めてもいいですか、と申し上げて」と自らも退団の意思表示。「とにかく全部教えていただいたので。師匠ですし、お姉さんですし、本当に可愛がっていただいたので」と大地への感謝を口にした。
退団後のことを考える中で、黒木は「子供の頃に『風と共に去りぬ』を観て感動して、“あのスクリーンの中に入りたいなあ”って思ったことを思い出して、映画をやりたいな」とし、次のことが何も決まっていない状態で東京へ出てきたという。
24歳だった黒木は「30(歳)までに映画の仕事が来なかったらもう福岡に帰ろう」との気持ちを持っていたようで、映画出演が決定するまでの半年間を「自分の中では“苦節半年”と言ってるんですけど」と笑顔で振り返る。
その半年間は、バレエやダンスのレッスンをこなし、自動車免許を取得した黒木。「あとやることないでしょ? だからずーーっとゲームです」と述べ、「スーパーマリオ。毎日が日曜日でしょ? 朝も昼も夜も用事がない時はずっとやってました」と、1985年に発売され、大流行したファミリーコンピュータ用のゲームソフトに没頭していたという。
続けて「とにかく半年間やって、私、ピーチ姫を救えてないんです」と最終的にクリアできなかったことを嘆く黒木。指を触りながら「豆できました、ここに」とも言い、サバンナの高橋茂雄や加藤浩次から「マリオ豆」の声が出てスタジオは爆笑。
また、映画初出演となった作品『化身』でホステス役を務めた黒木は「君は宝塚しか知らないから」などと言われ、銀座のクラブにホステスとして1週間、実際に勤務。「某会社の社長、あとは歌舞伎の方とか」などと客層について述べた上で、黒木は「1週間の中で3回指名いただいたのは、小林薫さん」とも語り、当時を懐かしそうに振り返っていた。
その黒木の監督長編2作目となる映画『十二単衣を着た悪魔』が6日に全国公開スタート。脚本家で小説家の内館牧子さんの長編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞』を原作とし、平安時代にタイムスリップした主人公が、弘徽殿女御や周囲の人たちとの出会いを通じ、少しずつ成長していく姿を描いている。