[Alexandros]が14日、Zepp Haneda(TOKYO)で『[Alexandros] 10th ANNIVERSARY THIS SUMMER FESTIVAL 2020 -全員集合! 6年振りのディスフェスパーティー-』を行った。「THIS SUMMER FESTIVAL」は、通称『ディスフェス』として、結成初期から[Alexandros]がホストとしておこなってきた対バン形式のライブイベントで、今回は、政府の感染防止ガイドラインに基づき、会場および関係各所と慎重に準備を進め、座席キャパの50%以内の定員で「500名限定」で、さらに初のワンマンライブでの形式での開催となった。

 開催が決定した際に、川上洋平(Vo&G)は「なかなか対バン相手が見つからない中、駆けつけてくれるバンドがいました。」とコメントし、ファンの間でも、一体どんなライブになるのかと期待が高まっていた。

 Zepp Haneda(TOKYO)の会場内は、観客同士の距離を保つため、一席ずつあけて着席し、静かに開演を待つ中、ステージ上が暗転になり、今回MCを務める庄村聡泰(Dr)が登場。感染予防のため、声を出すかわりに拍手で応えてほしいと軽快なトークを交えながら説明し、最後は「楽しむ準備はできてますか?」と観客を煽り、ライブを待ちわびた観客は大きな拍手でこたえ、いよいよライブはスタートとなった。

(撮影=河本悠貴)

 フェスらしく、次のアーティストは? とアタック映像が流れ、スクリーンいっぱいに[Champe]という文字が映し出されるやいなや、会場の観客はみな総立ちになり、声は出さないが、大きな拍手でメンバーを迎える。デビュー当時からおなじみのSE『Burger Queen』が流れると、メンバーは、活動初期を彷彿とさせる衣装と、それぞれの楽器を手にし、デビュー曲『For Freedom』からライブがスタート。磯部寛之(Ba&Cho)は、「もっと行けんだろう!東京」とシャウトし、そして『Starrrrrrr』では、メンバーがステージ上を激しく動きまわり、客席を盛り上げる。

 MCでは「あらためまして。[Champe]です。」と茶目っ気たっぷりに川上が挨拶し、「こんなに大勢の人の前でライブができるのは幸せです。」と7か月ぶりとなるライブハウスでの有観客のライブを噛み締めていた。そして「歌え。とか叫べとか、いつもの通り言っちゃうけど、客席の皆さんは心で歌ってください。配信で見てくれている皆さんは、コメントで一緒に歌ってください。」と5つからなるライブ配信メディアで一斉同時配信を見ている観客へ向けてもメッセージを贈る。

 そして、今もライブで人気の『city』や、白井眞輝(Gt)の熱いギターソロで沸かす『Don't Fuck With Yoohei Kawakami』など初期の人気曲を立て続けに演奏し、『Untitled』で前半を終えた。

 転換休憩後、MC庄村が再度登場し、「心も身体も熱くなりましたね」と前半の感想を述べ、そして先月開業したばかりのZepp Haneda(TOKYO)での有観客のライブは、実は今日が初めてであると披露される。そして、「次のアクトをお迎えしましょう。どうぞ!」との声で、[Alexandros]という文字が映し出された。

(撮影=河本悠貴)

 再び登場SE『Burger Queen』が流れ、衣装も楽器も新たに[Alexandros]が登場。川上の「Welcome to THIS SUMMER FESTIVAL 2020!」の声とともに後半1曲目は、[Alexandros]として初めてのリリースとなった『Adventure』からスタート。楽曲後半のシンガロングする部分では、配信のチャット画面がステージ後ろのスクリーンに映し出され、会場の観客も配信で参加する観客も一緒にシンガロングしているような粋な演出となっていた。

(撮影=河本悠貴)

 「心の声を聴かせてくれ!」と『Run Away』、そしてサポートキーボードROSEの美しい旋律のイントロから始まる『ムーンソング』、そして“月”つながりで『月色ホライズン』と例年フェスやライブを盛り上げてきた人気曲を立て続けに演奏し、会場の盛り上がりは最高潮に。

 そこで「あらためまして、こんばんは。[Alexandros]です。」と[Alexandros]として一回目のMCへ。「今年は夏フェスがことごとく中止で、夏フェス番長[Alexandros]として、なんとかフェスができないかと思い、開催することになりました。開催できたのは皆さんのおかげです。ありがとうございます。」と川上がディスフェスを開催するに至った経緯を語った。そして、サポートドラムのリアド偉武のリズミカルなプレイが支える『Dracula La』、最高にロックな楽曲『Mosquito Bite』とライブハウスにぴったりのロックで熱い楽曲で本編は終了となった。

 会場の拍手や配信コメントでのアンコールの声に応え、再びステージに戻った彼らは、8月26日にリリースする、すべてリモートで制作されたという自身初のコンセプトアルバム「Bedroom Joule」に収録されている楽曲「pr」がSEとして流れると、ステージは一気に「Bedroom Joule」の世界へ。アルバムから『Thunder(Bedroom ver.)』、そして、川上がこのような時代の中で、いつか目の前のファンにライブを届けたいという想いを込めてつくった新曲『rooftop』を披露。そして全18曲、約2時間半に及ぶライブは、『ワタリドリ』で大団円を迎えた。

 「10周年という節目の年だからこそ、[Champe]VS[Alexandros]といった10周年らしい企画もありかなと思った」と、最後は川上、磯部、白井、庄村の[Alexandros]4人がステージに集い、大きな拍手の中、ライブは大盛況の中で終了となった。

セットリスト

[Alexandros] 10th ANNIVERSARY
THIS SUMMER FESTIVAL 2020 -全員集合! 6年振りのディスフェスパーティー-

01.For Freedom
02.Waitress, Waitress!
03.Starrrrrrr
04.Kids
05.Kill Me If You Can
06.city
07.Don't Fuck With Yoohei Kawakami
08.Untitled
(転換・MC)
09.Adventure
10.Run Away
11.ムーンソング
12.月色ホライズン
13.Dracula La
14.Girl A
15.Mosquito Bite
En01.Thunder (Bedroom ver.)
En02.rooftop
En03.ワタリドリ

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