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山本寛斎さんが旅立たれた。とても寂しい。思えば10代の頃、音楽誌で見たデヴィッド・ボウイが「出火吐暴威」との漢字が描かれたコスチュームをまとった写真から、それが日本人デザイナー『山本寛斎』さんによるものだと知り、世界で活躍する日本人デザイナーがいることを知った。今よりももっとロックとファッションが密接だった時代だ。1994年に東大寺で行われた”AONIYOSHI”というイベントでは夢叶い、ステージ衣装を作っていただいた。会場ですれ違う多くのビッグネームアーチストから、「その衣装素晴らしいね」と声をかけられた。心の声で「だって山本寛斎だもの!」と誇らしかった。一緒に北京に旅をした際、798芸術区のギャラリーに展示された作品を観て「どの作品も”買ってください”と媚を売っているようにしか見えない」となんとも辛口な感想がまた寛斎さんらしかった。このデヴィッド・ボウイの来日公演での楽屋での思い出の写真は今も僕の宝物。「こっちにおいで赤ちゃん!」と両手を差し伸べたデヴィッドさんを火がついたかのように泣いて拒んだ娘を見て「お嬢さん、なかなかお目が高いね!」と寛斎さんの一言に皆が笑った一瞬だった。二人はもう星の人となってしまった。笑い声が聞こえてくるようなフォトグラフ。時はめぐり物語は更新される。この世に生きた証しをどうやって残せるか。デヴィッドや寛斎さんを見習って、もっと攻めていかなければ、と思う。寛斎さん、いつも燃えたぎるようなエナルギーを見せつけてくれて、ありがとうございました。天国でデヴィッドさんと久しぶりに踊ってください。 #山本寛斎 #DAVIDBOWIE #布袋寅泰 #FASHION #ENERGY

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