<『24時間テレビ』メインパーソナリティの魅力を歌で解剖:後編>
 日本テレビ系『24時間テレビ』(8月22日・23日)のメインパーソナリティに就任したV6・井ノ原快彦、NEWS・増田貴久、Kis-My-Ft2・北山宏光、ジャニーズWEST・重岡大毅、King & Prince・岸優太を「歌」にフォーカスして魅力を探る本企画。前編は、同パソナリティでキャプテンを務める井ノ原と副キャプテンの増田に焦点を当てた。後編は北山と、重岡、岸を探っていく。【かなぴす】

「アイドル力」北山宏光

 スポーツ推薦で高校に進学するほどのサッカーの実力を持ち、幼少期からスポーツに全力を注いでいた北山。時折見える、スポーツマンらしい“熱さ”が魅力のひとつだ。そんな北山のパフォーマンスの魅力は、「アイドル力」にあると考える。

 歌番組などでカメラに抜かれると、何かしらのアクションを起こしてファンをキュンとさせる。カメラに向けて歌っているはずなのに、なぜか自分に歌われているような気分に。そんな力を持つ北山は、天性のアイドルなのかもしれない。

 その力は、<キラキラの恋しよう/丸ごと知りたいよ全部>と歌った「MU-CHU-DE恋してる」や、<だけどこの恋は/まだ二人だけの秘密だから>と歌う「ダイスキデス」など、キラキラとしたアイドルソングで存分に発揮されている。

 7月3日に出演したテレビ朝日系『ミュージックステーション』で『WAになっておどろうプロジェクト』として「WAになって踊ろう」のスペシャルダンスを披露したKis-My-Ft2。曲が終わった後、他のメンバーが手を振るなか、カメラにグッと近づいて照れ笑いを浮かべた北山。その一瞬の行動に彼の「アイドル力」を見た。

 天性の「アイドル力」と、スポーツマンシップを胸に、『24時間テレビ』をどう盛り上げるかが見どころだ。

「創造力」重岡大毅

 重岡は、天真爛漫で、どこか親近感を抱かせる魅力を持っている。数多くのドラマに出演していて、俳優としての才能もさることながら、彼には類稀なる「創造力」があるように感じる。

 2018年に発売されたアルバム『WESTival』に収録されている「乗り越しラブストーリー」は、重岡が初めて作詞を手掛けた楽曲。“電車”を二人の恋、“駅”を恋の終着点に例えて、幸せそうに次の恋に向かっている「君」と、恋を引きずってしまう「僕」の思いを、繊細に描いている。切ない楽曲のはずなのに、聴き終えた後に、どこか温かさを感じるのは、重岡の人柄が歌詞に表れているのかもしれない。2018年のライブツアーで披露された際には、ピアノで弾き語るなど、才能の片鱗を見せていた。

 同年に発売されたアルバム『WESTV!』に収録されている「間違っちゃいない」では、作曲も務めた。自身がデビュー前などに経験してた想いを等身大に綴った楽曲。<涙一粒 星降る夜に/光れない 馴染めない/なぜ同じ様に生きれないの>など、夢を追いかける上での苦悩を直球で表している歌詞は、当時の重岡と同じ境遇であるジャニーズJr.からも多く支持されている。

 重岡には、経験や想いを形にする力がある。『24時間テレビ』でも、この「創造力」で多くの人に感動を与えて欲しい。

「惹きつけ力」岸優太

 バラエティ番組では、誰からも愛されるいじられキャラが定着している岸。しかし、ステージでは一変。セクシーさを放つ大人な魅力が溢れるパフォーマンスが目を惹きつける。歌っている姿を見たことがない人は、そのギャップに驚くかもしれない。

 彼のステージでの魅力は、この「惹きつけ力」にある。ジャニーズJr.時代の楽曲「Prince Princess」では、この惹きつけ力が顕著に表れている。間奏でのダンスを終えた後のDメロ、岸が<街の人込みにまぎれながら/ラッシュの地下鉄の中に>と歌い出すと、実際にはないスポットライトが当たったかのように輝いて見える。この「惹きつけ力」は、King & Princeの楽曲においても大きな影響を与えている。

 また、デビュー曲の「シンデレラガール」の<まだサヨナラ言うには/全然早すぎるのに>や、2ndシングル「memorial」の<この星に願うよ/ずっと幸せ 続きますように>など、岸のソロパートが光る。少年っぽさもありつつ、内側に宿る力強さも感じる歌声が特徴的で、何かを秘めたその歌声に惹きつけられる。それこそ彼の天性の「惹きつけ力」だ。

 今年でデビュー3年目を迎えた岸。『24時間テレビ』のメインパーソナリティを経て、さらに高まっていくであろう「惹きつけ力」から目が離せない。

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