もともとあった確信がより確信になった
――さて、このツアーでそれぞれが得たものはなんでしょうか。
YASU 不安も色々あった中で、このツアーを成し遂げたことで自信が付いたのかなと思います。
MASA 不安と言っても色々あるとは思うんですけど、ステージに立ってからの不安はなかったです。僕はもともとWAVEを信じているので。なので僕はこの5人で回りきったという達成感です。このチームじゃなければ無理だったなと思っていて、絆もすごく深まったし、次何があってもこの5人なら何も恐くないです。それに加えてファンの方同士の絆も深まっていたと思います。それは嬉しかったです。
DJ 勝田 僕はWAVEが好きで一緒にやっている、そこはずっと変わっていないんですけど、MASAが言っていたような場所の不安はありました。やっぱりなるべく良い環境で歌わせてあげたいので。僕はDJをやらせていただいていますけど、事務所の代表、マネージャーというところで、3人とは立場が違うじゃないですか。でも、このツアーを回りきって、もともとあった確信がより確信になりました。どんな環境だってWAVEが歌えば聴いてくれる人がいて、そのパフォーマンスに感動してファンになってくれる人がどの県にもいました。DJとして後ろから観ているので、お客さんの様子がよく分かるんです。自分が好きになったWAVEはやっぱりすごいと思えたんです。
――パフォーマンス力も以前とはだいぶ変わったんじゃないですか。
MASA 変化はありました。そのなかでスタッフの宮ちゃんが、YASUに泣きながら説教していたのは面白かったです。佐賀だったと思うんですけど、お酒を飲みながらみんなで熱い話をしていたんです。その時にYASUの話になって。
DJ 勝田 PA(ライブなどで音を調整すること)の話なんですけど、2017年の頃とマイクの設定が違うという話をスタッフの宮下くんと僕が話していて。YASUは昔すごく安定していたのに最近は波があると。でも、佐賀でのYASUのパフォーマンスが凄く良かったんです。前までやらなかったことをやるようになって、そこに宮下くんが感動して「俺はそういうYASUさんが見たい。なんでそれを出さないんだ!」と。
MASA もっと出来るのに、なぜそれを出さないって(笑)。宮ちゃん的には「もっとぶつけてこいよ」みたいな。
YASU やっぱり場所によってコンディションが違うので、どうしても波が出ちゃって。その時に適した歌い方とかあると思うんですけど、その迷いがずっとあったんです。でも、その会話で正解を見つけることが出来ました。これまではずっと上手く歌おうと意識しすぎてたんだなって。
MASA 感情で歌うというのがすごく重要なんです。僕とSENは、2人の会話に感動して、もう言葉を失って。
DJ 勝田 おそらく2年前はYASUも勢いで歌っている部分があったので、それが出来ていたと思うんですけど、頭で考えるようになってしまい、良くない方向にいってしまったんじゃないかなと思います。MASAは基本ストレートで感情をぶつけて、たまにテクニカルなこと入れ込んでくるタイプで、YASUはきれいな歌声を素直に届けるのが、今の正解なんじゃないかなと僕は思っていて。
MASA 最近、YASUはすごく歌で遊ぶようになったんです。自由が効いてまた昔とは違う感じもあるんですけど。それをSENがまとめてくれている感じがしています。