FABLED NUMBER・Eita「ワンステージ上がれた」バンドの進むべき道とは
INTERVIEW

FABLED NUMBER・Eita「ワンステージ上がれた」バンドの進むべき道とは


記者:村上順一

撮影:

掲載:20年01月21日

読了時間:約11分

アルバムの核はギターサウンドとテンポ感

――さて、アルバムのタイトルは『ELEXGAME』というのは聞き慣れない言葉ですが、どういう意図が込められているんですか。

 『ELEXGAME』のELEはエレクトロのことで、それとエックスゲームという曲芸的なエクストリームスポーツを掛け合わせた造語です。バンドやアルバムのイメージにも合っていて、楽曲を想像しやすいタイトルになったと思います。

――今作は全体的に攻撃的なサウンドになっていると思うんですけど、どのあたりを一番研ぎ澄まそうと思っていたんですか。

 2つの柱があるとしたら、ギターサウンドとテンポ感です。今まではミドルテンポで勝負していたところもあったんですけど、今作はどんな聴き方をしても大丈夫、ラウドバンドとして研ぎ澄まされた、DJシーンなどでも使われているような音色も使いながら表現するというのがありました。Taiちゃんが作って来たものをSxun君がアレンジしたらよりラウドになりました。始まった時はここまでとは想像出来ていなかったんですけど。

 「Symphonies Of The Dawn 」を作っている時はいつも通りの感覚もあって、これじゃアカンなと思っていて。でも、アレンジが変わったらすごく良くなって、全員が手ごたえがありました。そこからTaiちゃんも他の曲のベーシックとなるアレンジを作るのも意識が変わっていったと思います。

――やりながら見えてきた部分もあって。

 そうです。ミックスエンジニアの人とも一緒に作っているので、ミックスの時にはギターをこのくらい出してとか、細かいところも見えていて、それは「Symphonies Of The Dawn 」が指針になりました。この曲に関してはBPM190から最終的に20上げたんです。190だと今までとあまり変わらなくて、Sxun君が提示してくれた曲が速い曲が多かったので、リード曲はもっと速い方が良いとなってテンポを上げたんです。

――資料に「MC ドレイク藤原」を使ったと書かれていますが、これは?

 宗光はいつもそんなことばかり書いてくるんですよ(笑)。「MC ドレイク藤原」はフリーサンプリングの素材で、その音が「Symphonies Of The Dawn 」の時にその声がすごくハマると話していて。他の曲にも入っている男性の声は「MC ドレイク藤原」なんです。勝手に入れて来てTaiちゃんにカットされたりしてましたけど(笑)。

――そうだったんですね。今作で私が特にお気に入りの曲は「B.T.B」なんですけど、これは何の略なんですか。

 Black To Blackの頭文字です。全曲聴いてもらった中でこの曲に引っ掛かってもらえたのは嬉しいです。今作の中でより尖っている曲で歌も突き抜けていますし、アレンジも相当凝りました。僕らの中ではこの曲がリードだと最初は言ってましたから。

――リード候補ではあったんですね。あと、「All Living Things」もノリやすくてカッコいいです。

 この曲がカラオケのタイアップがついた楽曲で、サビの入りは日本語で、「いけ」という言葉をキーワードに作っていきました。曲調も「夜の鼓動」みたいな感じにして欲しいという要望もあったんです。最終的には今の展開に落ち着いたんですけど、元々は今のサビは間奏で落ち着いたところがサビだったんです。自分の中でその展開はタイアップ曲として、ちょっと違うんじゃないかと思って、Bメロとサビを新たに作ったら採用していただけて。キャッチーだけど、いやらしすぎるほどキャッチーじゃない、いい塩梅になったなと思っています。一緒に歌ってもらえそうな感覚もあり、イケイケな感じにもなりそうな一曲になりました。

――あと、曲順もすごく良いなと思いました。

 前半でイケイケの曲を中心に持ってきて、中盤からこれまでの僕らを聴いてきてくれたファンが気に入ってくれそうなミドルテンポの曲、そして、最後で未来が見えるような曲順になっています。最初みんなそれぞれ考えてきた曲順はバラバラだったんですけど、Taiちゃんが上手くまとめてくれて。ただ、「B.T.B」が3曲目というのはTaiちゃんが絶対譲らなかったところで(笑)。2曲目という案もあったんですけど、変化球が来るのが早過ぎるということで、今の曲順に落ち着きました。

――試行錯誤された流れなんですね。最後に改めて今作が出来てどのような思いが生まれましたか。

 自分たちの頭の中のプロセスはすごく変わったと思ったし、しっかりゴールがあって、そこからブレた時にも客観的に見てくれるSxun君のような存在があるというのは今までなかったことです。ゴールがあって制作が進んでいくことすら、これまではなかったんです。今までは出来たもの勝負、行き当たりばったりだったものが、ゴールに向けて制作出来たというのはすごく良かったと思っています。全員が今回の7曲に満足出来ましたし、バンドとしてワンステージ上がれたと感じています。今はもうとにかく早くライブでやりたいです。

(おわり)

FABLED NUMBER「ELEXGAME」アルバム試聴トレーラー映像

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