w-inds.「トレンドを取り入れながらもらしさを」新譜で見せた新たな一面
INTERVIEW

w-inds.「トレンドを取り入れながらもらしさを」新譜で見せた新たな一面


記者:村上順一

撮影:

掲載:20年01月22日

読了時間:約13分

自分の歌がもっとパワーアップすれば解決する

――今回も前作に続いて橘さんの自宅でレコーディングしたんですか。

橘慶太 今回も自宅で録ったんですけど、もう自宅でレコーディングはやめようかなと昨日思いました(笑)。録り終わった後のデータを纏めるのが大変で、外でレコーディングすればエンジニアさんが全部やってくれるなあとか思ったり。

――それ地味にすごく大変ですよね...。レコーディングは前回と同じく朝早くから集まって?

緒方龍一 そうです。今回の朝食はポテトとタピオカが付いてました(笑)。そして、スタジオの配置が変わったりして、音の聴こえ方が全然前とは変わっていて面白かったです。

――新しい機材も導入して?

橘慶太 機材は色々買ってます。

――最近導入したものでお気に入りは?

橘慶太 Official髭男dismとかも手掛けるエンジニアの小森(雅仁)さんに勧めていただいたAURORA AUDIOのマイクプリアンプは今のお気に入りです。今作のボーカルはAURORA AUDIOとChandler LimitedのREDDというプリアンプの音です。

――もう機材のこだわり方がプロのエンジニアですよね。レコーディングも楽しそうです。

橘慶太 これが結構大変で楽しくはないですよ(笑)。個人的には任せるところは任せた方が仕上がりは良いと感じています。自分のイメージがあるので作業のスピードは早いんですけど。

緒方龍一 いつも思うんですけど、同じところを何度も繰り返し録音していて大変だなと。本当にいつも申し訳ないなって。

千葉涼平 あと、同じフレーズを何回も聴いていて何が良いのか、わからなくならないのかなと疑問に思うんですけど。

橘慶太 僕の中にイメージがあるのでそこに近づけていく、ゴールはちゃんとあるので大丈夫なんですけど、何回か録ってみたけど、結局最初のテイクが良かったとかあります。頭の中にあるものを具現化させる、それは歌も踊りもそうです。なので、インプットを増やせば成長していくと思うんです。

緒方龍一 慶太君がこれからもエンジニアを続けていくのであれば、僕も録る回数を決めて臨みたいなと(笑)。

橘慶太 もしかして「CANDY」のレコーディングで声が出なかったことを気にしてるでしょ(笑)。調子が悪くてずっと悩んでたもんね。

緒方龍一 ダメな時もあるんです。そういう時は慶太君に相談したり、ボーッとしてみたり。

橘慶太 身内だから出来ることでもあると思うんです。これが外のスタジオで初めてのエンジニアさんやディレクターさんだったりすると、それが実力だと思われてしまうので、調子が悪い中で進んでいってしまう。でも、僕は2人の実力を知っているので、今日は調子が悪いなとすぐわかるんです。

――長年やっているメンバーですから、コンディションはすぐわかりますよね。涼平さんはレコーディング前に心掛けていることはありますか。

橘慶太 涼平君はおそらくめっちゃ練習してきていると思うんです。

千葉涼平 確かに自分が感じた世界観を作り込んで臨むことが多いんですけど、今回はイメージだけ持って、割とラフに臨んだ部分もあります。

――いつもとは違ったんですね。ちなみに慶太さんはご自身で録るんですか。

橘慶太 レコーディングブースでもコントロール出来るようになっているので自分で録ります。龍一君と同じで、何回も録るのはエンジニアさんも嫌だろうなと思ってしまうので自分で録る方が気が楽です。スタジオを押さえてレコーディングの日を決められると、声の調子が悪くてもその日に録らなければいけないですけど、自宅なら自分のペースで出来るので、納得のいった声で録れているとは思います。自分がもっとレベルアップすれば外のスタジオでも大丈夫だとは思うんですけど。

――これ以上のレベルアップですか...。

橘慶太 まだまだ上がありますから。けっこう色んなマイク、それこそ140万円ぐらいするものも試して、すごく良いなと思ったんですけど、機材の前に自分の歌がもっとパワーアップすれば解決するんじゃないかなと思って、ついに歌の練習を始めたんです(笑)。

緒方龍一 さらなるスキルを求めてね。

橘慶太 上海公演のリハーサルの時に発声を変えて臨んだんですけど、誰もまだ気付いてくれなくて(笑)。

緒方龍一 そうだったんだ。イヤモニで自分の声をメインに返してもらっていたから気づかなかった。今度、慶太君の歌を確認してみます。

橘慶太 今作「DoU」ではまだ以前の発声方法なんですけど、次作で楽しみにしていて下さい。

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