BLUE ENCOUNT「世界で音楽を鳴らせるように」未来を見据えたバンドの姿勢
INTERVIEW

BLUE ENCOUNT「世界で音楽を鳴らせるように」未来を見据えたバンドの姿勢


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年11月25日

読了時間:約11分

 4人組ロックバンドのBLUE ENCOUNT (以下ブルエン)が11月20日、シングル「ポラリス」をリリース。表題曲はTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』の第4期オープニングテーマ で、道標となるバンドのアティチュードが込められた1曲に仕上がった。インタビューではこの2019年を振り返ってもらいながら、今のブルエンが考えるバンドの理想像や、今作「ポラリス」やカップリングの「girl」の制作背景について田邊駿一、江口雄也、高村佳秀の3人に話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】

ハードモードになってまた裏面が始まったような状態

田邊駿一

――ちょっと早いですが今年を振り返ってみていかがですか。

高村佳秀 僕らが活動している中で、色んなことが重なって、足並みが揃っていない時期が去年ありました。それで今年の1月に4人で話し合って、意思の統一、足並みを揃えていこうという話をしたんです。そこで改めて自分たちの色、それをきちんと出したいというのがあって『SICK(S)』というアルバムをリリースしました。最近はリリースも多いんですけど、ライブもすごく多くて、自分たちがバンドをやっている意味を追求した1年でした。

――バンド存続の危機もあったとお聞きしました。

田邊駿一 ありました。その意思の統一というところで、そこを乗り越えられるかいなかでバンドが続くのか終わるのかが決まるので。実際時間があったのが1月くらいで、そこから制作でずっと走り続けました。そのランナーズハイ状態がより良い方向に向かわせてくれているのかなと思います。走っている時じゃないと見えてこないものもあると思いますし、ボーッと考えていると楽観的になってしまう時もあるので。そこで見えてくるバンドの粗とか、そこを話し合えた1年でもあったなと思います。

江口雄也 スケジュール感で言うと、デビュー1年目、2年目と同じくらいのリリースペース、それ以上とも感じられるくらい忙しくさせていただいています。でも、その時と違うのはちゃんと地に足をつけて消化出来ているなと思います。デビュー当時は必死にくらいついているような感じでした。一つひとつ考えて出来ているというのは積み重ねてきたからこそ、今があるんだなという事を実感出来た1年でした。

――その中でバンドのスローガンなんかもあったり?

高村佳秀 今までスローガンをバンドで掲げたことはないです。

田邊駿一 バンドで常にあるとしたら、健康ぐらいだと思います(笑)。あとは売れたいというのも常に思っていますけど。

江口雄也 それはもうずっとあります。

高村佳秀 ヒット曲を出したい、東京ドームでライブがしたいなどキリがないほどあります。

田邊駿一 まだまだ僕らの音楽に出会っていない人が多いからこそ、気づいてほしいというのが今年は特にあるので、それが『SICK(S)』という自信作が出来て、そこからブルエンのリセットされた1年が始まっているなと感じています。今の状態を例えるとゲームを一回クリアして、ハードモードになってまた裏面が始まったような状態です。1周やったからこそ、変わらない俺たちでステージに挑んでいるみたいな感覚があります。

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