エンタメで実感する子供の成長
――プリキュアシリーズで素敵だなと思えることは?
こんなに可愛く、楽しく、夢いっぱいに大事なテーマを伝えているところもすごいと思います。子育てのなかでとどうしても思いが伝わらない時があって、まじめに「これってこうなんだよ」と言っても伝わらない。でも、プリキュアみたいな方法で大事なメッセージを伝えることもできる。改めて日本のアニメはすごいなと感じました。子供たちが楽しく夢を見ながらメッセージを受け取れることは本当に素敵です。
――本作では多様性や協力して困難に立ち向かっている姿を描いています。二児の母として子供たちにはどう育ってほしいと思いますか。
とにかく伸び伸びと、決めつけないで生きていってほしいです。プリキュアは女の子のものだとか思わないで、見たかったら見たらいいし。これからの生き方も、もちろん人に迷惑もかけてはいけないし、こうあってほしいや、学校はちゃんと行ってねとかいろいろな思いはありますけど、基本的には、頂いた命を感謝して喜んで、自分をできる限り磨いて、輝いてほしいと思います。
――お子さんがエンタメに触れる機会は普段からあるそうですが、ハッとするような意見がきたりしますか?
あります! 面白いですよね、視点が違うので。子どもが小さい時から私は舞台に出ていますから、同じ作品でも注目する所が変わってきたり、好きなキャラクターが変わってきたりとか、それってすごい成長だなと思います。映画を見に行くとか、アニメもそうですし、舞台もそうですし、エンタメはそういう要素いっぱいありますよね。
――家の中で音楽は常に流れていますか?
音楽好きですし、仕事にもしているので、聴かなきゃいけないものから聴きたいものまで幅広く聴いています。子供たちのおかげで知らない世代の流行っている曲が聴けて面白くなってきています。ボカロや米津玄師さんも聞きますし、もちろん、DA PUMPも聴いていますよ! 子供たちも歌ったり踊ったりすることが好きなのでピアノを弾いて一緒に歌っています。
――ミュージカルの歌を家で練習することもありますか?
歌うことはあります。車の中で歌うと息子に叱られます。小さな空間でその声出さないでと(笑)。本気で歌の練習しながら運転すると「勘弁して」と言われるようになりました。(笑)でもその言葉からも成長は実感しますね。
――子育て世代にエールをお願いします。
子育てで苦労することもあると思います。でも、エンタメが親に代わって子供たちに大事なことを教えてくれることもあります。エンタメの要素にある「楽しい」「夢がある」は私たちにも必要で、できるだけお母さんが楽しくいることが大事だと思っています。できるだけ楽しく「おはよう」からスタートさせたいです。色々なことがあっても、楽しくそれをやったほうが私たちのメッセージは入っていくし、子供たちも穏やかな気持ちで私の言うことを受け入れてくれるのかなって思います。単純に「笑顔でいたい」という気持ちもありますが、「楽しく」という気持ちが大事だと思います。