知念里奈の子育て論「お母さんが楽しくいることが大事」エンタメから学びも
INTERVIEW

知念里奈の子育て論「お母さんが楽しくいることが大事」エンタメから学びも


記者:木村武雄

撮影:

掲載:19年11月15日

読了時間:約9分

 知念里奈が、「スター☆トゥインクルプリキュア」初の単体映画『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』(公開中)で、映画主題歌「Twinkle Stars」と映画オリジナルキャラクターのアン警部補の声を担当した。本作はプリキュアの元に突然現れた不思議な生き物・ユーマと歌を通じて絆を紡いでいく物語。二児の母である知念は、見た目や生まれた文化の垣根を越えて活躍するプリキュアから学ぶこともあるといい、そのうえでアニメや歌、舞台などのエンタメは親のメッセージを代弁する役割もあり、子どもの成長を知るきっかけにもなるとも語った。そんな彼女に主題歌レコーディング、そしてアフレコ、更には自身の子育て方法について聞いた。【取材・撮影=木村武雄】

一語一語が届くように大事に真っ直ぐに歌った

――映画主題歌アーティストとゲスト声優に決まった時の心境を教えてください。

 嬉しかったです。こんなラッキーでハッピーなことがあるなんて信じられないぐらいで「まさか!」という感じでした。声のお仕事はすごく久しぶりでしたし、逆に「なんで私なんだろう」と思ったほどでしたから。映画主題歌を歌うということについても同じ気持ちでした。ただ歌うにあたっては、私がいまやっている舞台での歌い方ではなく、もっと子供たちに聴いてもらえるような表現を用意する必要があると考えました。

――映画主題歌のなかで好きなフレーズは?

 <一所懸命 一瞬に一生に 命を燃やす>というところが凄く好きです。最初に読んだ時からこのフレーズは好きで、いつでもそうありたいし、子供たちにこのワードを伝えられることが夢でもあります。

――レコーディングはどうでしたか。

 作詞家さんと作曲家さんが同席されたなかで臨みました。「物語が終わった後にお客さんが回想してしみじみと噛みしめられるように包みこむような歌声で…」という要望がありました。もともと音楽としても素敵な曲ですし、歌詞も素敵でしたから、一語一語が届くように大事に真っ直ぐに歌いました。

 レコーディング当日に具体的な要望があって、そこで作っていった感じです。実はすぐに終わったんですよ、1時間くらいで。私もこんな感じでいいのかなって(笑)。たくさんやるつもりでいましたから。それで「私がもう一回お願いします! 上手くいかなかったです」と言いすぎてだんだん変な空気が出始めてきて(笑)。しつこくネバっている人みたいに思われても嫌だなと思って(笑)。いい雰囲気のなかでやらせて頂きました。

――1時間で終わるのはすごいですね。主題歌を歌うのは、2001年3月公開の映画『ドラえもん のび太と翼の勇者たち』以来です。

 もう、考え深いです! 久しぶりということもありますから、歌うにあたってはもっと準備しないといけないと思っていました。でも、曲が自分にすごく自然に入ってきましたし、素敵なメロディと歌詞でしたから「私を通して子供たちに聴いて貰えたら…」とナチュラルに臨みました。

――歌い方が変わったようにも感じます。

 舞台はずっとやっているので、舞台に行けば舞台で必要な歌い方をします。でも、そう言われてみると、久しぶりに素の自分だったかもしれないです。今回の曲は役を通して歌っているわけではありませんから、ありのままの自分が出たかもしれないです。

知念里奈が声を務めたアン警部補(C)2019 映画スター☆トゥインクルプリキュア製作委員会

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