「永炎」は「無限のトライ」の5年後をイメージ
――さて、カップリングの「永炎」は「無限のトライ」と関わりがあるのでしょうか。
そうなんです。「無限のトライ」の5年後をイメージして書かせて頂いた曲です。それぞれ仕事に就いて、というイメージです。過去を振り返って「あの頃の時間って何だったんだろうな」と考える事があると思うんです。そう考えると、一生懸命やってきて良かったなと僕は思うんです。僕にとってはそれが音楽で、大阪の時に一緒にやっていた人達とか、その時応援してくれていたマネージャーの人さんとかと一緒に熱くなっていた時間があったからこそ、今もっと音楽が好きになれているんだろうなとか、音楽をやっていて良かったなと思います。これからもやっていたいなと思いますし、そういう素直な、本当に思う気持ちというのを書かせてもらいました。
――「永炎」の“炎”がいいですよね。この着想は?
「無限のトライ」の歌詞でも“炎”がキーワードになっているんです。<君の瞳の中 燃える炎>とか、<いつかは僕の炎 君を照らし出すよ>とかです。この、燃えたぎって、自分のなかの志の部分、胸に抱いている決意というのを表現しているんですけど、この炎はずっとあのときのままで消えなくて、ずっと火が点いている状態なんだよというのを表現したかったので、「永遠の炎」で「永炎」なんです。
――アレンジャーの宗本康兵さんとはどんなやりとりがありましたか。
まず僕のイメージを投げさせていただいたんですけど、最初にいただいた段階で「完璧!」ってなっちゃいました。
――宗本さんはライブでもサポート・メンバーとして参加されているので、阪本さんを昔から見ている方のアレンジはまた違いますよね。「永炎」で気に入っているフレーズなどはありますか?
<光ってる>と繰り返すところは、サビの頭でもありますし、こだわったところではあります。“光”というのは希望を連想したりとか、救いのイメージを持っています。
この主人公は今はまだそんな大きな結果が出せていなくて、葛藤しているんです。「自分って何なんだろう」とか「自分はいまどうすれば良いんだろう」とか、迷っているけど、あの時の一生懸命頑張った君との思い出が、ある種の救いだったりするのかなと思っていて。
頑張れば頑張るほど、まわりの人もついてきてくれるとか、それを認めてくれる人があの時いたとか、それって自分にとって自信だったりするのかなと思うので、あの時の自分がいたから、今の自分の自信に繋がっているというのが、この曲で一番言いたいことなんです。




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