魔法少女になり隊「新しい扉を開けた」デビュー3年目に掴んだ新たな感覚
INTERVIEW

魔法少女になり隊「新しい扉を開けた」デビュー3年目に掴んだ新たな感覚


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年09月26日

読了時間:約11分

バンド初の3拍子に挑戦

――続いての「メリーゴー エンドオブザワールド」はワルツのリズムが新鮮ですね。

ウイ・ビトン まさにワルツを意識して作りました。テーマを遊園地にしたいというところで、3拍子の曲というリクエストをメンバーからもらって出来た曲なんです。でも、僕の中で3拍子という引き出しが全くなくて、とりあえずウィキペディアで3拍子を調べました(笑)。

――なんて書いてあったんですか?

ウイ・ビトン 一拍目にアクセントを持ってくるみたいな感じで。そこからワルツやメヌエットとか色々3拍子の曲を聴きました。それでもよく掴めなくて、試行錯誤して今作では最後に出来た曲なんです。

gari ある程度完成したものを聴かせてもらって、ビビッときました。「ウイさん天才だな」と。

火寺バジル ずっと3拍子の曲をやってみたかったんです。3拍子はバンドのカラーとしてファンタジーさが強調されると思うんです。それもあって、ずっとウイさんにリクエストしていて。このタイミングでウイさんが一生懸命勉強して作ってくれたのが、すごく嬉しくて。リード曲なので色んな人に聴いてもらえるチャンスでもあるし、魔法少女になり隊の新しい扉を開けた感じもあります。レベルアップした感がすごくあると思います。ギターソロも2人のらしさがすごく出ています。

ウイ・ビトン チャイコフスキーの「花のワルツ」をモチーフに、ギターソロは組み立てたんです。

――この曲の作詞は明治さんですが、バジルさんから見て明治さんの歌詞は自分とはどう違いを感じていますか。

火寺バジル 私の歌詞はどちらかというと直接的というか、一つの物語を作って書きます。だけど、明(治)さんは色んな事を連想させてくれる歌詞だと思います。それが今回の曲に合っているなと思ったし、想像させてくれるところが楽しいんです。私に出来ない事なので明さんに書いてもらって良かったなと思います。

――タイトルも良いですよね。この世界観はすごくわかるんです。メリーゴーラウンドって楽しいイメージと終末感があります。表裏一体といいますか。

明治 そう感じ取って頂けて嬉しいです。まさにその雰囲気を、歌詞に落とし込んだので。

――続いての「Zombies bop」なのですが、gariさんのラップで出てくる<Monge>とは何ですか。

gari これはポルトガル語で僧侶という意味の言葉なんです。<Hakuna matata>はスワヒリ語です。今回色んな言語を使いたいなと思いました。とりあえず当時自分の中で流行っていた、ゾンビをテーマにしたかったので、『ウォーキング・デッド』や『WE ARE LITTLE ZOMBIES』とか、ゾンビ映画をたくさん観ました。世界が終末を迎える、国境とかがなくなる感じが出せたら良いなと思って。

――それで色んな国の言葉を使ったんですね。

gari そうなんです。あとは僕にしかわからない気持ち良さを詰め込みました(笑)。ウイさんへのオーダーは「ホラー曲が欲しい」というところから始まったんです。

――イントロのギターリフもめちゃくちゃ格好良いですよね。でも、どこか懐かしさがある。

ウイ・ビトン 自分の中でもメロデスとかを意識していて、アーチ・エネミーみたいなリフが欲しいなというところからスタートしました。そこから良い感じにホラー感も出て。そこに別で作っていた曲があって、それが元々のジャガイモ小僧だったんですけど、そのサビをこのリフと合体させたら上手く繋がったんです。怖い感じからスカッとしたサビの展開が気に入っています。サビの「Bopping coming coming the vip」のところはお客さんを巻き込んで騒ぎたいです。ちょっとこの曲は「俺天才だわ」と思いました(笑)。

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