板野友美「自分のなかにないと嘘っぽくなる」芝居の心構え、経験は説得力に
INTERVIEW

板野友美「自分のなかにないと嘘っぽくなる」芝居の心構え、経験は説得力に


記者:木村武雄

撮影:

掲載:19年09月26日

読了時間:約12分

さまざまな経験を通じて吸収

――ところで台本はすごく読まれる方だと思いますけど、びっしり書き込むタイプですか?

 書かないですよ。線も引かなくて、書き込む場合はノートにしていますね。役を演じるまでの役作りが大事というのは昔、秋元先生にも言われて、クランクインまではすごく考えて、でも本番が始まったら素で演じるというのが良いかなと思っています。

――自分がイメージしたものが現場に入ると変わるという話も聞きます。

 そうですね。相手がいるので変わります。でも今回は、読み合わせもありましたし、コウキとのシーンは監督と3人でも話し合っていたのでその段階である程度固まっていました。

――具体的にはどんな話を?

 やっぱり男らしい女性像が想像できなくて、どういう人をイメージしたら良いか、みんなに出していただいて。それでアニメのキャラクターがあって、そのアニメを見ていました。

――しかし、すごいですよね。役者は役を通していろんな経験が蓄積されるので。

 私もそう思います。ただ、演じるということについては、自分のなかにあるものが出てくると思うので、誰かになりきるというよりかは自分のなかにあるものを出しています。だから、いろんな映画や本、いろんな役を見たり、普段から人間観察をして、その役によって「こういう感じかな」と出せるようにしておきたいと心掛けています。

――よく歌だと、カバー曲でも自分のフィルターを通すことで自分の曲になるというのがありますけど、演技もそれに似たようなところがある?

 そうかもしれないですね。自分でやってみたらしっくりきたというのもありますし、自分のなかにある程度ないと嘘っぽいなとも思いますし、なるべく蓄積するようにしています。

――この間はラスベガスにと、いろんなところに行かれていますよね。それも蓄積の一つ?

 それはあまり関係ないですね(笑)。でも、色んなものを見たり感じたりすることで、直接は結びつかないけれど、どこかでその経験が役に立てればと思っています。普段からいろんなものを見て、吸収するようにはしています。

板野友美

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