カバーを通じて、自分らしさを改めて知った
――曲の中に<恋っておそろしすぎる…>という歌詞がありますが、Amiさんは恋のおそろしさはどんなところにあると思いますか?
自分を見失ってしまって、それが悪い方に行くと雰囲気も悪くなってしまう人がいるじゃないですか。それは恐ろしいなと思います。だからこそ、そうならないように自分を保つことを心がけます。でも、いい方向に変わっていくこともよくあるし、恋すると綺麗になったり、雰囲気が変わるのは、周りの人を見ていて本当にそう思います。恋の魔法に勝てない部分は、すごくいっぱいあるなと思います。どんなにメイクやおしゃれを勉強しても、決して出ない輝きみたいなのが、恋した瞬間に出てきたりするじゃないですか。そういう意味でも、恐ろしいなと思います。
――今回カバーに挑戦してみて、新たな発見はありましたか?
カバーですが、まったく別の主人公になりたいと思って歌ったので、今回はそれができたのではないかな? と思います。歌っている人のイメージがしっかりあり、それを自分のものにしていく作業が初めてだったので、それはいい経験になったと思います。そして改めて自分の特徴自分らしさは、「こうやって出てくるんだな」というのは感じました。
―-さてAmiさんが今、新たにチャレンジしてみたいことは。
常に何かにチャレンジしているという気持ちなので、今回のこのカバーもチャレンジですし、大きな目標や「これは絶対に」ということより、今は挑戦する自分であり続けることが目標です。落ち着きたくないな、と思っています。
――これだけキャリアを重ねていらっしゃると、新たな目標を見つけるのも大変なのでは?
そうですね。今までも本当にいろいろなことやらせていただいているので、そこからまた新たに道を作っていったり、自分を発見していったりしながら、軸をぶらさずにいるのは、意外と大変だと思います。
たまに「本当は何がしたいんだろう?」「どうなりたいんだろう?」というのが分からなくなってしまう時もあります。そんな時でもちゃんと自分の道を見失わずに、自分を保ちつつ、でも現状に満足して止まるのではなく、常に新しい扉を開けていきたいと思います。
――ソロのデビューをはじめたころから比べて、今はどんな変化がありますか?
ソロデビュー当時はまったく自信もなく「大丈夫かな?」と不安が8、9割の中で活動していました。この先ずっとソロでやっていく覚悟も、あの時はまだなかったので、よくわからないままソロ活動をスタートした気がします。でも今はもう、ソロ一本で専念するという気持ちも固まっていますし、ソロアーティストとして、歌手として、もっと経験を積んで、一人前になっていきたいと思っています。
――「恋のつぼみ」のカバーは、どんなふうに聴いてもらいたいですか?
きっと同世代の方は倖田さんの歌をすごく聴いていて、そのイメージが強いと思いますが、今回はアレンジも原曲からは結構変えて、優しい感じにしました。自分も歌い方を変えているので、また新たな曲として聴いていただけたらと思います。歌詞はすごく可愛いですし、恋する女の子の気持ちを歌っている曲なので、また自身の恋愛にも重ね合わせて聴いていただけたらうれしいです。
(おわり)
スタイリスト:後藤 則子(Post Foundation Inc.)
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