Dream Amiが9月17日、関西弁で恋する気持ちを歌った倖田來未の2006年のヒット曲「恋のつぼみ」のカバーを配信リリース。同曲はFOD(フジテレビオンデマンド)オリジナル連続ドラマ『ブスの瞳に恋してる2019』の主題歌。ソロとしては今回初めてJ-POPをカバーした彼女。インタビューではカバーの魅力について、また恋愛観やこれまでのソロ活動を振り返っての想いなど話を聞いた。【取材=桂泉晴名/撮影=冨田味我】
今まで歌ってきた楽曲と世界観がつながっていた
――今回リリースされる「恋のつぼみ」は倖田來未さんの楽曲のカバーですが、Amiさんにとってどんな思い出がありますか?
関西弁で歌う楽曲は、それまであまりなかったと思うんですよね。関西弁のインパクトが強かったです。
――カバーをするうえでは、どういう風に表現していきたいなど具体的なイメージはあったのでしょうか。
カバー曲は今まで何曲か歌わせていただいてきましたが、洋楽がメインでした。J-POPもグループではありましたが、ソロでJ-POPをカバーするのは今回が初めてでした。特に「恋のつぼみ」は、倖田さんの歌い方やニュアンスが自分の中に染み込んでいる部分がある曲でした。だから、あえて真っ白なイメージにして、そこから自分の曲にしていくのがこの曲をカバーする上での一番の課題だと思いました。テレビ番組などで他の方の曲を歌う機会はありましたが、自分の曲として配信したり、皆さんに聴いていただくのが初めてだったので。
アレンジも含めて「どうしたらいいかな?」と思いましたし、完成されている曲だったので、そこからどう自分らしくしていくか、そのバランスで悩むところは多かったです。でもこの曲に関しては、自分の成長にもつながりましたし、関西出身なので、関西弁で歌えたことがうれしかったです。
――Amiさんはあまり関西弁のイメージがありませんが、心の中では関西弁?
関西弁です。あとヒートアップや興奮してテンションが上がると、出てしまいます。とくに怒ると出ちゃいますね(笑)。
――楽曲を真っ白な気持ちでとらえようとして、新たに試みたことはありますか?
歌い方です。いくら真っ白にしても、やっぱり倖田さんの歌で入ってきているので、ニュアンスについても「もしこの曲を聴いていない状態で自分が歌ったら、どうなっただろう?」「本当にメロディだけをもらったら、どう歌っていたかな?」といったことを考えました。
でも「恋のつぼみ」は、今まで自分がDream Amiとして歌ってきた恋愛ソングの世界観とすごく似ている部分があって、特に何かになりきって作り込むというよりは、自分の得意な部分だなと感じました。
――この曲にはいくつか印象的なフレーズがありますが、<大好きな君にでくわす 大事なときには いつも最悪。>というのはまさに、恋愛のあるあるですよね。
本当にそうですよね。「なんで今日、この服を着てきちゃったんだろう。昨日だったらよかったのに」と思う時もあります。
――恋愛とはタイミングと。
タイミングだと思いますね。でも、こういうことはたぶん他の人が見たら、「え? いつもと一緒だけれど?」、「全然いいじゃん」みたいなことだと思うんです。自分だからこそ感じる気持ちなのかな、と思います。
――確かに、そんなに他人は気にしていないものですよね。この曲の歌詞は、自分の気持ちとの対話になっていますし。
相手に何か言われたから、やられたからという曲ではなくて、自問自答をして自分の心の中にある盛り上がりや、恋する気持ちを歌っていると思います。