後東ようこ、岡田義徳、岡山天音、山中さわお(the pillows)、オクイシュージ監督

 岡山天音、後東ようこ、岡田義徳、山中さわお(the pillows)、オクイシュージ監督が27日、都内でおこなわれた、映画『王様になれ』(9月13日公開)完成披露舞台挨拶に登壇。同作への思いを語った。

 映画は、the pillowsの30周年記念プロジェクト『Thank you, my highlight』の一環として制作。岡山演じるカメラマン志望の祐介が日々の葛藤のなかで、the pillowsの音楽に支えられながら夢を追う姿を描く青春物語。the pillowsのライブで出会った思いを寄せるユカリの距離を近づけるたびにthe pillowsの魅力にもまっていく。

 ボーカル山中さわおの原案を映画化し、the pillowsをはじめ、GLAYやストレイテナーのメンバーなど豪華ミュージシャン陣が「本人役」で出演する。

 そのなかで主人公の祐介を演じた岡山天音は本作が自身初の単独初主演作。「the pillowsの大きな船に乗らせて頂きました」と挨拶した。ラストシーンの撮影はクランクイン初日、the pillowsのZEPP公演後におこなわれたという。「リアルなお客様たちに残って頂いて、『ここからは撮影に移ります』と。ラストシーンを初日に取るのはなかなか経験がない。リアルな熱気のなかで撮影ができました。ライブシーンはフィクションのなかでこれから演じることはあると思うけど、貴重な経験。刺激的な撮影でした」と振り返った。

 祐介が弟子入りを懇願するカメラマン・虻川塁を演じた岡田義徳は「カメラは見様見真似。ああいうふうに撮っていたな、と思いながら撮っていました。ライブの時はとにかく現場にいることが大事なだと思って、お客さんとも距離を近づけることはしました。ラストシーンを撮っているときはバスターズ(ファン)の人に何の曲が好きですか? とか聴いていました」といい、実際に撮った写真を監督は「すごく良い写真だった」と称賛した。

 一方、祐介が思いを寄せるユカリを演じた後東は「ユカリはthe pillowsの音楽に救われて生きてきた女の子。役作りというか、できるだけthe pillowsの音楽を聴く、DVDをみる。毎日the pillowsの音楽と生活して。ユカリが宛先のない手紙を書いているけど、私も書いてみようと。その時に聴く音楽の力はすごい。自分自身が知らぬうちに、the pillowsの音楽に救われた」と振り返った。

 劇中で使われているthe pillowsの楽曲の選曲についてオクイ監督は「大変でした。30年分の曲があるから。頭からthe pillowsの曲を聴いて、体に沁み込ませるのに1年がかかった」と語った。

 三軒茶屋でオクイ監督と二人で話したことが全ての始まりだったと振り返る山中。こうして完成した今の心境を「俳優さんやミュージシャン、一流の撮影チームに集まってもらえて、2人でいたときは考えてもいなかった。想像を超える映画が完成して嬉しく思っています。経験したこともない感動を胸に、10月に横浜アリーナのステージに立ちたい」と述べ、感慨に触れた。

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