w-inds.「自分たちの居場所を見つけられた」音楽のこだわりで次のステージへ
INTERVIEW

w-inds.「自分たちの居場所を見つけられた」音楽のこだわりで次のステージへ


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年07月26日

読了時間:約10分

w-inds.らしさを作り上げていけたら

「Get Down」初回盤

――「Take It Slow」はラブソングですが、どのようなこだわりを入れましたか。

橘慶太 「Take It Slow」はどこかに夏っぽさを入れたいなと思いました。だけど、あまり夏をイメージする強い言葉を入れると、夏の歌になりすぎてしまうと思ったので、Aメロの<止まない風が頬を 辿る様に吹き抜ける 君の待つ街へ>というシチュエーションを、敢えてオープンカーなのか、自転車なのか、走ってなのかと断定せずに表現するというのが自分の中でテーマとしてありました。世代によってそこは変わってくると思ったので、全世代に伝わるように意識しました。

緒方龍一 この曲は今までにない感じで歌っています。僕がちょっと強めに歌った後に涼平くんが優しく歌う曲の流れもすごく好きで、歌詞の響きもすごく良いんですよ。繰り返していくメロディと歌詞が変わっていく様がすごく気持ちいいんです。

千葉涼平 本当に流れがすごく素敵なんです。その流れの中で個々の歌の色も全然違うので、そこがお気に入りのポイントです。

緒方龍一 歌詞の語尾を慶太くんにディレクションしてもらいながら歌ったんですけど、その仕上がりを聴いてすごく気持ちいいです。

――歌はニュアンス重視で、エディットも結構されるんですか。

橘慶太 エディットはあまりしないです。僕が曲と歌詞を作っているということもあって、イメージがしっかり出来ているので、もし違うなと感じたら録り直します。やっぱりその方がナチュラルですし、エディットすると音質の劣化も気になるんです。

――時間を気にせずに作業できる自宅レコーディングのメリットでもあるかも知れないですね。ちなみに慶太さんは何に乗って迎えに行くんですか。オープンカー?

橘慶太 オープンカーは持ってないので、僕は走ってですね(笑)。理想はオープンカーですけど。

緒方龍一 オープンカーは30代の夢ですよ(笑)。

――さて、7月26日からは『w-inds. LIVE TOUR 2019 "Future/Past"』が始まりますが、どのようなツアーにしたいと思っていますか。

橘慶太 今回はアルバムがリリースされていないので、昔の曲をやるチャンスだなと思っています。でも、1度セットリストを作ってみたら、割とありきたりな感じになってしまったので、それじゃ面白くないなと思って、思い切ったセットリストを組んでみようと思いました。そうしたら、自分でもやるとは思っていなかった曲が入って。なので、w-inds.のコアなファンの方がより楽しめるライブになるんじゃないかなと思います。

千葉涼平 400曲くらいあって、あまりライブやっていない曲もけっこうあるんです。なので、セットリストはびっくりすると思いますよ。

――どんなセットリストなのかすごく楽しみです。最後にw-inds.の今後の活動への意気込みをお願いします。

橘慶太 近年、すごく変化を求めてやってきたんですけど、自分たちの居場所を少しずつ見つけられた感覚もあるんです。今まではすごくその居場所みたいなものを探している感じがあったと思うんですけど、やっとひとつユートピアみたいなものを見つけられたと思っていて、そこでもっとw-inds.らしさを作り上げていけたらなと思っています。

(おわり)

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