安田レイ、第二章の幕開け「大人の階段を上っていることを証明できる曲」
INTERVIEW

安田レイ、第二章の幕開け「大人の階段を上っていることを証明できる曲」


記者:木村武雄

撮影:安田レイ

掲載:19年07月12日

読了時間:約11分

弱さが見せられるヒントになれば…

安田レイ

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――そして「dazzling tomorrow」。<涙>という話がありましたが、この曲にもそうした言葉が出てくるので関連性も感じます。

 タイトルには「輝く明日」という意味を持っています。曲では、人に自分の弱さをさらけ出そうよということを歌っていて。やっぱり時代的にも、みんな弱さや不安を隠し持っている気がして、「しっかりしなきゃ」と頑張りすぎている人もいると思うし、私自身も強がっているところもあって、悩みでもあるんですけど…。

 私は長女で弟がいるんですよ。何かあると私のせいにされたり(笑)。「私がしっかりすればこの場所がピースになる、なら我慢しよう」という、思ったことをストレートに言えない性格になっていて、それがすごく嫌で。でもそうなっていくと人間っていつか爆発してしまうというか、コップの水が溢れてしまうような、コントロールができない状態になると思う。

 でも、そんな溢れる寸前に大切な人にポロって何かを言うと突然世界が明るくなるというか。弱さは全員に見せる必要はないけど、信頼している人に見せられると生きやすい場所になるなと。そういう思いが込められています。この曲で、「私が頑張らなきゃ」と追い込み過ぎている人に弱さが見せられるヒントになったらいいですね。

――信頼できる人がいなかったらこの曲を頼ってほしいですね。

 そうですね。私も誰にも言えなかったりしたけど、小さい頃からいろんな音楽を聴いてきて、すごくパワーをもらったり、「私の考えは間違っていなかったんだ」と思えたし。誰かと会話をしていなくても、音楽って心を動かす力があるので、そんなふうにこの曲がなってくれたら幸せですね。

――歌詞に出てくる<未完成>という言葉がいいですよね。

 常に未完成だと思っているし、何か出来ても次の出来ていないところが見えてしまうけど、その感覚はすごく大事で、満足できないのは向上心がある証拠でもあるので。

――<未完成>を認めたらいいと思いますよね。できなくて当たり前なんだと。

 確かに! それが分かれば気持ちが楽なれますね。

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