傳谷英里香、ファンの言葉が原動力に ソロ活動への覚悟とは
INTERVIEW

傳谷英里香、ファンの言葉が原動力に ソロ活動への覚悟とは


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年07月05日

読了時間:約11分

 元ベイビーレイズJAPANの傳谷英里香が、7月からスタートするABCテレビ(関西)・テレビ朝日(関東)のドラマ『ランウェイ24』に元アイドルという経歴を持つ客室乗務員・浅野あかり役として出演する。『ランウェイ24』は航空会社Peachを舞台に、LCCならではのコストマネジメントとサービス向上の両立に悩む社員たちの奮闘や、運航中のトラブルにスタッフたちが協力して立ち向かう姿を描いた作品。傳谷にとって、この作品が自身初の連ドラ出演。インタビューでは初の連ドラ出演に臨む姿勢、ベイビーレイズJAPAN解散後、1人で活動していくことへの意識変化など話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

徹底的にリサーチして役に臨む姿勢

傳谷英里香

――初の連ドラ出演ということで、決まった時はいかがでしたか。

 シンプルに嬉しかったです。CA(キャビンアテンダント)という憧れの職業の一つを演じられるというのもあって、すごく嬉しかったです。私の演じる浅野あかりちゃんは天真爛漫で明るくて元気な女の子で、CAというやることが明確な職業だったので、そのリサーチもしました。私の親友が空港で受付をしていて、その親友にお話を聞きました。それで葛藤だったり、良い面や悪い面を実際に教えてもらいました。

――大変そうですよね。

 調べていく中で、体力と精神力がないとやっていけないんだなというのは感じました。ベクトルは違うかも知れないんですけど、アイドルやタレント、他の職業にも通じているベースの部分だと思います。

――さて、傳谷さん演じる、浅野あかりは天真爛漫で明るくて元気な女の子とのことですが、どのように演じようと考えていますか。

 浅野あかりちゃんは裏設定で、アイドルという事もあって、ハッピーオーラを振りまきたい、常に現場を明るくしたいということを意識してやっています。それもあってトラブルメーカーなところもあるんですけど(笑)。物語の中で刺激を与える役ではあるので、Sonar Pocketのko-daiさん(同ドラマに出演)と面白いやり取りをしながら物語を明るく出来たらなと思って演じさせて頂いています。

――ko-daiさん、役者さんの方にも力を入れていると以前お聞きしたことがあるので、お2人の演技楽しみです。ちなみに一緒に映るシーンは多いんですか。

 めちゃくちゃ多いです。Ko-daiさんとのシーンしかないんじゃないかというくらいで、今のところパーセンテージでいったら、70%は一緒のシーンです(笑)。

――それはもうお2人でセットですね(笑)。すごく現場の良い雰囲気が伝わって来ますけど、ピリピリしていないんですか?

 全然ピリピリしていなくて、現場のスタッフさん、キャストさんも含めてすごく温かい現場です。キャストのみんなもカットが掛かれば和気あいあいとした雰囲気で、あっという間に時間が過ぎていきます。カメラが回っていないところではお腹を抱えるほど笑っています。

――最高の現場ですね。逆に大変だったところは?

「ランウェイ24」

 関西国際空港の機内でのシーンの撮影の時にエキストラの方の人数も多かったので、通路がひとつということもあり、カメラのセッティングがすごく大変そうでした。その時はちょっとシビアな空気もあったんですけど、私たちで明るく出来ないかなと、皆さんを巻き込んで楽しませようとしていました。

――浅野あかりを演じる上で、ナチュラルにいける部分もありますか。

 100%は難しいので、あかりという人を形成していかないと考えています。あかりはすごくキャピキャピしていて、今どき女子なんです。私はキャピキャピ系ではないので、なぜあかりはキャピキャピしているのか、というのは考えなければいけないんですけど、でも常に楽しんでもらいたい、根性があることや積極性というものは自分と共通するところだなと思います。

――あかりを形成するためにやっていることは?

 まず、私が航空会社Peachに入るつもりで臨みます。そのなかで、「なぜ私はPeachに入りたいのか」と役の気持ちになって考えるんです。そして、「なぜCAになりたいと思ったのか」PeachにとらわれずCAという職業はどんなものなのかを知るためにネットにあるものはほとんど見たと思います。あと、CAが登場する映画、例えば『ハッピーフライト』とかを観たり。それから、浅野あかりとしての生い立ちをイメージしまして…。

――生い立ちをイメージ? そういった資料もあったんですか。

 そこまでの資料はなかったです。でも、私の中でそのキャラクターの生い立ちというのはすごく重要なんです。どういう経験があって今の浅野あかりになったのかという経緯です。でも今回、監督さんから浅野あかりの好きな本や音楽とか教えて頂けました。

――それは、生い立ちをイメージしやすいですね。

 はい。なのですごく嬉しかったです! あかりは綿矢りささんの「蹴りたい背中」や音楽ではチャットモンチーさんが好きみたいで、それらを実際に私も読んだり、聴いたりしてみました。チャットモンチーさんのどんな曲が好きなのかなとか考えてみたり、楽しかったです。

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