5人組男性ボーカルグループのCOLOR CREATION(カラクリ)が6月22日、東京・TSUTAYA O-EASTで『COLOR CREATION “PALETTE TOUR Vol.2”』のツアーファイナルをおこなった。ツアーは5月22日にリリースされた1stフルアルバム『FIRST PALETTE』を引っさげて、5月25日の名古屋Electric Lady Landを皮切りに全国5公演をおこなうというもの。アルバム『FIRST PALETTE』の曲を中心にユーモアを交えたコーナーなど盛りだくさんの内容で届けた。11月30日からCOLOR CREATIONスペシャルライブ『WINTER COLORS』と、来年の初夏にカラクリ史上最大となる3000人規模のワンマンライブの開催も発表されたライブの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

我を忘れて楽しみましょう!

COLOR CREATION(撮影=鈴木恵)

 カラクリ自身最大規模となった会場は満員御礼。フロアはビッシリとオーディエンスで埋め尽くされた。メジャーデビューから1年、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか期待と興奮に満ちた空間。

 ステージにはCOLOR CREATIONのロゴが入った3枚のバックドロップがライトアップされ存在感を放っていた。そして、開演時刻になり両端のスクリーンにメンバーの映像が流れ、大歓声が巻き起こった。そして、ジェットスモークが噴き出すなか、5人がステージに登場。アルバム『FIRST PALETTE』の1曲目を飾るカラクリの新境地となった1曲「Movin’ On」でライブの幕は開けた。

 TAKUYAは「1人残らず良い思い出を作って!」と、盛り上がり必至の「Odds & Ends」へ。オーディエンスとのコール&レスポンスも完璧で、そのエネルギーにメンバーも最高の笑顔をステージから見せていた。続いての「Magic!」では、<Abracadabra!>と恋の呪文を会場全体でコールし、序盤から大きな盛り上がりを見せた。

 ここでこの日最初のMCをおこなった。TAKUYAは「それぞれのバースデーカラーがあります。6月22日はガーネットブラウンで、その意味は「我を忘れる」。なので、我を忘れて楽しみましょう!」とカラーを大切にするカラクリらしいMCで沸かせた。「One Way Ticket」では、ビートに合わせ腕を、ワイパーのように美しい半円を描くアーチが広がり、ライブならではの一体感のある光景を映し出した。

COLOR CREATION(撮影=鈴木恵)

 「I’m Here」ではオーディエンスとの絆を確かめるように、5人の力強い歌を響かせた。サビのユニゾンはこの場所に来れなかったCANVAS(ファンの呼称)にも、届くのではないかと思えるほど。場面は一転し、眩い光がステージを包み込むなか、5人の美しいハーモニーによるアカペラからスタートした「Let it snow 〜会いたくて〜」。切ないバラードナンバーを、聴くものの心にそっと寄り添うような優しい歌声で歌い上げた。

 ここで、歌のステージはちょっと休憩し、KAZが演じる「スマイリーかじゅまるのキラキラスクール」と題した授業をおこなうことに。全国各エリアごとに各メンバーが、日本語や恋の手ほどきなど、様々な授業をおこなってきたこのコーナー。今回は「キラキラする」をテーマに展開。スマイリーかじゅまる独自の情報収集で、メンバーの過去のエピソードをバラされるなど、驚きと笑いに包まれたコーナーだった。

 続いて、番組の企画をきっかけに初めて5人で作詞・作曲・アレンジをおこなったオリジナルソング「三色ボールペン」を披露。家族をテーマにユーモアも取り入れた1曲。TAKUYAはトラック制作に加えてキーボード、JUNPEIはアコースティックギターと、楽器を演奏。その演奏をバックにRIOSKE、KAZ、YUUTOの3人が歌い上げるという、新しい試みで楽しませた。

沢山の宝物ができました

COLOR CREATION(撮影=鈴木恵)

 ここで、リハーサルの模様やKAZが綴ったビデオメッセージが流れた。デビューからの1年を振り返り「道のりの中で数えきれないほどの出会いがありました。その一つひとつが積み重なって、繋がって、今こうしてみんなの前でステージに立つことが出来ていると思います。僕ら5人まだまだ夢の途中、僕らと夢の景色を一緒に見て下さい。そしてずっとついてきて下さい」と感謝をデビュー曲「CANVAS」に乗せ、情感を込めた歌声を響かせた。

 ありったけの愛を伝えた「love song」、KAZが「これからも皆さんの笑顔が見れますように...」と投げかけ届けた「Smile」はオーディエンスもクラップで後押し。TAKUYAは「みんなの想いがこのライブを実現させました」と「Blue Star」で煽情させていく。

 オーディエンスをフロアの真ん中を境に“CANチーム”と“VASチーム”に分け、「CAN!VAS!」と声出しをおこない、ラストスパートに向けより一体感を高めた。そして、まさにこの日のライブは土曜の夜ということで、ニュージャックスウィング(80年代後半から90年代前半にかけて流行した音楽スタイル)を感じさせる一曲の「Saturday Night」、さらにこの夏に本領発揮する1曲「Summer Love」を投下し、フロアはオーディエンスの振り回すタオルで埋め尽くされ、一気にフェスのような盛り上がりを見せた。

 その盛り上がりブーストするかのように放たれた「Stand Up!」では、メンバー各々が自由にパフォーマンス。5人の仲の良さがわかるパフォーマンスに、オーディエンスの声のボリュームもさらに上がり、ボルテージは最高潮。

 YUUTOはツアーを振り返り「沢山の笑顔と時間を共有できて僕らにとって宝物になりました。必ずみんなを武道館に連れていきたいという思いがあります。ここからの2年目、カラクリらしさを残しつつ、もっと進化していくために目標を掲げて必死に食らいついて突っ走っていきたい。1人も欠ける事なく僕らの夢についてきて欲しい。一緒に夢を見ていけたらと思っています」と「Butterfly」を届けた。大きな夢、目標に向かって蝶が華麗に羽ばたくように、5人の凛とした歌声が会場の隅々まで広がっていく。

 アンコールを求める“カラクリコール”に、再び5人がステージに。アカペラで「Waiting ForYou」を披露。カラクリの真骨頂でもある、切なくも力強いハーモニーを会場中に響かせた。

COLOR CREATION(撮影=鈴木恵)

 重大発表として11月30日からCOLOR CREATIONスペシャルライブ『WINTER COLORS』の開催と、来年の初夏にCOLOR CREATION史上最大となる3000人規模のワンマンライブも決定。その発表に大きな歓声が巻き起こり「Sunshine」、ラストナンバーに相応しい「Happy Days!」では、みんなピースサインで、ピースフルな空間を作り上げ、ツアー『COLOR CREATION “PALETTE TOUR Vol.2”』の幕は閉じた。

 年間200本以上のステージをこなしてきた5人のパフォーマンスはさらに力強い輝きを放っていた。ここからまた1年、人間としてアーティストとしても大きな飛躍をみせる事だろう。

セットリスト

『COLOR CREATION “PALETTE TOUR Vol.2”』

6月22日@東京・TSUTAYA O-EAST

01.Movin’ On
02.Odds & Ends
03.Magic!
04.One Way Ticket
05.I’m Here
06.Let it snow 〜会いたくて〜
07.CANVAS
08.love song
09.Smile
10.Blue Star
11.Saturday Night
12.Summer Love
13.Stand Up!
14.Butterfly

ENCORE

EN1.Waiting For You(A cappella ver.)
EN2.Sunshine
EN3.Happy Days!

ライブ情報

■COLOR CREATION スペシャルライブ
『WINTER COLORS』

2019年11月30日(土)愛知 / インターナショナルレジェンドホール
2019年12月8日(日)大阪 / YES THEATER
2019年12月11日(水)東京 / Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
2019年12月12日(木)東京 / Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

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