ちゃんみな「日本語は変幻自在」旋律と言葉で綴るハタチの大事な感情
INTERVIEW

ちゃんみな「日本語は変幻自在」旋律と言葉で綴るハタチの大事な感情


記者:小池直也

撮影:

掲載:19年06月28日

読了時間:約10分

日本語はいじりがいがある言語

ちゃんみな

――今作で歌うときに気をつけたことはありますか。

 練習は常日頃やってるので、これに向けて頑張るとかは特にありません。でもニュアンスはいつも気にしていて「もっと息があった方が切ないな」とか「この歌い方のほうが感情が現れるな」と考えてます。参考にしてるシンガーは、人を参考にはしないのでいません。音楽は好きなので、曲はいろいろ聴いていますよ。

――「I'm a Pop」は3カ国語で歌われていますが、言語によって歌が左右されたりは?

 発音が違うので質感は変わると思いますが、歌っているのは私ですし、基本的には変わらないと思います。前は日本語が難しいと感じましたが、意外と使いやすいなと。いじりがいがあるじゃないですか? ありがとうを「Ariがとう」って言ったり、おはようを「(お)はよう」と言ったり。

 「マンブルラップ」といって、例えばforeverを「foeva」って言う方法があるんです。でも英語は基本的にRとかLを明確に発音しないと単語が変わってきてしまうので、いじれる幅があまりないんですよ。日本語はそういう制約が少ないので、いろいろな形に工夫できる言語。韓国語は英語と似ていますね。

――K-POPのフィールドで作品を作りたいという想いはありますか。

『Never Grow Up』初回限定盤

 全部韓国語の作品はいつかやりたいと思ってます。ここ4、5年くらいは日本語で作曲をしているんですけど、その前はずっと韓国語で作曲をしていたので。昔から聴いてもらえている方なら分かると思うんですが、1stに比べて私の日本語力はかなり上がっていますよ。「ボキャブラリーが増えた」と言ってくれる人もいます。

 昔は本当に英語でしか書けなくて、曲もほぼ英語みたいな感じでした。「もうちょっと日本語増やせないかな?」と言われていましたけど、最近は日本語が死ぬほど多い(笑)。「Doctor」も英語をめっちゃ使ってそうな曲だけど、ほぼ日本語ですからね。

――今アジアのラッパーが世界で注目されていますが、そういう流れのなかにご自分がいるという自覚があったりは?

 あまり熱心に聴いてはいませんが「いい波が来てるんじゃないかな」とは思ってます。そこに自分がいるという気持ちはあるっちゃあるし、ないっちゃないです。あまり周りを見ないようにしてるし、そこまで興味がないので。ヒップホップであろうが、ポップスであろうが、ロックであろうが、周りに溶けこみたいと思わないんです。
 
 「こうであるべき」と押し付けられた方に行った方がいいのかな、と考えた時期もあったかもしれませんが、そういう気持ちはしばらくありません。シーンとしては、韓国の方がハードなものでも受け入れてもらえる雰囲気。日本はおしゃれチックなものがウケるイメージです。

――次に取り組みたいことはありますか。

 まだアルバムが完成したばかりなので明確にはありませんが、次はいろいろと無視したヒップホップだけのEPを作りたいなとはちょっと考えてます。今後も興味のあることにどんどんチャレンジしていきたいです。

(おわり)

ツアー情報

2019年秋、自身初の東阪ホールツアー開催決定!

「THE PRINCESS PROJECT 4」

【各公演概要】
〈大阪公演〉
日程:11月14日(木)
会場:NHK大阪ホール
http://www.nhk-osakahall.jp/index.html
時間:open 18:30 / start 19:00
問い合わせ:キョードーインフォメーション (tel 0570-200-888)

〈東京公演〉
日程:11月22日(金)
会場:LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)
https://shibuko.com/
時間:open 18:30 / start 19:00
問い合わせ:CREATIVEMAN PRODUCTION (tel 03-3499-6669)

【 チケット 】
料金:全席指定 5800円(税込)
◎オフィシャルHP1次先行受付
7月1日(月)より受付開始となります!
詳細はオフィシャルHPより
chanmina.com
◎一般発売:9月7日 (土) 10:00~

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