HANDSIGN「ニュースや事件でなく作品で知って」手話で音楽を届けるこだわり
INTERVIEW

HANDSIGN「ニュースや事件でなく作品で知って」手話で音楽を届けるこだわり


記者:小池直也

撮影:

掲載:19年06月26日

読了時間:約10分

手話通訳士にもきちんと対価を

——カップリングの「ふたりのサイン」は、2月に公開された歯科医療の現場を描いた映画『笑顔の向こうに』の主題歌として配信もされています。

TATSU 映画本編に僕も出演させていただきました。実は昔、舞台の学校に通っていたんですよ。だから当時の先生のレッスンを個別に3回ぐらい受けて、準備万端で撮影に臨みました。そうしたら本番のセリフがなくて(笑)。それでも貴重な経験をさせてもらいました。。

SHINGO やっぱり映画の主題歌というのは、1つの夢ですから、すごく感動しました。エンドロールで『HANDSIGN「ふたりのサイン」』とクレジットがあって嬉しかったですね。

TATSU 歌詞はいしわたり淳治さんなのですが本当にいい歌詞ですよね。僕の頭の中になかった歌詞の書き方をされるので、すごいなと思いました。

——作家陣がすごいですよね。作詞・いしわたり淳治さん、作曲・多保孝一さん、編曲・Carlos K.さんという。

TATSU いしわたりさん、多保さんのチームはSuperflyさんの「愛をこめて花束を」を作られていますよね。多保さんから的確なディレクションもありました。 SHINGOは高いキーのメロディについて「自分が出ないと思ってるから出ないんだよ」と(笑)。

SHINGO メンタルから和らげてもらいました。「リラックスした方がいい」という感じで声をかけてもらって。貴重な経験でした。

——リリースイベントも始まっていますが、新曲の手ごたえはいかがですか?

SHINGO サビの振りはとてもシンプルで。

TATSU 一緒に踊れる内容なので、前の2曲に比べるとお客さんが参加できて楽しそうな気持ちが伝わってきます。 一体感も今までより生まれていると思いますし。

SHINGO いろいろな世代の方がノリやすいメロディとリズムなので、一体感が生まれやすいのかもしれません。

TATSU あと「この手で奏でるありがとう」は結婚式などで、たくさん使っていただいてます。新しい曲もたくさんの場所で使っていただければ嬉しいですね。

——この夏の活動はどんなものになりそうですか。

HANDSIGN

SHINGO 自分たちの曲も増えてきたのでワンマンライブでロングセットをしっかり組んでいきたいという時期でもあるなと。セットリストでこういう曲が欲しいなと考えるときもよくあります

TATSU まずは「声手」をたくさんの人に届けたいです。「僕が君の耳になる」のMVが400万再生突破したので、それと同じくらいの方に聴いていただきたいですね。あと、いろいろなアーティストさんと一緒に何かやりたい。海外だとエミネムさんなどがライブで手話通訳をつけてたりするんです。ああいう感じで誰かのライブで、手話ダンスをやるみたいなことはやりたいです。いろんな「見せ方」にトライしてみたいですね。

——2020年のパラリンピックに向けて手話の話せる方の需要も増えていると思いますが。

SHINGO 最近「手話通訳士さんをボランティアで呼ぶというのはどうなんだ?」というツイートが話題になっていました。通訳士さんという仕事を軽んじているんじゃないかということですね。僕はそれを見てハッとさせられました。

TATSU 手話通訳士って国家資格で、ものすごく難しいんですよ。合格率は10%を切ります。なのに対価は見合っていないと感じます。

SHINGO やっぱり、ちゃんとした対価は支払うべきと思います。

——今後コラボしたい方などがいれば教えてください。

SHINGO あいみょんさんとぜひご一緒したいですね。

TATSU 僕はHAN-KUNと一緒にやりたいです。以前一緒にやらせていただいたのですが、今の自分で挑戦できることがあると思うので。

(おわり)

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事