BOYS END SWING GIRL「色褪せない青春を歌いたい」音楽に込めた決意と情熱
INTERVIEW

BOYS END SWING GIRL「色褪せない青春を歌いたい」音楽に込めた決意と情熱


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年06月05日

読了時間:約15分

 4人組ロックバンドのBOYS END SWING GIRLが6月5日、メジャー1stアルバム『FOREVER YOUNG』をリリース。千葉・成田出身で小学校からの幼馴染の冨塚大地(Vo&Gt)と白澤直人(Ba)を中心に2010年に結成。2012年に鍔本隼(Gt)、2013年に飯村昇平(Dr)が加わり本格始動した。2017年のテレビ朝日EX THEATER TV主催のバンドコンテスト「ROAD TO EX 2017」で優勝し、初代チャンピオンとなった実力派。「音楽で生きて行く」と決めた曲「フォーエバーヤング」を表題とした本作は、キラキラのポップテイストかつロック・スピリッツ溢れる楽曲が色鮮やかに収められている。バンドとしての一貫性がありながらもカラフルな仕上がりの本作の詳細について、そしてメジャーデビューまでの道のりなど「色褪せない青春を歌いたい」という彼らに話を聞いた。【取材=平吉賢治/撮影=村上順一】

バンドの一つ目の到達点からメジャーシーンへ

冨塚大地

――メジャーデビューの前に、「ROAD TO EX 2017」にて優勝、初代チャンピオンとなった道のりがありますね。そのときはどんな心境でしたか?

冨塚大地 この大会にバンドの最後の勝負というくらい懸けていたんです。コンテストではずっと2位止まりだったんで。あと一歩というのがずっと続いていて…それがどうしても引っかかっていたんです。「音楽をこのまま続けるのか」と考える期間、活動休止もして。それを経て全国流通盤CDを2枚出して、次のステップに行くために「最後にコンテスト挑戦しない?」とみんなで話して。もしこれで駄目だったら、バンドを続けられるのか考えようよと。そういう気持ちで出場して優勝できたんですけど、1年間かけて戦うバトルだったので精神的にも大変で一番キツい一年でしたね。

――2位でも充分凄いことなのですが、1位と2位の差は大きいですよね。

冨塚大地 大違いだなと思いました。1位を獲ってから「こんなに違うんだ!」と感じています。

飯村昇平 バンドをやってきて初めて涙を流しました。

――感極まったのですね。飯村さんはそんなに感情を表に出す方ではない?

飯村昇平

飯村昇平 メンバーからは「心が無い」と度々言われています(笑)。

冨塚大地 涙流しているの本当に初めて見ましたもん!

――バンドにとって一つ目の一大ポイントとなった1位獲得なのですね。

冨塚大地 本当に人生の切り替え点というか。

――メジャーデビューの心境はいかがですか。

冨塚大地 「フォーエバーヤング」のMVも公開して、ファンの方が「いよいよメジャーデビューするんですね!」というメッセージをくれたりしてるし、「ついに行くんだな!」と感じています。

――ところでBOYS END SWING GIRLというバンド名の由来は?

冨塚大地 最初このメンバーではない人と2人でやっていたんです。そのときの名前なんですけど、そいつと一緒に音楽をやっていた時間が本当に楽しくて、そのおかげで音楽を続けているということもあるので、このバンド名は残しておこうと。意味も特になくて何となく長い名前がいいなと。でも覚え辛いので今ちょっと後悔していますけど(笑)。

――「フォーエバーヤング」は2016年の作品で表題曲ですね。この曲のコンセプトは?

冨塚大地 この曲は“始まりの曲”だと思っているんです。バンドの始まりではなくて、人生の覚悟を決めた始まりの歌なんです。この曲が出来たときに本当の意味で音楽人生が始まったという決意が生まれたんです。メジャー1作目にこの曲はどうしても持って行きたいなと思っていたし、曲が出来てからずっと歌い続けて、最初僕だけの歌だったのが僕らの歌になって、それがお客さんとも共有できて、みんなの歌になっているのでこの先も共有したいという気持ちがあります。

――楽曲の制作はどのように進行するのでしょうか?

冨塚大地 曲は基本的に僕が作詞作曲させて頂いて、スタジオでそれを弾き語りでメンバーに聴いてもらいます。だいたい反応した表情でわかるので、それでいけると思ったら持って帰って形を作る感じです。

飯村昇平 2パターンあるんです。弾き語りで聴かせてくれる曲はリード候補、パワーがある曲を持ってくるんです。あとはDropbox(オンラインストレージ)で共有したり。曲数的にはそっちの方が多いんです。だから直接聴くときは心の準備をして聴きます。

――1つ目のパターンはプレゼンスタイルなんですね。

冨塚大地 その場合は「いける!」と思った曲しか持って行かないんです。メンバーに「こいつ才能ないな」と思われるのが一番嫌なので、直接聴いてもらう曲は自信しかないものを持って行って、ちょっと狙って外した曲とかはDropboxで共有します。「これは俺、本気だしてないけど…」みたいな感じで(笑)。

――そのなかで好反応を受けた曲をみなさんでアレンジする?

冨塚大地 そうですね。スタジオでやるパターンと、最近はアレンジャーの方に入って頂いたり。10代の頃の感覚からしたら、僕らはロック畑出身なので「アレンジャーが入るとかはありえない」という姿勢だったんです。「ロックじゃねえ!」と。でもやったことないのに文句言うのは良くないと思って。何事にもそういうスタンスでいるんです。見事に掌をひっくり返しましたね…素晴らしいと。アレンジャーさんは自分達の良い所を引き出してくれるんだなと感じました。

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