私たちの時よりもすごく世界への扉が開けた
――今日本は春なんですけど、ニコルさんは春はお好きですか。
春は好きです! 自然とテンションも上がりますし、元気になります。冬は体が硬くなるので苦手です。一番好きな季節はファッション的にも春と秋が好きです。
――私のニコルさんのイメージは夏なんですけど、夏は?
良く言われるんですけど、夏は嫌いです(笑)。蚊も沢山出ますし、普通にしていても汗が出るので苦手です。エアコンで喉にも良くないですし、風邪を引いてしまうこともあって。
――日本は気温が40度近くまで上がる地域もありますから。
え~! 私はもう部屋から出れませんね(笑)。
――そんな春が好きなニコルさんですが、4月にはエイプリルフールがあるんですけど、韓国ではどうなんですか。
韓国でも芸能人は皆さんやってますね。SNSの写真を別人にしてみたりとか。
――ニコルさんも何かやらないんですか。
私はやったことないです。今年は「海外に行くことにしました」とか言ってみても面白いかもしれないですね。あとは結婚しますとか(笑)。
――それはパンチありますね。
もう、そういう年齢にもなってきてるのでリアルかなって。30代が近くなって最近色々感じていることが多いんです。私がデビューした17歳の時は、30歳の人はすごく大人のイメージがありました。私がその歳に近づいて後輩達からもそういう風に見えているのかなとか。それで、仕事や恋愛について後輩の相談に乗っていると、本当に私も歳とったなと感じてしまいます。
――ニコルさんから見て、今の若いアーティストは自分の頃と比べてどう違うと思いますか。
音楽的チャンスが増えたなと思います。私もKARAの時は日本を中心に活動していましたけど、今はアメリカもそうですし、SNSによってすごく広がりを見せているので。デビューして1年も経たない内にオーストラリアやヨーロッパでやったりしているグループもいたりしますから、私たちの時よりもすごく世界への扉が開けたなと感じています。音楽性の幅も広がって、自分がやりたい音楽も出来る環境になっています。
――韓国のアーティストはパフォーマンスのレベルが高いですから。
練習期間も長くて、レッスンもすごくやるからだと思います。
――海外では日本のアーティストはどのように映っていますか。
私が小学生でアメリカにいた時、宇多田ヒカルさんの「First Love」を初めて聴いたんですけど、海外でも日本のアーティストはすごく愛されていました。当時、宇多田さんのその曲は知っていたんですけど、J-POPだとは思っていなかったんです。そのあとに日本の曲だと知って、そこから宇多田さんの曲を聴くようになったんです。
――海外でも愛されていると聞くと嬉しいです。さて、ニコルさんは日本以外で活動してみたい国はありますか。
チャンスがあれば世界中どこでもやってみたいです。というのもファンの方からSNSでメッセージを頂くので、会いに行ってみたいんです。ステージをやりながらも、その国の文化にもたくさん触れてみたいです。
――ステージといえば、昨年の12月にファンミーティング『Comeback NICOLE Our Christmas List』をおこないましたが、いかがでした。
さっきの話じゃないですけど、本当に自分が歳をとったなと思いました(笑)。でも、久し振りにやったファンミーティングなので、パフォーマンスに力を入れました。その中でDJもやってみたりして、ファンの方も喜んでくれたので良かったです。
――準備も大変だったのでは?
1カ月半ぐらいやってました。その中で大変だったのはダンスでした。ちょっと忘れているのがあって思い出すのに時間が掛かっちゃって(笑)。
――歌は大丈夫だったんですか?
歌はレコーディングもしてるから、聴けばすぐに歌えたんですけど、ダンスはブランクがあったので、なかなか思い出すのが大変でした。みんなで映像を観て確認しながらリハーサルをやりました。
――6月に3年振りとなるライブ『ニコル CONCERT 2019〜Summer Wave〜』をおこないますが、どんなステージにしたいと思いますか。
まだ、コンセプトは詳しく決めていないんですけど、カバーとかやりたいなと思っています。日本の曲にしようか、アメリカやヨーロッパの曲にしようか考え中です。前回はクリスマスシーズンだったので、クリスマスソングを歌ったんですけど、今回は私が好きな曲をアレンジしてやってみたいなと思っています。
――前回のインタビューでアース・ウィンド・アンド・ファイアー(EW&F)とかお好きだと言っていましたが、その辺りも候補に入りそうですか。
EW&Fは好きですけど、自分で歌うよりお酒を飲みながら聴くのが良いかな(笑)。カバー曲を歌うのってすごく大変なんです。人の曲ということもあって、オリジナルももちろんなんですけど、ちゃんと歌わないといけないから。
――敬意を表すわけですね。
その中で自分の色をきちんと出すのが、また難しいんですけど。でも、自分がオリジナルにはないジャンルの曲をカバーすることで、ファンの方にも私の新しい姿を見てもらえるし、新しい色を感じてもらえるのがカバーの良いところで差別化出来ると思います。