長月翠の確信
――長月さんは以前から「もっと大きくなりたい、もっと売れたい」と言っていましたが、今回の経験はより大きくなることへ手ごたえが得られた?
長月翠 歩く芸樹は、グループとしては本当にやって良かったなと思います。とにかくグループは良くなったと思うんですけど、やっぱりこれをやったことでファンの方的にも「よかったね」と言ってくれる人と「意味がわからない」という人、両極端いるから賛否両論だし、これを観て好きになってくれる人もきっといるし、これを観て「どうなんだろ…」と思った方もいるから、どうなんだろと思った方には、次の企画で私達を知って好きになってもらいたいなという負けず嫌いが出てきたから良かったなと思います。大きくなれると思います。
阿部菜々実、映画出演で得た「表情」
――ここからは少し遡りたいのですが、阿部さん、長月さん、間島さん、清原さんが出演された映画『がっこうぐらし!』で主題歌「愛しか武器がない」(略・愛武器)は2期生が歌いましたが、どういった心境でしたか?
篠田萌 最初決まったときは、1期生さんが出演されているので、ファンの方も思っているんですけど、まず自分達が「何で私達が歌うということになったんだ?」という思いが凄くて…逆にプレッシャーというか申し訳ない気持ちもあったけど、こうやって選んでもらったからにはちゃんと自分達が役割を果さなければならないという気持ちもありました。あのときに発表だったのでめっちゃ緊張して「どう思われるんだろう」という気持ちが2期生のなかでも強かったんですけど、だからこそあのときにしっかりとしたパフォーマンスを見せなければいけないと思って、みんなで直前まで練習をしました。結果、自分達的には凄く良いパフォーマンスがあのときにできたと思っています。
畑美紗起 責任感が凄くあったんです。1期生さんの映画で、ファンの方も「1期生が歌うんだろうな」という雰囲気だったんです。なのに2期生にいただいたので「へぇっ?」ってなるんですよ(笑)。もう意味がわからないし「やっていいんですか?」って言っちゃったくらい…。
篠田萌 泣いてる人もいた気がする。
――メンバーのなかで、ですか?
畑美紗起 はい。プレッシャーはずっと感じていましたね。
篠田萌 スタッフさんにも、あのときの「愛武器」が一番迫力のあったパフォーマンスだったよって言って頂けて。
――東京ドームシティホール公演があって、『がっこうぐらし!』があって、そして今回の歩く芸術があって。表現力をつけた『がっこうぐらし!』、団結力がついた歩く芸術、この一連の流れにおいての変化は?
間島和奏 アイドルになったなと感じました。今回のMVを見せてもらって、みんな一皮むけたと感じています。今までは何となくやってきたというか、何も教えてもらえずにとりあえずアイドルを目指してやってきたらアイドルになれた、さあどうしようみたいな感じで、何となくで全てのイベントとかCDとかありがたいお話とかも、全部何となくでやってしまってたなと思っていたんですけど、今回映画とかライブとか団体行動をさせてもらって、刺激や勉強になることも凄く多くて、やっとちょっと実力がついてきたのかなと思います。
阿部菜々実 私は表現力もないし、演技も最初は嫌だったんですけど、映画をやったことで少しは表現力が身に付いたなと思います。「好きで好きでしょうがない」という曲が、昔は表現をすることが凄く苦手だったんですけど、久しぶりにダンスの先生に見てもらった機会で「表情が変わったね」と褒めてもらったことがあって。それで「映画のおかげなのかな」って思ったりもしたし、団体行動では、私は集団が苦手でグループ活動をずっとやってきてても苦手なままだったんですけど、やっぱり心を一つにすることって大事だなと思って、そのあたりを気にするようになって仲間を大切にするようになったので、考え方も変わりましたし、成長できたんじゃないかなって思います。
(おわり)