WEAVER河邉徹

 WEAVERのドラマーである河邉徹が30日、都内で小説『流星コーリング』(KADOKAWA)刊行記念サイン会を開催。ファンとの交流を楽しんだ。サイン会前には報道陣に向けた記者会見をおこなった。同書の世界観とリンクした同名アルバムを6日に発売しているWEAVER。河邉は「メンバーも面白がって読んでくれました」とメンバーの反応も上々だったことを明かした。

 『流星コーリング』は、河邉にとって昨年5月に刊行した『夢工場ラムレス』(KADOKAWA)に次ぐ2冊目の小説。2020年に実際に打ち上げが計画されている人工流星をテーマに、広島を舞台に繰り広げられる青春ストーリー。WEAVERはこの小説をテーマにした同名アルバムを今月6日に同時リリース。音楽と小説で“流星コーリングの世界観”を紡いでいる。

 河邉は「最初の原稿を書き上げるまでは3カ月くらいでした。それから何度も書き直したりして」と執筆期間について語る。WEAVERとしてもアルバムで関わっている同書。河邉は「メンバーも面白がって読んでくれました」とメンバーの反応も上々だった様子。

 WEAVERでは歌詞も担当している河邉は「歌詞はもう10年くらい書いていますが、まだ難しいと思います。小説はまだ書いて間もないですが、書いていて楽しくてしようがないですね」と歌詞と小説でその気分も変わると言う。

サイン会のようす

 WEAVERは3月23日の愛知・ダイヤモンドホール公演を皮切りに全国ツアー『WEAVER 14th TOUR 2019『I'm Calling You~流星前夜~』をおこなっており、31日の東京・マイナビBLITZ赤坂公演でファイナルを迎える。さらに声優・花澤香菜を迎えて16日に東京・品川インターシティホールで『流星コーリング』朗読音楽会も開催。

 河邉は「花澤さんに小説を読んで頂いて、その合間に僕らが演奏するという形でやりました。本当に音楽と小説の世界観がガチっと合致したと思います。お客さんからも『世界観が立体的に伝わって来た』というような言葉を頂いて。WEAVERのツアーもこれまでとは全く違う演出をしたので、『ライブハウスだったけど、まるで映画を観てるような感じだった』という声もあって、ライブの熱量と物語の良い所を併せ持った公演が出来てるんじゃないかなと思います」とこれまでのツアーを振り返る。

 また、ツアーとは別に河邉は全国の書店でサイン会を実施している。物語の舞台となった広島でもサイン会をおこなった河邉は「自分の暮らしとこの物語の描写を重ねたりしてくれてとても嬉しかったので、もっと広島の人にも読んで欲しいと思いました」と述べる。

 先日放送された、TBS系情報バラエティ番組『王様のブランチ』のBOOKランキングで1位を飾り、早くも重版が決定して大きな反響のある『流星コーリング』。河邉は「やっぱり重版は嬉しいし、信じられない気持ちです。僕自身も好きな小説なので、これからもっと多くの方々に読んで頂けたら」と笑顔を見せた。

 物語の舞台は、2020年だが河邉は「人工流星が流れる下で演奏ができたら嬉しいなと思います」と来年の活動と人工流星のコラボレーションに期待を寄せた。【取材・撮影=松尾模糊】

Photos

記事タグ