はちみつロケット「意外性にキュンとする」新曲から読み解く女の子の気持ち
INTERVIEW

はちみつロケット「意外性にキュンとする」新曲から読み解く女の子の気持ち


記者:長澤智典

撮影:

掲載:19年03月21日

読了時間:約15分

播磨怜奈タイプか、雨宮かのんタイプか

――播磨さんはどんな印象でしたか?

播磨怜奈 みんな曲をいただく前に、「新曲は渋谷がテーマだから」と聞かされていたんですね。わたし、渋谷がテーマというから、「ヨォ、ヨォ」みたいな曲をイメージしていました。そうしたら、とてもお洒落じゃないですか。しかも『忠犬ハチ公』のイントロって、軽快なステップを踏んでくような表情だから、最初に聞いたときから耳に残っていました。曲調の面ではちょっと大人な渋谷系って感じなのが、わたしの印象です。男の子に関しては、こんなにも素直に「好き」と言ってくれるのなら、わたしも好きになっちゃうかも。

森青葉 播磨は、「好き」と言われたら好きになっちゃうタイプだ。

播磨怜奈 当たり前じゃない! たとえば、ずっと片思いをしている人がいたとしても、違う男の子に何回も「好き」と言われたら、その子のことが好きになっちゃう。わたしは、『忠犬ハチ公』に出てくるようなツンデレ系の女性にはなれない性格。「好き」と言われたら、そのまま「えーっ!!」と言いながら舞い上がって、わたしが忠犬ハチ公になっちゃいます。

塚本颯来 お互いにね。

播磨怜奈 忠犬になって、楽しい感じになります(笑)。

――雨宮さんはどうですか?

雨宮かのん 歌詞を読んだときに衝撃を受けました。この男の子は、大好きな女の子のために尽くす、何でも言う通りにしてくれるじゃないですか。わたしは、男の子なんだから「そこまで尽くすな」と思っちゃう。でも、「好き」や「可愛い」と言ってもらえるのは嬉しいから、それは素直に言って欲しい(笑)。

雨宮かのん

――やはり、褒められたら嬉しくなるんですね。

雨宮かのん だって、普段生活している中で「可愛い」とか「好き」って言われないじゃないですか。だから、言って欲しい。でも、アイドルをやっていると、そういう言葉も言われますけどね(笑)。だけど、プライベートで言われることはないから。

――男の子に甘えられるのは、かのんさんとしてはちょっと違うという感覚だ。

雨宮かのん 鬱陶しい(笑)。「可愛い」とは言って欲しいけど、わたしは、人についてこられるよりも、わたし自身がついていきたいと思う性格だから。

華山志歩 男の子には、けっこうキツい発言だ。

華山志歩

雨宮かのん わたし、割と『忠犬ハチ公』に出てくる女の子タイプだと思います。男の子も、後ろをついてくるんじゃなくて、「前を歩け!!」と思うタイプですから(笑)。

――志歩さんは、どんな印象でした?

華山志歩 わたしも、先に「次は渋谷系の歌だから」と聞いていたし、今着ている衣装のイメージもあって、格好良く韻を踏んでいるラップ系の歌がくると思っていたんです。そうしたら、とても軽快でお洒落な楽曲だったから、「渋谷系ってこういうイメージもあるんだ」と、また新しい見方を発見できた気分でした。

――大好きな女の子に忠誠を尽くす男の子に対する印象はどうでした?

華山志歩 わたしは、自分のことを思ってくれる人を好きになってしまう派かも知れないです。わたし、よく「大人だね」と言われるような気持ちの伝え方がはっきりとわかりづらい人はちょっと怖いんです。

――気持ちを読み取りにくいと、戸惑いを覚えることもありますからね。

華山志歩 そうなんです。もしかしたら、何か企んでるのでは? と思ってしまうこともありますし。それよりは、『忠犬ハチ公』に出てくる男の子のように、思っていることを素直に全部言ってくれる人がいいなぁとわたしは思います。

――それも戦略だったら怖いけどね。

華山志歩 それは、素直に怖いです。それにはひっかかりたくないです。わたしも女の子だから、可愛いらしさを頑張って出しているときは「可愛い」と言ってもらいたいし、「好き」と言葉でしっかり伝えてくれる人がいいなぁ思います。でも、本当に目の前で言われたら、『忠犬ハチ公』に出てくる女の子のように、恥ずかしくなっちゃうでしょうけどね。

――みんな、そうなりますよね。

華山志歩 「好き」と言われて、恥ずかしくて、照れちゃう気持ちもわかりますけど。でも、言われないのもちょっと悲しいし、そこは気持ちのさじ加減が大事だと思います。「好き」と言われすぎても「ヤダ」ってなるし、言われないと逆に不安にもなるし、そこは絶妙なバランスが大事だなと思います。もちろん、ファンの方々にはたくさん「可愛い」と言って欲しい…うーん、でも、あまりにも過剰に「可愛い」「可愛い」と連発されても、逆に鬱陶しく感じるかも知れない。何事もさじ加減が大事なのかなって話しながら思いました(笑)。

――最後は、塚本颯来さんですね。

塚本颯来 わたし、『忠犬ハチ公』を聴いたときにピクニックに行くときにピッタリの曲という印象でした。『忠犬ハチ公』は、温かさがあり、身近に寄り添ってくれるような曲調じゃないですか。だから、そう感じたのかも知れないです。歌詞に登場する女の子のわたしの印象は、けっこう尖がっている感じの子。けっこうズバズバッと言ってしまう女の子で、そこがまた面白さなのかなって感じました。

 『忠犬ハチ公』は、最後まで聴くことで女の子の本当の想いが見えてくると思うんです。だから最後まで聴いて欲しいですし、最後まで聴いたらまた聴きたくなり、さらに自分の中で新たな想像を膨らませて楽しめる。そういう印象も感じる歌だから、何回も聴いてほしいなぁと思います。

――最後に女の子が○○してしまう。その気持ちも「わかるな」って感じでした?

塚本颯来 あんなにも「可愛い」「可愛い」と言われたら、わたしだって赤くなっちゃうかも知れないです。でも、そういう気持ちを見せたくない女の子の気持ちもわかります。なんだろう、自分も好きになっちゃった気持ちが悔しいっていうのかな。なんか好きになっちゃったら、相手の(熱意に)負けてしまったようで、ちょっと悔しくなる気持ちも納得でした。

――播磨さんは、悔しいって気持ちになります?

播磨怜奈 わたしはぜんぜんないです。「好き」って言われたら、むしろ「君の頑張りが実ったからそう言われるんだ」と素直に受け止め、嬉しくなっちゃいます(笑)。

塚本颯来 播磨怜奈タイプか、雨宮かのんタイプか、そんなところも想像を膨らませながら『忠犬ハチ公』を楽しんでください。

――『忠犬ハチ公』のMVに登場するのは、60年代ファッションに身を包み、当時の雰囲気を醸しだす仕草で歌い踊るメンバーたち。しかも、頭には水泳帽。あれは、かなり斬新な映像でした。

全員 斬新!!

森青葉 本当は、60年代当時の帽子をかぶる予定が、その帽子が探し出せず、変わりにその雰囲気と似た帽子ということから、代用品として白い水泳帽をみんなでかぶりました。あの水泳帽、めっちゃ頭を締めつけるんですよ。

播磨怜奈 取ったあと帽子の後が残ってたからね。

森青葉 陸で水泳帽をかぶるのって、新しい挑戦ですよ。

華山志歩 そのぶん、取ったあとの解放感はすごかったよね。

公野舞華 最初、「昔の人たちは、お洒落のため、こんな痛い想いまでしていたの?」と思っちゃったからね(笑)。

森青葉 あのMVを見たら、みんな「アイドルも変わったなぁ」と思うはず。

塚本颯来 アイドルが変わったんじゃなくて、はちみつロケットが変わった挑戦をやったというだけだから(笑)。

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