はちみつロケットが9月23日、東京・渋谷のSOUND MUSEUM VISIONで、1stワンマン公演『はちみつロケット 1stワンマンライブ H.R. HONEY♪~明日何してる?渋谷に行こうよ!~』を開催。この日は一部と二部の二公演がおこなわれ、このうち一部公演の模様をレポートする。【取材=長澤智典】

止まることなくリフレインしてゆくこの衝動が、たまらなく気持ちいい!!

 満員の観客たちの熱した声と熱い手拍子が飛び交うフロア。メンバーのコメント映像を受け、はちみつロケットのライブは、チャイムの音が鳴ると同時に始まりを告げた。

 放課後、クラスメイトたちと渋谷へ遊びに行くというドラマを描く7人。物語は、はしゃぐ気持ちを解き放つように「放課後リフレイン」へと続いた。10代のメンバーで構成されるグループらしく、彼女たちの日常を切り取ったような始まりが素敵だ。7人も、はしゃぐ気持ちを舞台へダイレクトに投影。キラキラ眩しい姿へ触発され観客たちの気持ちも瞬時にテンションを上げだした。止まることなくリフレインしていくこの衝動が、たまらなく気持ちいい!!

ライブのもよう

 ドキドキする感情を、沸き上がるときめきを、彼女たちは弾む歌声に乗せ解き放つ。一緒に同じ未来図を描きながら進んでいくワクワクとした気持ちを、彼女たちは「フレンドリーム」を通し教えてくれる。フレッシュさ満載な7人のステージングに熱した声をぶつける観客たち。彼女たちの爽やかな青春模様に触れていると胸がキュンキュンときめけば、ドキドキが脹らみ出す。

 制服姿もまぶしいメンバーたちが、一人ひとり夢を語るように歌い語りだした。青春時代特有の弾ける気持ちをぶつけるように、はちみつロケットは「おかしなわたしとはちみつのきみ」を歌唱。フロアを埋めつくした人たちも含め、みんなで青春の1ページを描くように歌いはしゃぐメンバーたち。その汚れなき姿が、眩しい青春の一場面として瞼に焼きついた。最後に呟いた「一緒にいよう」の言葉に、胸が瞬時にして焼け焦げた。

それは、彼女たちに心が侵略されたってこと??

 最初のMCで華山志歩は「『フレンドリーム』の歌詞が心にグッときて、しょっぱなから涙しそうになってた」という発言も。「これも、全部ロケッター(ファン)のみなさんのおかげです」の言葉も、納得だ。

 次のブロックは、メジャーデビュー前の楽曲を中心に構成。ちょっぴりセンチメンタルな香りを振りまきながら歌った「お願いメテロティス」では、一人ひとりが歌声に想いを乗せ、込み上げる気持ちを空へ解き放つように歌唱。想いを込めて歌う彼女たちの姿をジーッと魅入るファンたちの姿も印象的だ。次第に躍動する楽曲に合わせ、7人の気持ちも少しずつ熱を帯びていく。その心模様へ、何時しか胸がグッと引き寄せられていた。

ライブのもよう

 ホラームードな怪しい幕開け。楽曲は、観客たちを異世界へ誘い込むように「WARE-WARE-WA」へ。宇宙人に扮したメンバーたちが力強い歌を通し、フロア中の地球人を、ここではない素敵な桃源郷へ導きだす。その不思議な世界観にどんどん心が魅了されていく。それは、彼女たちに心が侵略されたってこと?

 身体を心地好く揺らす楽曲に乗せ届けたのが、「ギリギリサマー」。次第に情熱を加え躍動していく楽曲に触発されメンバーもテンションを上げれば、観客たちも一緒にはしゃぎだす。そこには、過ぎ去ったはずの夏が生きていた。7人と一緒に踊りながら、ギラギラとした真夏の熱した気分を取り戻すように、会場中の人たちが一つになり騒いでいた。

 熱した感情へセクシーな情熱を注ぐように、はちみつロケットは「恋メラ」を投影。爽やかな笑顔の中からにじみ出る女としての妖しい魔力に魅せられたら、メラメラと熱情燃やして歌い踊る姿でせまられては、ハートは完全にノックアウト状態。可愛いさ振りまきながらもさりげなく挑発していく7人の姿に、フロア中の人たちも熱した声を返し、沸き立つ熱情を思いきり発散させていた。

胸の中のスクリーンへ夏の風景を映しながら、零れる涙を彼女たちは星屑に変えていった

 コント映像では、ライブを終え、楽屋に戻ってきたメンバーらのプライベート姿を投影。中では、激辛カレーを食べてのダジャレ大会も実施。銘々がカレーを一口食べてのたうちまわりながらも、「胃腸が快調」(森青葉)「イッタッタッタッタッターンダンス」(塚本颯来)など、即効でダジャレをぶちかましていた。

ライブのもよう

 キラキラの衣装に着替えたメンバーたちは、光を集めるように「はちみつロケット ~黄金の七人~」を歌いだした。みずから眩しい輝きを放ちながら、猪突猛進な姿勢のもと天真爛漫な姿を振りまき、7人は観客たちのハートを輝く歌のシャワーで明るく塗りあげていく。

 楽曲は一気にバースト。激しく躍動する「陰陽 -Yin Yang-」に合わせ、「わたしは生きている」と熱い想いを熱唱。身体を躍動させるハートバーニングな楽曲へ触発され、フロアからも熱いエールが次々飛び交っていた。舞台上のメンバーたちも、沸き上がる情熱を力強い歌声とダンスへ投影。その姿に触発され力が沸き上がる、気持ちが燃え盛る。なんて感情を熱くさせる楽曲だ。光に向かって走る気持ちが最高だ。

 心センチメンタルに。熱した気持ちへ涼しい夜風を吹かせるように、彼女たちは美しくも切なさを抱いたバラードの「夜空にきらめく花」を歌唱。愛しいひと夏の恋物語を思い返すように一人一人マイクをリレーしては、胸の中のスクリーンへ夏の風景を映しながら、零れる涙を彼女たちは星屑に変えていった。

また次へ繋げたい。もっともっとこの熱狂を味わい続けたい

 自己紹介を兼ねた、「放課後は何してた?」の質問へ答えるコーナーでは、メンバーが以下のように返答。「放課後はよくマックに溜まってました」(雨宮かのん)、「放課後はよくお友達と一緒に踊ってます」(澪風)、「放課後によくラーメンを食べてました」(華山志歩)、「放課後は、よくタピオカジュースを飲んでからプリクラを撮ってました」(公野舞華)、「放課後は、出された課題をやってました…本当は、友達と遊んでます」(塚本颯来)、「放課後はよく一人で帰ります」(播磨怜奈)、「放課後は、よくスタバの新作を飲んでます」(森青葉)。それぞれのキャラクターも、なんとなく見えてくるトークでした。

ライブのもよう

 ここで、「一回聞いただけで一緒に口づさんじゃう」(公野舞華)とメンバーも口にしていた新曲の「かまわないさ」を披露。ゆったりとしたレゲエのリズムに乗せ、メンバーたちは語るように軽やかに歌いだす。だが、サビから一気にテンポもテンションも急速でアップし、一気に踊れや騒げやな雰囲気に様変わり。その変貌ぶりがこの楽曲の魅力。またも、ライブで騒ぎたくなる新たな楽曲の誕生だ。

 ファンキーに爽やかに弾ける「花火と漫画とチョコと雨」に合わせ、7人は軽快にステップを踏みながら歌唱。ダンサブルに弾けた楽曲の上で「がんばれ、わたし」と歌う姿が、とても眩しくてチャーミング。少女たちのひたむきな姿のなんてきらめいていることか。「がんばれ、わたし。負けるな、わたし」と歌われるたびに、自分も励まされてゆく気分になっていたのも嬉しかったこと。

 「踊れー!!」「みんなー騒げー!!」の声を合図に飛び出したのが、カラフルでポップに弾けた「バカイズム」。フロア中の人たちが大声を張り上げ、テンション上がる楽曲へ一緒に飛び乗り大騒ぎ状態へ。「バカになろうよ」「バカイズムでいけ!!」の歌詞通り、気持ちの螺子を緩めてはしゃいじゃえ!!

 そのまま楽曲は高いテンションをキープしたままノンストップで「ハニートランポリン」へ。沸き上がる情熱を全力でぶつける観客たち。その熱狂を満面の笑顔で受け止め、舞台上ではっちゃけるメンバーたち。突き上がる無数の拳のエール。メンバーの動きとハートをシンクロしながら騒ぐ様に、気持ちが熱く熱く高ぶり続けていた。

 7人の美しいハーモニーからの幕開け。飛び出したのが、ももいろクローバーZの「走れ!Fit's ver」だ。気持ちを躍動させるダンスビートの上で、7人は軽やかに走りながら、キラキラまぶしい歌を響かせてくれた。昂るテンション、気持ちがどんどん走り出す。そして…。

 最後は、メンバーも、観客たちも手にしたフラッグを振りながら、気持ちを一つに威勢を上げた「MOTTO MOTTO!!」だ。一人ひとりにメンバーコールを入れる観客たち。サビでは「もっともっと」とフラッグを振りながら、この熱狂を身体中に染み込ませていた。無邪気に、何より互いに精一杯の気持ちをぶつけ、心高めゆくこの感覚がとても好きだ。この楽しさを、また次へ繋げたい。もっともっとこの熱狂を味わい続けたい。最後に生まれた大合唱が、その約束にも思えていた。

セットリスト

放課後リフレイン
フレンドリーム
おかしなわたしとはちみつのきみ
お願いメテロティス
WARE-WARE-WA
ギリギリサマー
恋メラ
はちみつロケット ~黄金の七人~
陰陽 -Yin Yang-
夜空にきらめく花
かまわないさ
花火と漫画とチョコと雨
バカイズム
ハニートランポリン
走れ!Fit's ver
MOTTO MOTTO!!

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