香取慎吾

 香取慎吾が14日、東京都江東区豊洲のIHIステージアラウンド東京で、アート作品展『サントリー オールフリー presents BOUM! BOUM! BOUM! 香取慎吾NIPPON初個展』(3月15日~6月16日、同所)の記者会見をおこなった。また、会見後には一般公開に先立ち内覧会がおこなわれ、報道陣へその作品群が披露された。香取にとっては初の国内での個展。「僕をより深いところまで、色んな人に知って欲しい」と作品への思いを語った。

 昨年9月に、仏・パリのルーヴル美術館地下「カルーセルてデュ・ルーヴル」で自身初の個展『香取慎吾NAKAMA des ARTS』展を開いた香取。国内初個展となる『BOUM! BOUM! BOUM! 香取慎吾NIPPON初個展』では同パリ展で発表した作品の凱旋展示に、新規作成した体感・体験型のインスタレーション作品群を加えた100点超の作品を展示する。タイトルの「BOUM」はフランス語で「ドキドキ」のような心臓の鼓動音を表す。

 個展の会場となるIHIステージアラウンド東京は、2017年3月に豊洲にオープンしたアジア初の“没入型”エンターテインメント施設。劇場中心には、1300人以上の観客を乗せて360度回転する円形客席を配置。その円形客席ステージと、巨大なスクリーンがぐるりと取り囲む斬新で壮大な劇場システム。今回はその特性を活かし、映像鑑賞時にスクリーンが開閉したり座席が回転したりする体験型アート展となっている。

 香取は「昨日の夜も遅くまで準備していて、ほぼ完成しています。6月まで展示があるので空いている場所に描き込んでいってもいいのかなと。(個展は)ずっと夢だったのですが、まさかこんな大きな所で出来るとは思ってもいませんでした。一人の男の夢が叶ったところを観て欲しいです」と国内初の個展開催を喜んだ。

展示作品

 作品については「作品には僕が詰まっているので、絵を描くことを知らない人も『慎吾ちゃん絵描くんだ』と知ってもらって僕をより近くに感じてもらえたら嬉しい」とその想いを語る。

 また、製作で大変だったことを尋ねられると「描きたいとう気持ちを終わらせることが大変でした」と創作への情熱の高さを窺わせた。

 会場内で目に留まる大きなオブジェクト『Boum! Boum! Boum!』は、香取が作った原型をもとに自身の心臓をイメージして作ったもの。この作品には触れることもでき、その振動を感じることができる。香取は「僕の心音を録音しながら紙粘土で原型を作りました。触って僕の心音を聴いて欲しいです」とコメント。

 更に「僕の全てを見てもらいたいです。絶対に後悔させない自信がありますので是非いらしてください」と呼びかけた。

草なぎ剛、稲垣吾郎の反応

 会見後には囲み取材に応じた。新しい地図のメンバーについて尋ねられると、香取は草なぎ剛に記者会見をやると話したと言い、「『じゃあ行くよ』と言ってさっきそこに居ましたよ(笑)。皆さんに感謝しなきゃねと言ったら、『それはお前の持ってる何かがそうさせてるんだよ』と言われました」とエピソードを明かす。稲垣吾郎については「吾郎ちゃんは来てくれます」と後日訪れてもらえる様子。

香取慎吾

 芸術に目覚めた時期については「子どもの頃から絵を描くことは好きで、描いていたんですけど自己満足で終わらずに『こんなの描けたよ』と人に見せたいタイプだった」と振り返る。

 新作は自身の歯形などを型取り作ったものも展示している。香取は「僕は歯ぎしりが凄いみたいで、歯医者さんにもらったマウスピースが使ってないまま家にあったので、それを使いました」と明かす。

 作品に込めたメッセージについて「色んなものにいつまでもワクワク、ドキドキして欲しい。その一部にこの個展がなれたら。アートって何だろう? と考えた時に僕はステージで音楽に合わせて踊るのもアートだと思っています。エンターテインメントとして楽しんで頂けたら嬉しい。僕をより深いところまで、色んな人に知って欲しい」と語った。【撮影・取材=松尾模糊】

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