マジカル・パンチライン「もう一度もらった命」新体制で壁越えつかむ希望
INTERVIEW

マジカル・パンチライン「もう一度もらった命」新体制で壁越えつかむ希望


記者:小池直也

撮影:

掲載:19年02月20日

読了時間:約15分

人間としての自分達たちに寄り添った新曲

――「Melty Kiss」のミュージックビデオのメイキングも見ました。みなさんとても和気あいあいとされていましたね。

一同 (笑)

沖口優奈 確かにそうですよね(笑)。あのMVは一日で撮りました。

浅野杏奈 私がMVで上手く書けなかったラブレターを丸めて、後ろのゴミ箱に投げるシーンがあったんです。30回くらい撮り直してもらって一度も入りませんでした。最終的にスタッフさんに手伝ってもらって、入れた様に見える映像も撮ったんですけど、使われず(笑)。

浅野杏奈

沖口優奈 あんちゃんは椅子が高すぎて、足がついてないんですよね。撮影していない他の3人でそれをいじりながら遊んでいました。関係が深まったこともあって、今のマジパンの仲の良さがいい感じに出てるんじゃないかと思います。

小山リーナ あんちゃんが照明の真っ暗なシーンを撮影している時、私がカーテンを開けて自撮りしていたんです。

浅野杏奈 すごいキメ顔でね。

小山リーナ それでそのままカーテンを開けっ放しで立ち去ったら、すぐにスタッフさんが走って来て。「すみません、カーテン開けないでください」と怒られました(笑)。

――レコーディングはどうでしたか?

沖口優奈 録音はそれぞれ別の機会に録りました。「ヘイ! ヘイ!」というところはみんながいるイメージで、思い切り叫んでいます(笑)。

浅野杏奈 そこは声質が被らない様に気を付けましたね。私は低めに入れようと気を付けています。

――「ハルイロ」は1月の定期公演で披露もされていましたね。

浅野杏奈 色々な意味の解釈ができると思うのですが、第一は卒業ソング。マジパンがこれを歌って、卒業する人だったり、一歩未来に踏み出す人を笑顔で送り出すような曲になっています。私は今年高校卒業なので、ぴったりなんですよ。歌っていてすごく感情移入しやすい曲。個人的には今の学校のクラスが大好きなので、これからの大学生活どうやって生きようかという不安もあるんです。それを考えながら歌うと少し悲しくなります。でも卒業以外にも可能性を秘めている曲だと思うので、たくさんの人に歌ってそれを見つけたいです。ひまわリーナはいいよね、まだ華のJK1(高校一年生)だから。

小山リーナ 初めてしっとりしたバラード調の曲で<まばたきする様なスピードで過ぎていった3年の月日>というところがあるんです。ここがマジパンの今とリンクしていて。たくさんの方を涙させる様な曲にしていきたいですね。

小山リーナ

清水ひまわり 私は最初に聴いた時は泣きませんでしたが、ある友達を送り出した後に聴いたら泣きましたね。結局泣いてるんですけど(笑)。デモの仮歌を歌っている方の声が優しくて、それも沁みました。

――発売日より先に配信が始まりましたが、反響などは?

沖口優奈 配信されてすぐにSNSで「ダウンロードしたよ」という投稿がたくさんあって。みなさんがそうやって心待ちにしてくれているのが嬉しいです。そんな素早くダウンロードしてくれるなんて(笑)、行動力に感謝です。

――前作までとは違うなと感じたことは?

沖口優奈 5人編成の時はグループのコンセプトに寄り添った曲が多かったです。魔法感の強い音楽だったり。なので今までは歌詞を頂いて、自分たちがその世界に入って解釈しながらストーリーを作りあげていくイメージでした。でも今回の3曲は等身大の私たちに寄り添って頂いている曲。歌詞に入り込まずとも、心にすっと入ってきて今までの自分の人生を思い返せるんです。沖口優奈として歌える感じ。

浅野杏奈 今までの楽曲は調べものとかもあって、それは大変でしたね。歌う前に今でも見るんですけど、ノートに意味を書き出しているんです。当時レコーディングする時はセリフ調のものもあったので「ここは明るく言ってみよう」とか「ここは暗めかな」とまとまりで考えていました。雰囲気で声を乗せることが多かったんですけど、新曲は自分の心情を声に乗せる難しさがありましたね。それに、高い声を担当していた(佐藤)麗奈ちゃんがいなくなって。だから私が全体的に高めの声で歌いました。

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