6人組アイドルグループのマジカル・パンチラインが20日、東名阪ハロウィンツアー『Trick or Treat!The Spooky Magi-Pumpkins Tour 2019』の神奈川・横浜Bay Hall公演をおこなった。本ツアーは13日に愛知・名古屋ライブホールM.I.D、14日に大阪・梅田Shangri-laで開催され、本公演はファイナルとなった。全16曲のパフォーマンスにユニットコーナー、ミニゲームも展開され、最終公演にふさわしい大盛況を見せた。そしてこの日は、2020年のニューアルバムリリースもアナウンスされた。【取材=平吉賢治】

仮装パフォーマンスでラブリーなパフォーマンス

マジカル・パンチライン(撮影=名和洋助)

 EDM調のSEが鳴り響くなか、ハロウィンカラーのオレンジと紫色のライトがステージを照らした。ハロウィンツアーと銘打つ本ツアーにふさわしく、マジパンのメンバー6人は仮装しての登場。清水ひまわりは婦人警官、吉澤悠華は清楚なシスター風、浅野杏奈はチャイナドレス、小山リーナはウサギ耳にまん丸のしっぽ、吉田優良里はツートンカラーのリボンに衣装、沖口優奈はアラビア姫風という、色とりどりのいでたちで姿を現し、登場から楽しげで華やかなムードを醸し出した。

 初曲「マジ☆マジ☆ランデブー」からトップギアスタートを見せた6人。お立ち台に交互に上がりながらパフォーマンスを繰り広げ、オーディエンスからのコールが頼もしく響き渡った。立て続けにライブを走らせ、ハツラツとした表情で元気いっぱいにフォーメーションを広げ、「謎から謎めくMystery」での激しいビートに合わせての俊敏かつ華麗な、しかしあくまでラブリーなパフォーマンスに会場のテンションはアツアツに。オーディエンスのコールとメンバーと共にタオルが舞う「ぱーりないと!!」での会場の光景は正に“party night”。曲の最後には「受け取ってください!」という言葉と共にタオルが客席に投げ込まれ、大歓声が沸いた。

 「Trick or Treat!」というハロウィンお約束の挨拶から入ったMCでは、自己紹介混じりに各メンバー元気満点に喋り倒しトークでもオーディエンスを温めた。浅野は「今日はラグビーの大会をやっている中、マジパンを選んでくれてありがとうございます! 私達も凄く強いスクラムを組んで盛り上がっていきたいと思います!」と極上のテンションでオーディエンスに伝えた。そしてライブは“ユニットコーナー”へと進む。

 沖口、清水、吉澤、吉田の4人編成で披露された「Happy New Kitchen」、そして次曲ではアカペラから始まる「ハルイロ」が浅野、小山の2人によって歌唱され、優しい歌声とアコースティックなサウンドが横浜Bay Hallに鳴り渡った。

 再び全員がステージに現れ、ズシンと響く4つ打ちビートが強烈な「108 煩悩 BOMB」をラップ混じりに披露。間奏ではオーディエンスが熱烈なコールで応えた。更に「これから、私!」「Melty Kiss」と激熱ボルテージを保ちながら、マジパンとオーディエンスはパフォーマンスとコールがセッションするような空気の一体感を見せた。

4周年記念1stアルバムリリース決定

マジカル・パンチライン(撮影=名和洋助)

 ライブ中盤を越え、ゲームコーナーへ突入。黒を基調とした衣装に着替えた6人は「清水、吉澤、吉田チーム」と「沖口、浅野、小山チーム」に分かれ“以心伝心ゲーム”をほっこりした雰囲気の中でおこなった。ゲームの内容は、お題となるカテゴリーに対し、最初に思いつくものを紙に書いて3人一致させるというもの。例えば、「赤い食べ物といったら?」「りんご」というものである。

 各チームの以心伝心っぷりは半々といったところだったろうか、だんだんとバチバチのヒートアップを見せたゲームコーナー勝者は「清水、吉澤、吉田チーム」。白熱した空気感を引き継ぎつつ、沖口の「横浜Bay Hallもっと声出せますか!」という契機で再びライブへ――。

 キレのあるユニゾンダンスがキラリと光る「今日がまだ蒼くても」から新曲「Alright」、ハイスピードの楽曲「名もなきヒーロー」と終盤も飛ばし、カラフルに揺れるオーディエンスのペンライト、メンバーを奮い立たせるコールがマジパンと交わり、ツアーファイナルにふさわしい空気感が会場を満たした。

 沖口はセットリスト最終曲を前に、「1年間全力で突っ走ってきた年でした。この1年のなかでマジパンとして、今までにないくらいたくさんの夢や目標を持つことができました」と、オーディエンスへの感謝の気持ちを言葉にした。そして、目標の一つであった「シングル『もう一度』マジパン史上最高順位獲得」に対し、「みなさんのおかげでマジカルパンチライン最高順位を頂くことができました。みなさん本当にありがとうございます!」と伝えると、オーディエンスからは歓声と共に「おめでという!」という祝福の声が上がった。

 「もっとたくさんみんなと見たい景色もあるし、まだまだ叶えたい目標がいっぱいあります。だからこそ、2020年は今よりも楽しく、熱く、そしてみんなに『ついていきたい』って思えるようなたくましいマジカル・パンチラインをお届けします。そして、またここから“もう一度”、私達の夢に向かって走り出したいと思います」。

 真剣なまなざしで沖口は意思表明し、「私達の想い、みんなの想いをこの手に握りしめて歌います」とオーディエンスへ告げ、最後の曲「もう一度」へ。会場いっぱいに広がる全員の声、右手の拳を突き上げてのコール&レスポンス、一心となった会場は最高の雰囲気のなか本編を締めくくった――。

 熱気冷めやらぬ客席からはアンコールの声が続いた。姿を現したマジパンは、年内におこなわれる各イベントの紹介、そして突如用意された幕をメンバーが恐る恐る広げると、そこには「2020年2月19日4周年記念ファースト・アルバム発売決定!」と記されていた。「ワッショイ、ワッショイ!」というオーディエンスからの歓呼とメンバーの驚きの「マジパン、フルアルバム初だよ!」という声と共に会場は狂喜乱舞。そして、ファンから寄せられた愛に溢れる仕上がりの幕を広げ、マジパンとファンとの絆の深まりを示した。

 アンコール3曲に応え、東名阪ツアーは盛大なテンションのなか幕閉じとなった。マジパンの「私達の夢に向かって」という言葉通りの道を全力で走り出して行く明るい未来も提示された、希望に溢れる締めくくりとなった。

セットリスト

『Trick or Treat!The Spooky Magi-Pumpkins Tour 2019』
2019年10月20日@神奈川・横浜Bay Hall

01. マジ☆マジ☆ランデブー
02. マジック☆ガール
03. 謎から謎めくMystery
04. ぱーりないと!!
05. Happy New Kitchen
06. ハルイロ
07. 108 煩悩 BOMB
08. これから、私!
09. Melty Kiss
10. 今日がまだ蒼くても
11. Alright
12. 名もなきヒーロー
13. もう一度

ENCORE

EN1. 小悪魔Lesson1・2・3♪
EN2. パレードは続く
EN3. ONE

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)