物語を把握するのに相関図や年表まで書いた
――7キロダイエットに成功されたとか。
そうなんですよ。去年夏頃まで太っていて、これはやばいなと思って。「関コレ」(関西コレクション)でランウェイすると決まって、やせようと思いました。それで食事制限を厳しくやって。1回痩せて、筋肉が付けば何とかなります。走ったり、歩いたり、腹筋、背筋も。腹筋のマシンを使って追い込みましたね。
――そうやって鍛えれば『アイアンガール』になれると。
(笑)。映画のワンからずっと同じスーツを使っているんですよ。体型が太ったら着れなくなって撮影ができない。一から作り直さないといけない。スーツは高いですからね。「アイアンガール」にはそんな予算はないから(笑)。
――逆に7キロもやせたら“ゆるゆる”になるところもあるのでは?
やせちゃいけないところが“ゆるゆる”だったり。例えばお尻だったり。でもそんなに変わらなかったです。『アイアンガール』の撮影の時はいつもやせるんですよ。普段体を動かしていないから毎回、1カ月前ぐらいからアクション監督のところに通うから、ハードなトレーニングで自然とやせるんです。
――そのアクションもすごいですよね。
頑張りました。生傷が絶えなくて、本番で集中していてアドレナリンも出ているから痛くはないけど、「あれ? ここ切れてる」、「ここも血が出ている」というのはたくさんあって。青あざはずっとあったんですよ。
――いわゆる殺陣ですよね。相手とのコミュニケーションがしっかりしてないとね。
そうです。共演者さんとの信頼関係がしっかりなっていないと。共演者さんとはずっと仲が良くて、カメラが回っていないときもみんなでお菓子を食べていたりしてました(笑)。みなさん良い方で和気藹々と。けーすけさんは前回からなので、再会したよう感じで。映画のテンションでずっとクルクルうるさいなって(笑)ずっとああなんですよ。ちょっと休めてくれないかなみたいな(笑)。
――そんななかで迎えたシリーズ三部作の最終話ですが、台本を読んだ時の印象は?
実は、台本を読むだけじゃ内容が分からなくて。何回も何回も読んだんです。最初に台本を開くと役と共演者の名前が書いてあるじゃないですか。そこに謎の○と×を書いていく作業をして(笑)。なんだこれはと言われたけど、仲間は○、敵は×と。敵か仲間か分からないときは△と。その作業から進めていって。
しかも、物語が、過去や現在を行き来しているから、台本を読むだけじゃ分からないので、相関図や年表を描いたり。難しいなと思いながらそういうところから始めて。それと「あれ、なんだろう、最後のにおわせは」と。これもしかしたらリターンズがあるんじゃないかと。
――それは私も感じましたね。もしかしたら次回作があるのではないかと。アクションは大変だったということですが、撮影自体は大変でしたか?
ど田舎の山奥だったので、そこで30時間の撮影となると凄く寒い。撮影の時期が9月から10月ぐらいだったんですけど、かんかん照りなのに倉庫や地下みたいなところで撮影していたから寒くて、カイロを(胸の)谷間にはさんで(笑)。