ばってん少女隊「聴いたら思わず踊ってしまう音楽」“BDM”に込めた想い
INTERVIEW

ばってん少女隊「聴いたら思わず踊ってしまう音楽」“BDM”に込めた想い


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年11月23日

読了時間:約18分

モラトリアムの破壊を始めるぜ!

ばってん少女隊(撮影=榑林史章)

――「ハカタダンスホールベイベー」は、50'sのロックンロールという感じの曲ですね。

上田理子 はい。スカートをひらひらさせる振り付けがあったり、ツイストを踊るところもあって。スタッフさんから「これを観て勉強して」と言われて、リーゼントの男の人とポニーテールの女の人がツイストを踊ってる動画を見せていただきました。すごく自由で楽しそうな雰囲気だったので、私達もそういう気持ちを大切にしたいなって思いました。

春乃きいな <恥じらいもどこかに捨てて>という歌詞があるんですけど、そこはすごく分かるなって思いましたね。私が初めてアーティストさんのライブを観た時も、周りは声を出して手を挙げたりしているのに、私は恥ずかしくてなかなかできなかったんです。誰かに見られてるわけではないのに、なんか周りを気にしちゃって。でも今年の夏にフェスに行った時は、もうそんなことは気にせず、すごく楽しめたんです。だからばっしょーのライブを観た方にも、気にせず楽しんで欲しいなって思いました。

――フェスは何を観に行ったんですか?

春乃きいな みんなで行ったんですけど、福岡の『NUMBER SHOT 2018』です。私達が行った日は、KEYTALKさん、フレデリックさん、MAN WITH A MISSHIONさんなど出ていらして。

上田理子 すごく楽しかったですよ!

――希山さんと星野さんは、この曲はどんなイメージですか?

希山愛 すごく青春って感じがします。1番で<迷信>と歌ってるところが2番で<名シーン>になっているとか、言葉遊びが面白いし。<初恋は叶わんと like a 迷信>は、今の時代もそういうところがあるから、すごくキュンとなりました。大人の方も、この曲を聴いて、自分の初恋のことを思い出してもらえたら嬉しいです。

星野蒼良 9月に開催したツアー『ばってん少女隊の、田舎娘3rd~ハカタダンスホールベイベー~』の初日に初披露したんですけど、2番のサビのあとに<ハカタダンスホールベイベー>とタイトルを歌うところがあって、初日からツアーファイナルに近づくにつれて、お客さんが一緒に歌ってくださるようになっていって。フリを一緒にやってくれる方もたくさんいたんです。この曲は、そうやってみなさんと一緒に、歌って踊る一体感があるところがすごく好きですね。

――ラップっぽいところもありますね。

西垣有彩 私はこの曲で初めてラップをやっているんですけど、自分でもラップをやってみたいと思っていたから、この曲をいただいた時はすごく嬉しかったです。ライブでは、リズムに乗ってみんなにノリノリになって、ステージからみなさんが笑顔で楽しんでいる様子が見られて嬉しかったです。

瀬田さくら ラップは有彩、理子と私の3人で歌っています。私はラップから<いくっちゃワーンツー!>とカウントを叫ぶところがあって、そこでファンの方も一緒に声を出して<ワーンツー!>と言ってくださって一つになるんです。これからライブに参加される方も、ぜひそこは一緒に声を出して楽しんで欲しいです。そういう楽しさを、共有できる曲にしたいです。

――年末にはワンマンライブ『12.28川崎大会~Beginning Destruction Moratorium~』を開催。どんなライブにしたいですか?

上田理子 リリースイベント・ツアーのタイトルが『ビックリ・ドッキリ・メガ』で、年末ワンマンも『Beginning Destruction Moratorium』も、略すと「BDM」なんですよ!

――確かに!

瀬田さくら この日が2度目のホールワンマンで、初めてのホールは福岡国際会議場だったんです。その時に感じたのは、広い客席がすごく新鮮だったことと、みなさんの表情がしっかり見えたということです。いつもはライブハウスだから、もっとギュッとなっていて、その良さもすごくあるんですけど、ホールはみなさんのお顔を観ながらコール&レスポンスをしたりとか、すごく楽しかった思い出があります。だからカルッツかわさきも、ホールならではのライブ感を楽しみたいと思っています。年末でみなさんお忙しいとは思いますけど、ぜひ足を運んで頂けたらうれしいです!

西垣有彩 12月28日は仕事納めの日であると同時に、“ばっしょー納めの日”でもあるので、ファンの方はぜひ来てほしいです。「モラトリアムの破壊を始めるぜ!」みたいな(笑)、そんな気分で一緒に年末を迎えられたらうれしいです!

星野蒼良 前回のホール会場だった福岡国際会議場では、ホールならではのことをたくさんやったので、そのぶん事前に覚えることがたくさんあって。お客さんとのやりとりとか楽しさの共有とか、そういうことをあまりせず、段取りばかり気にしてしまっていたところがあったんです。だから今度は、気持ちに余裕を持って、お客さんの顔をしっかり観ながら楽しみたいし、煽りにもどんどん挑戦していきたいと思います。

希山愛 前回は可愛いセットがあって、衣装もフリフリの可愛いもので、歌いながらお客さんの近くまで歩いたり、ホールならではのことがたくさんできて楽しかったです。カルッツかわさきでも、もっともっとホールならではのことをやりたいです。何をやるかはまだ秘密ですけど(笑)、ライブハウスとの違いを楽しみたいです。

春乃きいな 私達は基本的にライブハウスが多く、ライブハウスはすごく熱気が感じられますよね。でもホールは大きいから、その熱が分散してしまうんじゃないかという不安も多少あります…。でも、「ばっしょーはホールでも熱量がすごい」とか「熱気が変わらない」と言ってもらえるように、ホールだけどライブハウス並みの盛り上がりが作れたら、すごく格好いいなと思うんです。前回はそういうことまで考える余裕がなかったけど、今回はそれを目指してやっていきたいです!

上田理子 前回ホールでやった時は、ある座席の下にお手紙を貼っておくサプライズをやったり、私達がホールでやってみたいことをたくさんやらせて頂きました。今回も、それ以上に驚かせることをやりたいし、お客さんが「ばっしょーのホールのワンマンをもっと観たい」と、思ってもらえるようなライブにしたいです。ライブハウスは照明が格好良かったりするけど、ホールでも照明はもちろん、セットや演出でも工夫して、格好いいものを見せたいですね。客席とステージの距離を感じさせない、ライブハウスくらい近くに感じられるようなライブにしたいです!

(おわり)

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