6人組アイドルグループのばってん少女隊が6月19日に、2ndアルバム『BGM』をリリース。2015年6月に活動を開始し、2016年4月に「おっしょい!」でメジャーデビュー。結成5周年目を迎えた彼女たちは、これまでにKEYTALKの小野武正、flumpoolの阪井一生、フレデリックなどのロックミュージシャンが楽曲制作に加わり、他のアイドルとは一線を画す楽曲を歌って来た。今作『BGM』にも、元JUDY AND MARYのTAKUYA、CHAIのユウキ(Ba&Cho)などが参加し、1stアルバム『ますとばい』以上にロック色の濃い作品になった。今回はスケジュールの都合上、欠席となった瀬田さくら以外の5人にアルバムの制作エピソードと5周年目を迎えた心境などについて語ってもらった。【取材・撮影=榑林史章】
“虜”になること間違いないアルバム
――2ndアルバム『BGM』はどんなアルバムになりましたか。
上田理子 新曲は豪華なアーティストの方に作っていただいて、今まで挑戦してきた曲とは全然違ったものになっています。今まで以上にたくさんの方に聴いていただける作品になったと思います。
西垣有彩 前回のシングル「BDM」を始め、心躍るような曲が詰まっています。一度聴けば“虜”になること間違いない曲ばかりなので、たくさんの方に聴いていただきたいです。
希山愛 曲調が幅広くなって、それに合わせていろいろな歌い方をしています。正直言って難しい曲が多かったんですけど、前回よりも大人になった私たちの歌を聴いていただけたら嬉しいです。
星野蒼良 約2年前に1stアルバム『ますとばい』をリリースしてから、シングルを3枚リリースさせていただき、昨年11月にリリースした「BDM」では音楽ブランドを立ち上げたりと、すごく変化があった2年でした。その変化をギュッと『BGM』にまとめあげました。
春乃きいな 1stアルバム『ますとばい』の時は「びびび美少女」など可愛い曲が多い印象でしたけど、今回は格好いい曲や歌い上げるような曲があって、大人っぽくなったと思うのが一番です。衣裳やジャケットも、『ますとばい』ではワチャワチャした雰囲気だったのが、今回の衣裳はガールスカウトがモチーフになっていて、ジャケットも「聴きんしゃい盤」は、SF映画のポスター風だったりと、すごくキメているので細かいところまで注目してほしいです。
――『BGM』というタイトルには、どういう意味が?
上田理子 私たちのBDM(ばってんダンスミュージック)が、時間や場所を問わず多くの方のバックグランドミュージックとして、聴いていただけるようにという思いを込めています。
春乃きいな “ばってんグッドミュージック”ともかけています(笑)。
――まず新曲の「Killer Killer Smile」は、CHAIのベーシスト・ユウキさんが作詞をされていますね。
星野蒼良 私はCHAIさんの大ファンで、ユウキさんに作詞をしていただけてすごく嬉しいです。ユウキさんからアンケートが配られて、それに私たちが答えたものを元に書いてくださったので、歌詞を最初に見たときは、「確かに~!」って共感できる部分がいっぱいありました。
――アンケートにはどういう質問が?
西垣有彩 「今悩んでいることは何ですか?」とか、「今ハマっていることは?」とか。「自分の好きなところは?」という質問もありました。私もCHAIさんが好きで、去年みんなで『NUMBER SHOT 2018』(福岡・海の中道海浜公園でおこなわれる野外フェス)を観に行った時に、(星野)蒼良とCHAIさんを観てからハマってしまったんです。
――CHAIらしいロックサウンドで、和の要素もあってユーモアたっぷりの楽曲ですが、歌ってみてどうでしたか?
上田理子 可愛く演じるように歌いました。前回のシングル「BDM」は格好良い感じだったけど、それとは違って“女の子だな”っていう感じの歌詞なので、今までの歌い方とは少し違いましたね。感情を乗せて歌う感じだったし、レコーディングも楽しめました。
希山愛 サビのダンスは、メンバーみんなで考えたんです。“ハッ”とかけ声をかけるところは、ライブではお客さんも一緒にやってくれていて。逆に大人っぽい振り付けのところもあって、そこは踊っていて大人の気分でした。
春乃きいな MVでは、白いジャージで踊るシーンと、着物のシーンがあって。普段レッスンの時はジャージで地道に頑張っていて、表に出る時は華やかみたいな。そういう対比も楽しんで欲しいです。
――「6STARS(ロックスターズ)」はメロコアの曲で、フェスで盛り上がりそうな曲ですね。
上田理子 まさしくイメージは、フェスで盛り上がっている感じです。アクセントを付けることを意識して、けっこう強めで歌いました。
希山愛 曲の最後のほうで、<わたしたち、現在(いま)に我武者羅な6STARS誰も止められるわけない>と歌うところがあって、そこは6人で横一列に並んで歌うんです。ここが、すごくいいなって思います。6人で、私たちは今がむしゃらだなって実感する。
春乃きいな 6人全員で歌いながら、みんなで腕を上げるんです。そこはファンの人も一緒に腕を上げてくれるので、フェスで一体感を生み出したいなって思います。