ばってん少女隊「アイドルファン以外にも届けたい」サウンドにこだわる理由
INTERVIEW

ばってん少女隊「アイドルファン以外にも届けたい」サウンドにこだわる理由


記者:榑林史章

撮影:

掲載:19年06月19日

読了時間:約14分

『Number Shot』に出るのは、一つの夢だった

ばってん少女隊

――「崇シ増シxxx物語」は、元JUDY AND MARYのTAKUYAさんの作詞・作曲・編曲です。

上田理子 2年前に『GIRLS FACTORY NEXT 17』というイベントに出させていただいた時に、私と(希山)愛がステージ裏でモニタを観ていて、そこにTAKUYAさんもいらっしゃって。少しお話をさせていただいたら「私たちのことを知っているよ」と言ってくださって、それだけでも嬉しいのに「曲を書きたい」と言ってくれて。それが叶って、嬉しいです。歌詞には、「糸島」や「百道」などの福岡の地名や、「好いとう」などの方言をガッツリ入れてくださっていて。でもメロディとサウンドはすごく格好良くて、今までになかったタイプの曲だから新鮮だし、歌いこなせたらすごく格好良くなるだろうなって思いました。ただ、キーの高低差が激しいので、歌うのが大変です。

星野蒼良 この1曲で、今までの最高音と最低音を記録しました(笑)。サビで高い音が続くので、出せるようになるのに苦労しました。

――タイトルの「xxx」には何が入るのでしょう?

上田理子 聴いた方それぞれで自由に入れて、自分だけの物語を作ってほしいです。

――ラストの「FORCES」は、スケールの大きなミディアムロックのナンバーですね。

春乃きいな 歌うのが、すごく難しかったです。少しでも気を抜くと、子供っぽい感じになってしまうので、そうならないように気をつけました。

星野蒼良 歌うのは難しかったんですけど、サビの歌い上げている感じとかメロディの感じが、すごく自分好みだったから、レコーディングがすごく楽しかったです。大人っぽい雰囲気もあって好きです。

希山愛 私は、歌詞にジーンときました。<今を生きてる>とか<私たちのフォースで次の一歩踏み出せる>とか、すごく力強くて前向きで、心に響きます。

西垣有彩 今までの曲とは、ある意味で次元が違います。言葉一つひとつの意味を想像して、どういう風に歌えばいいのか、考えながら歌いました。

上田理子 私は2番のAメロを歌っていて。ここは音程が低くて、声がしっかり出なくて、レコーディングでは苦戦しました。ここを出すぞと意識して。サビは楽しんで歌えましたけど、ここはちょっと難しくて。

春乃きいな 今までになかった曲調なので、ライブで歌ったらどんな雰囲気になるのか、自分たちでも楽しみです。

――また今回は、「Number Shot」という曲もあって。まさしくフェス映えしそうなロックチューンですね。

上田理子 憧れのフェス『NUMBER SHOT 2019』(7月21日の公演)に出させていただけることが決まったので、そこでぜひ歌いたいと思って作りました。

春乃きいな 『NUMBER SHOT』は、去年みんなで観に行ったフェスだし、そこに出られるのがすごく嬉しくて。

星野蒼良 観に行った時は、「すごく大きいステージだな~」と思いながら、「ここに立ちたいね」ってみんなで話していたんですけど…。いざ出ることが決まったら、私たちがその大きなステージに立つなんて、なかなかイメージが湧かなくて。

西垣有彩 話を聞いた時は驚きが大きくて、「本当ですか!?」って聞き返しました。去年観に行った時は、私たちも他のお客さんと同じように気持ちが熱く盛り上がって、今度は私たちが盛り上げる立場に選ばれたんだと思ったら、すごく感動しました。それも大きなライブの時にバックを務めてくださっている、ロックバンドのMAYSON's PARTYさんと一緒に出られるということで、「最強のライブにしてやるぞ!」って気持ちが高まりました。

希山愛 3月に開催されたツアーファイナルのステージ上で発表があったんですけど、いつもは泣かない私たちが、この時はみんなで泣いて崩れ落ちてしまって。それくらい驚いたし嬉しかったです。

上田理子 『NUMBER SHOT』に出るのは、一つの夢でした。

――『NUMBER SHOT』に出たいと意識するようになったのは、どういうきっかけでしたか?

春乃きいな 3年前くらいに、『ビクターロック祭り』に出させてもらったことが大きかったです。そこでバンドサウンドを意識するようになってから、アイドルフェスに出るのも嬉しいけど、ロックフェスに出たいと思うようになって。それで『NUMBER SHOT』は、地元開催の有名なフェスなので。

希山愛 『ビクターロック祭り』に出させていただいた時に、KEYTALKさんやサカナクションさんなど、いろいろなバンドのステージに触れて、そこでみんなロックにハマってしまって。それから、自分たちから好んでロックを聴くようになりました。アイドルらしい曲も可愛くて好きなんですけど、ロックの曲も好きになって、バンドさんと一緒にステージに上がるのが今はすごく楽しいです。

西垣有彩 それまでは歌声とか歌詞を聴いていたんですけど、ロックに触れてからは、音にも興味を持つようになって。サウンドを聴く楽しみが増えて、音楽に対する視野が広がった感じがしますね。

上田理子 以前は、歌や振り付けの先生から「このギターを聴いて」と言われても、どれがギターの音か分からなかったくらいだったんです。今はMAYSON's PARTYさんと一緒にライブをやって、それぞれの楽器の音が分かるようになって。そうなると、歌うこともより楽しくなりました。

春乃きいな 楽器にも興味が湧いて、もし私たちがバンドをやるならという想定で、担当楽器を考えたこともあって。私はベース。

星野蒼良 トランペット。

希山愛 ドラム。

西垣有彩 ドラム。

上田理子 ギター。

――ドラムが二人いますけど…。

西垣有彩 ツインドラムです(笑)。

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