ばってん少女隊「アイドルファン以外にも届けたい」サウンドにこだわる理由
INTERVIEW

ばってん少女隊「アイドルファン以外にも届けたい」サウンドにこだわる理由


記者:榑林史章

撮影:

掲載:19年06月19日

読了時間:約14分

他のアイドルにはファン目線

『BGM』初回盤

――ばってん少女隊は、今年結成5年目を迎えましたが、現在も福岡を拠点にした活動ですね。東京と福岡の違いもあると思いますが、いかがですか?

春乃きいな ファンの方からは、「ばっしょー(ばってん少女隊)のライブがあるから福岡に行くようになって、美味しい食べ物をたくさん知れた」と言ってもらうことが多くて。それは福岡でやっているからだし、すごく嬉しいです。

希山愛 それにスカコアと博多弁は、不思議とすごくマッチするんです。それは福岡を拠点にしている私たちだからこそ出来る音楽だと思うし。だから、これからもスカコアと博多弁を融合させたものをどんどん歌っていきたいです。

上田理子 東京とか考える以前に、私は福岡でさえもまだまだだなって思うので、もっと福岡の方に知ってもらうことを頑張らないとなって思っています。地元でそのへんを歩いていても、声をかけられることがないので、さすがに声をかけられるくらいにはならないとって。

――東京では?

上田理子 原宿に行くと、アイドルファンの方が多いのもあってか、たまに声をかけていただくことはあります。

西垣有彩 東京でライブもするけど、福岡でやるとやっぱり盛り上がりが違いますね。お客さんも「やった~福岡だ~!」という感じで、すごく温かい。だからこそ大事にしていきたいと思います。私は山口県出身で、山口のCDショップではばってん少女隊のCDがあまり売られていなくて。

――普通に売っていると思いますが…。

西垣有彩 少ないので。いずれCDショップの棚を全部、ばってん少女隊が埋めるくらいになりたいです。

――それには他のアイドルグループが、ライバルになっていくと思います。同じ事務所のたこやきレインボーやTEAM SHACHIを始め、他のアイドルグループのことを意識したり、自分達との違いを考えたりすることはありますか?

希山愛 私たちは、ライブだとヘドバンしたりスカダンスをしたりと激しいんですけど、MCではゆるい空気が流れるというところは、ばっしょーらしいのかなって思っていますね。

星野蒼良 曲調の違いはありますよね。私たちは、他のアイドルグループよりもロックでテンポの速い曲が多くて、インストだけ聴いても格好いいのが特徴の一つです。実際に『BGM』の「見んしゃい盤」には、インストだけのCDも付いているので、音だけでも楽しんで欲しいです。

上田理子 私は、今はロックを聴くことが多いんですけど、以前は他のアイドルグループの曲を好んで聴いていたんです。たくさん聴いていると、自然とそのグループのいいところが見えてきて、それがばっしょーとはまったく違ったからこそ、そのグループを応援したくなったのかなと思うんです。

 それこそ同じ事務所のとき宣(ときめき□宣伝部 ※□はハートマーク)ちゃんは、私たちとは曲調がまったく違うから、今もアルバムを部屋で流していたりしているんですね。ライバル心とは違って、意識はしていないけど、他のグループの曲を聴いていいところを見つけることで、自然とばっしょーらしさを自覚させられているかもしれないです。

春乃きいな 私も事務所に入ったきっかけが、ももクロちゃんだったこともあって、他のアイドルに対してはファン目線になってしまうことが多いですね。だから、ライバルみたいな意識は不思議とないんですよ。

星野蒼良 私は事務所に入ってからアイドルを聴くようになって、今はアイドルであればIZ*ONEさんが好きで、全部CDを買っているくらい好きなんです。なぜかと言うと、私たちとは違ってアイドルっぽくて可愛い曲が多いんですよ。普段そういう自分達と違う曲を聴くから、メリハリが付いてライブでハジけられるのかなって思います。

――IZ*ONEみたいな曲を歌ってみたいと思いますか?

星野蒼良 まったく思わないです。それとこれは別で、私たちはこのままがいいですね。自分たちとは違うから、どちらも楽しめるのかなって。

――そうやって、無意識にばってん少女隊らしさが染み渡っているんですね。さて『NUMBER SHOT 2019』に出演という一つの目標を叶えた今、今後の叶えたい目標はどんなものがありますか?

上田理子 これは本当に個人的な目標ですけど、友だちに自慢してもらえるような人になりたいです。「ばってん少女隊の上田理子理子と友だちなんだよ!」「え! すごい!」って言ってもらえるように。今はまだ、「誰?」って感じだと思うので、そうやって自慢に思ってもらえる人になりたいです。そのためにも、ばってん少女隊をもっと頑張らないと!

星野蒼良 ばってん少女隊が始まった時は、私はまだ小学6年生で、今は高校1年生になって…。考え方もだいぶ成長したと思うけど、もっと成長したいです。個人的な目標としては、人見知りなところがあるので、特典会で何を話せばいいか困ってしまうことです。「蒼良と話すのが楽しい」と思ってもらえるように頑張りたいです。

希山愛 『NUMBER SHOT 2019』も決まったし、もっとMAYSON's PARTYのみなさんと、いろんな大きなフェスに出て、たくさんのお客さんが踊っている姿をもっともっと見てみたいです。

西垣有彩 6人でいろんなロックを探して、今こうして見つけることが出来たばってん少女隊だけの楽しいロックを、もっとたくさんの人に知って欲しいです。まだ知らない人のほうが全然多いので、とにかく知らない人に知ってもらえるように、頑張って届けたいです。

春乃きいな せっかくロックをやっているのだから、アイドルファン以外の人にも届けたいですよね。今までアイドルはまったく聴いてこなかった人など、もっともっとたくさんの人に知ってもらえるようにならなきゃなというのがあります。ロックフェスにも、何年連続出場みたいな記録と言うか、そういう風に言われるのって格好いいじゃないですか。1回だけじゃなくて、何回も呼んでもらえるグループに成長していけたらなと思います。
(おわり)

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