ばってん少女隊「聴いたら思わず踊ってしまう音楽」“BDM”に込めた想い
INTERVIEW

ばってん少女隊「聴いたら思わず踊ってしまう音楽」“BDM”に込めた想い


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年11月23日

読了時間:約18分

「スターダスト」は念願の事務所名入り

ばってん少女隊(撮影=榑林史章)

――「BDM」はロックナンバーということで、レコーディングでは何かロック的なことは意識しましたか?

上田理子 レコーディングの時に、ハンドマイクを使いました。いつもは固定されているマイクなんですけど、「お客さんがいることを想像して歌って>と言われて歌いました。だから、今までとは違う勢いが出せたと思います。

春乃きいな ハンドマイクでレコーディングするのは不思議な感覚もあったけど、体を動かせるからライブっぽく歌えました。いつもはマイクが固定されているから、そこに向かって歌わないといけなくて、体を動かすとマイクからずれてしまうから、真っ直ぐ立って歌っていたんですね。でも今回は、体や手を動かしながらリズムが取れました。

希山愛 言葉を立てるって言うか、「最初の文字にアクセントを付けて」というディレクションがあって。いつも語尾は丸くするイメージですけど、この曲では「語尾を短く切って」と指示があって。そういうことはやったことがなかったから、そこは最初難しかったです。

星野蒼良 ライブを意識してお客さんの顔を浮かべながら歌ったので、できあがった曲を聴くと、ライブでの雰囲気や勢いが出せているなって思いました。

西垣有彩 今回は体でリズムを取りながら、いろんな体勢になりながらって言うか(笑)。全身でいろんな表情を付けながらやることができました。自分の中では、しっかりできたかなって思います。

――ブースの中で、1人でノリノリになって歌ったと。

瀬田さくら 私は3番目くらいに録ったんですけど、理子がトップバッターだったんです。みんなどんな感じで歌うのか気になったので、歌う前にそれを聴かせてもらったら、私が考えていた強さの何倍も強い感じで歌っていて。それで「あれ?」ってなって。私もスイッチを入れ直して、改めてボイトレをしてレコーディングに臨んだんです。

上田理子 本番のレコーディングの前にプリプロをやったんですけど、それを聴いたら、自分たちでは強く歌ってるつもりだったけど、声から強さがあまり伝わってこない印象だったんです。だから本番では、ライブが想像できて熱がもっと伝わってくるようにと、プリプロの何倍以上も、めっちゃ頑張って強く歌いましたね。体力消耗がすごく激しくて、振り付けを踊ってるわけでもないのに、汗だくになってめちゃめちゃ疲れました。歌うだけでこれだから、振り付けがついたらどうなっちゃうんだろう? って恐ろしくなりました(笑)。

――カップリングの「スターダスト」は、事務所の名前がタイトルに入った曲で、ミディアムの明るいスカナンバーですね。

上田理子 TEAM SHACHIの曲にも「ザ・スターダストボウリング」という曲があったり、ももいろクローバーZさんの曲にも「スターダストセレナーデ」という曲があって、カバーさせて頂いたこともあるんですけど…私達もオリジナルで“スターダスト”と付く曲があったらいいなと思っていたんです。だから今回それが叶ってすごく嬉しいんですけど、まさかこんなにもスターダストしてるとは思っていませんでした(笑)。

春乃きいな 曲のイメージとしては…夜に丘の上で満点の星空を観ながら二人でいるというものなんです。だからこの曲では、勢いではなく、そういう情景も伝えられたらと思います。ライブではフラダンスじゃないけど、手を揺らす振り付けがあって。お客さんがそれを一緒にやってくれていて、すごく嬉しいです。サビでは手をあげて左右に振るんですけど、お客さんはペンライトを揺らしてくださるので、それがすごく綺麗なんです。それこそ満点の星空のようです。

希山愛 7月からライブでもやっているんですが、曲が始まるまでは下を向いていて、音に合わせてパッと顔をあげるんです。その瞬間に「わっきれい!」って、いつも思います。まるでその光に自分が向かっていっている気持ちになりますね。

星野蒼良 間奏のあとに(希山)愛がソロで歌う間は、振りが決まってなくて自由なんです。私はそこで、いつも理子とじゃれていて、すごく楽しいです(笑)。すごくキラキラした曲だから、ライブでは会場に自然と笑顔が溢れます。

西垣有彩 大サビは(春乃)きいなと有彩で歌うんですけど、そこはみんなで動きを止めてから、一気に手を挙げるというフリになっていて。そこはバッと風景が切り替わるので好きだし。<すべての星屑集めてみせるから>という歌詞も、すごくスターダスト感があるなって思います。

瀬田さくら 「スターダスト」の歌詞は、全体に夏の思い出という雰囲気があって、友だちと過ごしてきた様子を思い浮かべる感じです。サビに<二度と会えないかもしれない>という歌詞が出てくるんですけど、出会いを大切にしなきゃなって思ったし。お客さんだけじゃなくスタッフさんとか、いろんな人と出会うからこそ、この歌詞を大切にしながら歌いたいなって思います。

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