細かい設定を作って撮影に臨んだ「Blue Star」
――前作のカラーは「白」でしたが、今作は「青」ということで、皆さんの「青色」で思い出などあったりしますか。
KAZ 昔、青がすごく好きな時期がありました。小中学生の時って戦隊モノの影響で男はレッドが好きになる傾向があると思うんです。その戦隊モノごっこのときも僕はブルー担当だったり、あと色分けの時も青組が多かったり、何か縁を感じた時期がありました。
JUNPEI 僕はサッカーをしていて、サッカー日本代表のカラーって青じゃないですか、それに憧れがあったので、サッカーをやっている時も、その代表のユニフォームを着て練習していました。それもあって青は嬉しい色の一つですね。
YUUTO KAZと一緒なんですけど、戦隊モノでは青が一番好きなんです。というのも2番手のポジションって一番おいしくて、僕の中ではブルーってクールで格好良いんです。なので、僕はそういう男を目指して今に至ります。今の立ち位置も上手(かみて)なんですけど、すごく満足しています。センターは僕じゃない感じがありますから。
KAZ わかる!ブルーはYUUTOっぽい。
TAKUYA 僕は青に思い出が特に無いんです…。なので、今回のシングルが人生で一番「青」に触れさせてもらっていると感じています。私服でも青色は全然着ないので今回の衣装は新鮮です。
RIOSKE 僕も青は今回、人生で一番触れさせてもらっている感覚はあります。
――「I’m Here」のMVもこの衣装でしたが、暑くありませんでした?
KAZ 8月に撮影したので、めちゃくちゃ暑かったです。
RIOSKE 屋上での撮影だったので、すごく陽に照らされながら(笑)。もう寒い寒いと言い聞かせながら撮影に臨みました。
――でも、それを感じさせない清々しさが出てましたね。
RIOSKE すごくクールな表情ですけど、脇にはいっぱいティッシュを挟んでます(笑)。
――そうだったんですね。撮影はスムーズにいきました?
KAZ それが「I’m Here」と「Blue Star」を1日で撮らなければいけなかったので大変でした。それもあって僕は朝の4時起きで、翌日の午前4時ぐらいまで撮影していました。何とか眠くならないようにみんなでテンションを上げて頑張りました。「Blue Star」のMVでグランピング(自然環境の中でホテル並みの豪華で快適なサービスが受けられる新しいキャンプスタイル)のシーンがあるんですけど、時間がカツカツであと何分かで電気が落ちるという緊張感の中での撮影でした。
RIOSKE 時間も迫ってるし、睡魔も襲って来てるという中で、余裕がある感じで楽しまなきゃいけないシーンだったので大変でした。あと、出演して頂いた田中芽衣さんと演技っぽい感じで撮影するシーンは初めての挑戦ではありました。
KAZ そうなんです。今回出演していただいた田中芽衣さんと、あと、女性の演者さんお2人と僕ら5人を加えた8人でグランピングのシーンを撮りました。
TAKUYA 初めての演技ということもあって、みんなで設定を決めて臨みました。
KAZ 僕以外、実はみんな人見知りなので、初対面の共演者さんとあまり喋れないんですよ(笑)。それもあって、設定を作った方が楽しく出来るかなと思いました。女性3人と僕らと考えたときに、同じ高校のサッカー部で、その時にマネージャーをしてくれていた3人、誰々は近所でとか、それぞれのあだ名での呼び方とか細かい設定を作りました。
RIOSKE それで20歳を過ぎて久しぶりに会って、乾杯をするといった設定です。
KAZ 小芝居をしながら撮影して、みんなもだんだん役に入り込んで、それで3人と仲良くなれた感覚もありました。
――「I’m Here」にもそういった設定はあったんですか。
KAZ 「I’m Here」は僕らでの設定はなくて、各々がアーティストとして上京して、その等身大の姿を撮って頂いたという感じです。
――「Blue Star」はTAKUYAさんが作詞されていますが、作詞はずっとやられていたんですか。
TAKUYA カラクリでは初めてでした。ソロで活動していた時はちょこちょこ書いてはいました。今回は青というテーマとドラマ『今夜、勝手に抱きしめてもいいですか?』のタイアップが決まっていました。なので、まずは海や雨など青に関連するワードをリストアップしていきました。でも、それだとちょっと弱いなと思いまして、青い花で素敵な花言葉がないか探しました。その中でブルースター(和名ルリトウワタ)という花を見つけて、その花言葉が「信じ合う心」や「幸福な愛」というものでした。その花言葉が気に入りまして、そこから歌詞を膨らませていきました。そこからメンバーにブラッシュアップしてもらいました。
――メンバー皆さんの想いもこの歌詞には込められているんですね。
JUNPEI そうなんです。あとから知ったんですけど、ブルースターの花が原作にも出てきていて。
TAKUYA これは僕も知らなかったんですけど、運命を感じました。
――原作者の方も蒼井ブルーさんでお名前もそうですが、本当に青尽くしの1枚になりましたね。
KAZ はい。色にこだわって出来たのも良かったです。前作「CANVAS」の裏ジャケで青色がグラデーションしていたり、実は今作への予告していたんです。あと、ブルースターの花言葉が「幸福な愛」なので、<見つけた 綺麗なblue star>というのは、見つけた愛という意味合いも強くて、それぞれが見つけた愛と照らし合わせて聴いてもらえたら嬉しいです。
――さて、「I’m Here」「Blue Star」をそれぞれ漢字一文字、「青」以外で表すとしたら何になりますか。
KAZ 「Blue Star」は「愛」です。
YUUTO 「I’m Here」は「繋」です。
TAKUYA 僕は「I’m Here」を歌っていて思い浮かぶのが「帰」ですね。帰る場所があるから夢に向かって頑張れるというのがあります。あと、「いつ帰ってきてもいいよ」という待っている側の気持ちもあるかなと。
KAZ 上京して10年経っても思っていてくれたということもあって、「I’m Here」は「絆」ですね。