現役女子高生アーティストでモデルの内田珠鈴(17)が9月8日、東京・代アニLIVE BASEで3rdワンマンライブ『#shuri_one more』をおこなった。LINEスマートスピーカーCMのメインキャストに抜擢され、フジテレビ系『めざましテレビ「イマドキガール」』に選ばれるなど、ファッション雑誌『JSガール』のモデルとしても活躍する彼女。ライブは4日にリリースされ、オリコンデイリーランキングで13位を獲得した2ndプレデビューシングル「青の季節」を引っ提げておこなわれ、アンコール含め全11曲を披露した。「大きな壁に向かってぶつかっていきたい」と12月21日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで4thワンマンライブを開催することを発表。次のステップへ向かったライブのもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】

「少しずつ」をたまゆらとコラボ

内田珠鈴

 残暑が残るこの日、西麻布のライブハウスには多くの観客で賑わっていた。BGMには先日リリースされたばかりの「青の季節」がエンドレスに流れ、ライブへの期待感を静かに高めていく。開演時刻になり会場は暗転すると、内田珠鈴がステージに登場。「皆さん盛り上がって行きましょう!」と元気いっぱいに声を響かせ「夢に向かって」で3回目のワンマンライブはスタート。軽快なビートに乗って、フレッシュなキラキラした笑顔で歌いあげる内田。続いては4日にリリースされた2ndプレデビューシングル「青の季節」。観客も手拍子で演奏と一体感を出しながら、その上に乗る清涼感のある内田の声は、夏の終わりに溶け込むように響き渡った。

 「盛り上がってるかーい!」と投げかけ披露されたのは「つながり」。絆を感じさせる歌詞を一人ひとりに語りかけるように歌いあげた。MCでは前回のワンマンでソールドアウト出来なかったことから、もう一度挑戦したいという思いを込めて『#shuri_one more』とタイトルを付けたことを明かした。そして、「皆さんとの最高の思い出にしたい」と1stワンマンライブ以来の披露となった「まさか」を披露。この楽曲は観客も撮影がオッケーということもあり、観客もスマホでこの日の思い出を撮りながら楽曲を聴きいっていた。さらに音源としては発表済みだがライブでは初披露となった「私の想いと君の幸せ」を情感を込めながら歌唱。

 そして、キーボードのサポートメンバーと2人で届けた「メッセージ」。ピアノの音色とともに内田はしっとりと切ない楽曲を紡ぐ。続いてアコースティックギターで弾き語りのセクションへ。事務所の先輩であり、自身の憧れの人であるシンガソングライターの井上苑子と一緒に楽器屋へ行き、選んでもらったというギターを抱え「花火」と「空」を披露した。ギターを奏でながら伸びやかな歌声を届けた。終わったあと「緊張した」と安堵の表情を浮かべていたのも印象的だった。

 続いて、リリイベなどで公約として掲げていた新しい試みとして、内田と同事務所に所属のユニット・たまゆらとのコラボレーションを実施。わたもも(Vo)とゆの(Key&Vo)の2人を観客とともに呼び込み、1stプレデビューシングルの「少しずつ」をアコースティックバージョンで披露。サビではユニゾンで力強い歌声を響かせ、3人でスイッチしながらのカラフルな歌声と三者三様の感情をメロディにのせ楽曲を彩った。

大きな壁に向かってぶつかっていきたい

内田珠鈴

 本編ラストに披露した楽曲は「青の季節」のカップリング曲「私」。現在日本は天災による被害で素直に笑えない状況が続いている。「この曲を聴いて少しでも笑顔になってもらいたい、この曲を届けることで幸せはありがたいことで当たり前じゃないということを伝えたい」と、自身の経験も含め語った。活力を与えてくれるようなパフォーマンスで幸せを届けた。

 アンコールの声に応え、再びステージにグッズのTシャツに着替えた内田が登場し、「重大発表があります」と告げる。会場がざわつくなか過去のワンマンライブを振り返る。今までは楽しさが優っていたこともあり、ワンマンライブがソールドアウトしなくても、CDランキングが100位に届かなくても悔しさはあまり感じてこなかったと話す。しかし、今までとは意識が変わり、更なる高みを目指すために挑戦といえる次の目標となるワンマンライブを決めたという。

 4thワンマンの舞台は12月21日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催することを目を潤ませながら発表。内田は今回の倍以上となるキャパで不安もあると話す。しかし、「成長できるように、また明日からも大きな壁に向かってぶつかっていきたいと思います」と、みんなの力を借りて絶対に成功させたいという強い決意を見せた。ラストは「卒業」をフルバンドで届けた。会場が一体となったパフォーマンスで魅了し、観客に丁寧に感謝を告げ『#shuri_one more』の幕は閉じた。

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