ナルトとボルトを歌詞に入れたいという欲求
――さて、歌詞についてお聞きします。前作の「デンシンタマシイ」は皆さんの、アニメの登場人物であるナルトやボルトへの想いを集めての歌詞になっていましたが、今作は湯毛さんが書かれています。
湯毛 はい。今回は全曲僕が担当させて頂きました。事前にゲームもプレイして書かせて頂きました。僕は元々こういったバトル系の歌を歌いたくて歌っているというのもあるので、その世界観は頭に入っているんです。(せら)みかる君が書いてきてくれた曲にハマりそうな言葉やリズムを考えたりして書きました。敢えて一般的ではない日本語を入れてみたりするんです。
――一般的ではない日本語といいますと?
湯毛 例えばサビの<血を焦がす>とかですね。日本語としてはないと思うんですけど、頑張っているイメージは伝わるかなと思いまして。
――確かにそのイメージは伝わってきますね。あとサビの<駆けのぼる共に>という所が「ボルト」に聞こえるんですけどこれは意図的に?
湯毛 はい。1行目の<シグナルと>にも「ナルト」と入っていて。こういうのをやってみたかったんです。「デンシンタマシイ」の時にもそれは考えたんですけど、うまく入れられなかったんです。今回はうまく入れることが出来ました。むしろ、ナルトとボルトを入れたいという欲求から歌詞を書き始めたといっても過言ではないです。あと、大変だったのがAメロのリズムをはめていくところが難しかったですけど、自分的にも満足いくものが書けたなと思っています。
――もう100点ですね。
湯毛 2018年7月時点で100点としておきましょう(笑)。(取材日は7月下旬)
――感覚は更新されていきますからね。
せらみかる あと<I’m A Striker>の部分もトレーラー映像とカッチリはめてもらえて、この部分で『NARUTO TO BORUTO シノビストライカー』のタイトルロゴとバッチリ合っていて気持ち良かったです。
――「シグナル」にはもしかして裏テーマとかあったりしますか。
湯毛 ないです。もうこれはゲームのイメージと僕が歌いたいこと、欲求を入れたストレートな曲です。『ドラゴンボール』のゲームで影山ヒロノブさんが歌っているものがあって、そのイメージはありますけど。
――ちなみにこの曲はいつ頃から制作されていたのでしょうか。
せらみかる 2月頃でした。4月にバックトラックのレコーディングをして、歌録りが5月のゴールデンウィーク中で。
フジ レコーディングまでが結構タイトでしたが、レコーディング自体はスムーズに終えることが出来ました。