16人組ダンス&ボーカルグループのTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEが27日、都内で、ドキュメンタリー映像『<DOCUMENTARY>SOUL SURVIVOR ~4年間の軌跡~』の先行試写会およびトークイベントをおこなった。同映像は、9月12日リリースの1stアルバム『THE RAMPAGE』に特典映像として収録。結成から現在までの4年間を追いかけた。

 上映を終え、MCに呼び込まれ場内後方から登場したメンバー、後藤拓磨、鈴木昂秀、龍、長谷川慎、武知海青、藤原樹、浦川翔平、岩谷翔吾、吉野北人、川村壱馬、山本彰吾、与那嶺瑠唯、神谷健太、RIKU、陣、LIKIYAの16人。大歓声に包まれながら、ステージに登壇した。

異例の16人、不安と葛藤

 ドキュメンタリー映像では、正規メンバー16人が決定するまでの心境も明かされている。メンバー16人、しかもボーカル3人というグループ編成はEXILE TRIBEでも珍しく、当時は不安や葛藤があったようだ。

RIKU、陣、LIKIYA

RIKU、陣、LIKIYA

 リーダーの陣は「まさか僕らが16人で、ボーカルが3人で正式メンバーになれるというのは思っていなくて焦りもありました。グループとして団結していこうという気持ちになるまでは少し時間がかかりました」と当時の様子を明かした。

 また、ボーカルのRIKUは「候補生として僕達3人を選んでいただいたときは、どうなってしまうんだろうとか、3人というのはその時まで経験がなかったので、どういう風に歌ったら良いのかというのがあって、これから減ってしまうのかなというのもあって。その時は自分の事で精いっぱいで、時にはうまくいかないこともあったけど、それを経て、今がある。最初は不安でしかなかった」と述べている。

 一方のパフォーマーの山本彰吾は「初めてあったばかりの男たちと一緒にやっていくなかで、いつ何が起こるか分からないというところもあり、『武者修行』では毎公演毎公演を大切に回っていました。時にはEXILE TRIBEという名前を持つにはまだ早いんじゃないかという声もあって。そういうなかでのプレッシャーもあるなかで、当時はまだメンバー同士も分かり合えなかくて、一人ひとりの葛藤はあったと思います」と振り返った。

山本彰吾、与那嶺瑠唯、神谷健太

 また与那嶺瑠唯は「自分達は当時、候補生と言われていたので、誰がメンバーになるかわからない。『武者修行』中は16人でやっていきたいという思いが一人ひとりにあって、ファイナルで16人全員が選ばれたときは頑張っていたものが一つ報われたというか、一緒に活動できるんだというのが大きな喜び。それとEXILE TRIBEとしての名前を頂いてからの責任ややっていくぞという気持ちが入り混じっていた。これからという(希望が)ありました」と述べた。

絆を強くした合宿

 そうした不安や葛藤を抱えたなかでメンバー同士が心を打ち明け分かり合えるようになったのは合宿だったという。LIKIYAは「間違いなく合宿ですよね。合宿でここまでお互いに対して話したのは合宿で初めて。根っこからしっかりお互いに分かり合うためにはぶつかり合わないといけないと思っていたので、グループとしてはそこからちゃんと始まったのかなと思いますね」と当時の様子を明かした。

岩谷翔吾、吉野北人、川村壱馬

岩谷翔吾、吉野北人、川村壱馬

 そのLIKIYAは「(岩谷)翔吾には凄く怖がられていたけど(笑)」と翔吾に怖がられていたことを明かすと、岩谷翔吾は「ありましたね。本当に恥ずかしいです」と苦笑い。ただ、「僕たちにとっては大切な時間だった。一つひとつが将来ぶれないための時間。あれがあったから16人ぶれることなくチーム一丸になっていると今では確信しているので」と自信の表情。それでも「LIKIYAさん本当にすみません」と改めて平謝り。LIKIYAも笑顔で「全然大丈夫。そのための合宿だったから」と返していた。

 メンバーの絆を深めた合宿だったが、その内容はハードだったようだ。LIKIYAは「合宿は2週間。睡眠時間が2、3時間しかないなかで、トレーニングもしましたし、3レッスン、自分達の課題もして、話し合いもして。朝は真冬のなか7キロのランニングをしました」と明かした。

「武者修行」で鍛えられる

 一方、後藤拓磨が思い出深いものとしてあげたのは2014年の「武者修行」。「当時僕は最年少15歳。毎公演終わると良かった人、悪かった人を挙げていたんです。知り合って間もなかったので、知っていこう、向上していこうという意味合いでやっていたんですけど、そこで僕が足を引っ張っていて悪い方にいつも挙がっていました。あの『武者修行』があって今があるなと思う。2014年の武者修行は僕にとっては大事」と明かした。

後藤拓磨、鈴木昂秀

 その後藤に対して、陣は「めっちゃ遅刻していたで」と暴露。後藤は「そうなんです」と苦笑い。「今は気を付けているので大丈夫ですが、当時は初代遅刻魔、レジェンドと言われるぐらいやらかしてまして」と振り返った。その「遅刻魔」を引き継いだのは「浦川翔平さんです」と名指し。浦川翔平は「間違いないです。自分がやっちゃっているので何も言えないです」と照れ笑いを浮かべていた。

 また、映像では、岡山でおこなわれたゲリラライブでの様子も収められている。ここでは音響トラブルが起きてRIKUが生歌で乗り切ったが、RIKUは「頭が真っ白になって。なんとか地声で届けようと自然と体が動いていた」と当時を振り返った。

自分のリアル

吉野北人、川村壱馬、山本彰吾

 珍しい3人ボーカル。吉野北人は「1回目の武者修行の時からスキルも人間的な部分もそうですけど、16人だから甘えていたところがあった。そのなかで武者修行。LIKIYAさんやメンバーの支えがあったから乗りきれた。LIKIYAさんには感謝。心を鬼にして言ってくれたのは有り難い。未熟でもあったので経験も、LIKIYAさんが一つひとつ丁寧に接してくれた」とメンバーの支えがあって乗り切ったと明かした。

吉野北人、川村壱馬、山本彰吾

 同じボーカルでも川村壱馬はパファーマーとしてもシンクロしている。クランプシーンが好きだたので、日本のクランプシーンを作ったJUNさんのところで習っていた。そうしたこともあって人前で挑戦したいという思いが強くなっていました。メンバーに提案して、『武者修行』だったからできた挑戦。ダンスも積極的にやることでパフォーマーも受け入れてくれた、すごく一緒になって熱くなってくれて。チーム力に繋がったのかなと思います」と振り返った。

 また、レコーディング時の様子も描かれており、そこで川村は「楽しい、これがやりたかった」と発言。その真意について「『100degrees』で僕が初めて作詞をさせて頂いたところで、初のリリックでラップしてという、それは物凄く楽しくて、書いてあること全て自分のリアルな思いで、グループの思いでもある。120%嘘なしでリアルに表現できていることが、表現者として素直に嬉しかった。悔しい思いもありますし、今までのなかでそういった想いも攻撃的に表現できた」と明かした。

武知海青のパフォーマンスから組み立てた

 そうした歩みを経た彼らは、47都道府県を縦断する初の単独全国ツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2017-2018 “GO ON THE RAMPAGE”』を実施。ファイナルはNHKホールで迎えた。

鈴木昂秀、龍、長谷川慎

鈴木昂秀、龍、長谷川慎

 龍は「初のツアーだったので、このツアーを通して自分達のパフォーマンスの仕方が確立できたというか、今後、パフォーマンスする上で、自分達の色がはっきりと分かってきたツアー。このツアーがベースで今後いろんなところでパフォーマンス出来ると思う。次につながった」と自信をのぞかせた。

 このツアーではジャズダンスやヒップホップなど様々なジャンルのダンスを取り入れるなど挑戦でもあった。陣は「オープニングで上半裸で出て来る場面。あのツアーはあそこが一番最初に決まったんです。あそこからツアーの内容を組み立てていったので、(武知)海青には大変なプレッシャーを与えてしまったというのがあった」と回顧。

長谷川慎、武知海青、藤原樹

 それを受け、武知海青は「あれを聞いた時に、やべえなって。初めてのツアーで一発目に自分が出る責任感やかなりの役をいただいたので、それ以上のものを見せないと、決めて頂いたHIROさんや15人のメンバーに申し訳ない気持ちになるので、この58公演どれだけ自分と戦いながらできるかなという勝負をずっとし続けていました」とプレッシャーがあったことを告白。

 その海青はNHKホール公演でダイナミック且つ優雅なジャズダンスを披露。ボーカルに合わせて圧巻のダンスパフォーマンスをみせたが、「もともとジャズが得意だったので、ツアーの制作会議でも自分から『ジャズをやらせてください』と提案して、それから映像撮りをして、『一度やってみましょう』となって。そういうところから始まっていったので、自分達がやりたいこととか、挑戦したいことをこのツアーではさせていただいた」と挑戦によって様々なものを得たと明かした。【取材・撮影=木村陽仁】

長谷川慎、武知海青、藤原樹

鈴木昂秀、龍、長谷川慎

鈴木昂秀、龍、長谷川慎

吉野北人、川村壱馬、山本彰吾

吉野北人、川村壱馬、山本彰吾

岩谷翔吾、吉野北人、川村壱馬

岩谷翔吾、吉野北人、川村壱馬

武知海青、藤原樹、浦川翔平

与那嶺瑠唯、神谷健太、RIKU

RIKU、陣、LIKIYA

山本彰吾、与那嶺瑠唯、神谷健太

藤原樹、浦川翔平、岩谷翔吾

後藤拓磨、鈴木昂秀

浦川翔平、岩谷翔吾、吉野北人

長谷川慎、武知海青、藤原樹

龍、長谷川慎、武知海青

RIKU、陣、LIKIYA

RIKU、陣、LIKIYA

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岩谷翔吾、吉野北人、川村壱馬
鈴木昂秀、龍、長谷川慎

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