歌手で俳優の星野源が、24日放送のNHK『あさイチ』で、同じ時期にスタートした音楽と芝居に対し、周囲から「絞れ」と言われていたことを明かした。さらに、音楽を始めた当初、自身の声にコンプレックスを抱えていたことも語った。

 連続テレビ小説『半分、青い。』の主題歌「アイデア」を作詞・作曲した星野。毎朝、楽曲が流れていることに対し、「すごく嬉しい。朝ドラ、一番有名なドラマ枠で自分の歌が流れる、夢のような時間です」との感慨を抱いている様子を明かした。

 今では星野の代名詞にもなっている音楽と芝居だが、星野はその出会いを話す。中学1年の時にギターを始めたといい、同じ時期にクラスメイトから芝居に誘われ、高校を卒業して以降も両方を続けてきたという。

 ただ、周囲からは「『絞れ』ってめちゃくちゃ言われました」とどちらかに専念することを勧められてきた。それでも、「好きだし、どっちも。大変だけど頑張ろうと思ってやっていたらいつの間にかどっちも仕事になった」と、好きなことを辞めずに続けてきたことを喜んだ。

 さらに、星野は音楽で最も影響を受けたミージシャンとして細野晴臣を挙げた。YMOやはっぴいえんど等で知られる細野の楽曲を、高校生の頃に先輩から教えてもらって聞いたという。

 また、星野は当時、自身の声にコンプレックスを抱いていたようだ。「歌が好きで中1から弾き語りをやってきたけど、声が低くて、わりとモサッとしてる。B’zとか、ユニコーンが大好き、すごく高い声の曲が大好きで、でも自分が似合わないことがコンプレックスだった」と劣等感を抱いていたことを明かした。

 そうした時に出会ったのが細野の楽曲。「細野晴臣さんの歌って、すごい低くて、でもめちゃくちゃカッコいいというところに、声が低くてもこんなにカッコいいのがあるんだ、自分も音楽ができるかもしれない」と自身の特徴をポジティブに受け止めるきっかけを得たという。

 現在、細野とは雑誌で一緒に連載をしている星野。『あさイチ』の中では、「お父さんというか、師匠という感じの方ですね」と細野へのリスペクトを言葉にした。

 2016年10月に放送された日本テレビ系『バズリズム』でも細野について言及した星野。「『行きつけの店があるから、行こう』と言われて行ったのが、ジョナサンだった」とのエピソードを明かしたうえで、その庶民感覚に「そういうところが大好き」と語っている。

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