ロックバンドのKEYTALKが22日、東京・港野鳥公園で、草刈り作業のボランティアに参加した。ボランティア活動と音楽フェスを融合した『RockCorps supported by JT 2018』(9月1日、千葉・幕張メッセ)の一環としておこなわれたもので、一般参加者とまざり作業に励んだ。小野武正は「僕らのように発信できる人間がボランティアに参加することはとても良いこと」と持論を述べた。

KEYTALK

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 『RockCorps』は、2003年に米国でソーシャル・プロダクション・カンパニーとして設立された「RockCorps」による音楽イベント。「4時間のボランティア活動をおこなうと、アーティストライブのチケットがもらえる」という仕組みで人々の社会貢献活動への参加を推進してきた。KEYTALKは9月1日に幕張メッセで開催される、セレブレーション(ライブイベント)にBLUE ENCOUNT(ブルエン)、でんぱ組.inc、加藤ミリヤ、エリー・ゴールディングとともに出演する。

 この日は、都内では極めて珍しいという、ランの自生する区域の笹の葉など雑草を刈り取る作業をおこなった。雲ひとつなく日差しが容赦なく照りつける厳しい残暑の中、29人のボランティア参加者とともに汗を流した。

作業の様子

作業の様子

 休憩中には参加者と談笑する様子も。ブルエンのファンであるという参加者は「ブルエンと(KEYTALKが)対バンやりましたよね? あれを観に行けなかったので楽しみです!」と言い、八木優樹は「良かった。頑張ります!」と笑顔で応じていた。

 作業後には、メンバーがボランティア参加者全員にセレブレーションのチケットを手渡し。メンバーは「お疲れ様でした!」と声を掛けながら、パス状のチケットを参加者の首にかけていった。

作業の様子

作業の様子

 さらに、KEYTALKは報道陣による囲み取材に応じた。ボランティアを振り返り、小野は「1時間の作業時間でしたが一瞬に感じてしまうくらい、楽しくできました」と言い、寺中友将は「外で汗を流す感じが、フェスで流れる汗のような清々しいものでした。誰かが喜ぶことをやるというのは気持ちのいいものだなと再認識できました」と語った。

 首藤義勝は「率直に楽しくて、ボランティアであるということを忘れてしまっていました。他にもいろんなボランティアのかたちがあると思うので機会があればあってみたいなと思います」とボランティアに対する概念が変わった様子。

作業の様子

作業の様子

 八木は「セレブレーションに来てくれる人と作業出来て、またライブ会場で会えるということがすごく良いことだと思います。今日会えて良かったです」とRockCorpsの仕組みについて好印象であるという。

 また、最近は7月の西日本豪雨で災害地となった地域に、嵐やSUGIZOなどのアーティストが災害地支援のボランティアなどに参加して話題にもなっている。

チケットを渡すメンバー

 アーティストがボランティアに参加することについて、小野は「僕らのように発信できる人間がボランティアに参加することはとても良いことだと思うし、その機会を頂けて『RockCorps』さんには感謝しています。八木くんも言っていましたが、ライブの前に皆さんに出会えてよりライブに気持ちが入ります」と持論を述べた。

 寺中は「いつもその時その時にしか観れない様なライブを心がけています。セレブレーションでしか観れない様なライブを今日のことを踏まえて出来ればと考えています」とセレブレーションへの意気込みを語った。【取材・撮影=松尾模糊】

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