歌手の浜崎あゆみが11日放送のフジテレビ系『MUSIC FAIR』に出演。今年でデビュー20周年となる浜崎だが、デビュー当時は多くの不安を抱えていたことを赤裸々に明かした。

 浜崎が『MUSIC FAIR』に出演するのは9年ぶり。「すっごい緊張しちゃって」とこの日のステージを振り返った浜崎は今年デビュー20周年を迎えている。

 その浜崎は変化を感じることなくあっという間に過ぎたと話し、「時間のほうが自分を追い越している。変わらないまま取り残されたじゃないけど…」との心境を語った。

 デビュー当時の自身に対し、「大人になっても未来はいいもんだよ」との言葉をかけたいという浜崎。「何に対しても昔のほうが怖かった。知識に対しても怖かったですし、何も知らないから何をするのも怖くて、と思っていた」という。

 今でこそ「少しずつですけど色々学ばせていただいて、楽しむ余裕ができた。『そんなに大変じゃないよ』と言ってあげたい」と話す浜崎だが、未来は希望よりも不安のほうが圧倒的に大きかった。「どうしたらあきらめないでいられるかなっていうのを考えてました」と苦悩を抱えていたことを率直に明かした。

 多忙のため帰宅してもわずか20分で次の迎えが来ることも。「友達と会う時間も、家族と会う時間もない。何が起きているかわからない。でも立ち止まらないように、あきらめないようにしなきゃなという感じでした」と当時の様子を振り返った。

 そうした日々のなかで、浜崎はライブでファンと会えることが大きな支えになっていた。「自分が存在している意味があるんだなって思えますね。それ以外はずっと一人、ずっと一人でカメラに向かっている時間なので不安になった」とし、ファンと過ごす時間が、浜崎が自身のアイデンティティーを感じる大切な瞬間だったようだ。

 また番組では浜崎のプライベートにも迫った。7匹の愛犬を飼っているという浜崎は「それをずっと見ているだけで幸せです」と楽しんでいることを笑顔で語った。

 さらに、「1日だけ自由に街を歩けたら」との質問に対し、浜崎は「タモリさんになってみたい」と答えると、司会の加藤綾子フリーアナウンサーや軽部真一フジテレビアナウンサーらは驚きの声を挙げた。

 その理由を問われると、「タモリさんってどこからどう見てもタモリさんじゃないですか。どの国で見ても、どんな場所で見ても」とタモリに抱いている印象を語った。

 海外で一度、タモリと会ったことがあると言い、そのことを直接告げたという。すると、タモリからは「あゆに言われたくないよ。お互い様だよ」と返された。浜崎は「自分のことが分からないので、タモさんっていう、あの状況で道を歩いて、人はどんな風に見るのかなって」と独特の感覚があるようだ。

 浜崎は「俯瞰で見てみたいんじゃないでしょうか。注目されるっていうのはどういうことなのか」と自身が抱く願望の理由を語っていた。

 その浜崎は4月から開催している全国ツアーの真っただ中。各地の違いを尋ねられると、「場所によって変わるんだなって。大阪の皆さんとかはずっと話しかけてくる感じ。ずっとノリノリって感じ」と言い、北海道では「ずっと聴き入って、涙流してずっと聴いてくれる。全然違いますね」などの印象を持ちながら、ライブを楽しんでいるようだった。

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