5人組アイドルグループのマジカル・パンチライン(通称・マジパン)が4月8日、新宿ReNYで、3rdワンマンライブ 『“DANCE DANCE ROMANCE: PART II 〜君に出会えてよかった〜”』をおこなった。この日、リーダーの佐藤麗奈(レナ)が卒業。この5人としてのラストステージとなった。ライブは「私が私を燃やす理由」や「パレードは続く」などアンコール含め全20曲を熱演。レナは「アイドルじゃなくなっても佐藤麗奈と新体制となるマジパンの応援を宜しくお願いします」と想いを告げステージを去った。それに伴い1stワンマンとこの3rdワンマンの模様を収録したDVD&Blu-rayのリリースも発表。新たな旅路へと出発したライブのもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】

5人でのラストステージ

レナ(撮影=林晋介)

 開演時刻になり会場は暗転。静寂のなか、登場したメンバーは縦一直線に整列。3回目のワンマンライブのオープニングを飾ったのは「私が私を燃やす理由」。セーラー服をモチーフにした2ndシングル「DEUS EX MACHINA」のジャケ写衣装で、アクティブなパフォーマンス。観客も声を掛け序盤から盛り上げていく。一気にアクセルを踏み込み加速度を上げた「万理一空 Rising Fire!」では、バトルシーンを彷彿とさせるアグレッシブなダンスと歌で魅了。「謎から謎めくMystery」ではメンバーの合図で、観客同士が肩に手を置き、ひとつに繋がる通称“謎謎トレイン”の光景はライブならではの瞬間。

 一旦ステージを後にするメンバー。スクリーンにはメンバー各々の思い出の出来事を語るコメントが投影。リーナは「デビューイベントが印象的だった」と話し、ヒマワリは『TOKYO IDOL FESTIVAL』で今のアイドルの世界ってこんな感じなんだなと興奮した』、アンナは2ndワンマンライブ「『“DANCE DANCE ROMANCE: PART I”』でのバースデーサプライズが嬉しかった」、ユウナは2ndワンマンライブ『“DANCE DANCE ROMANCE: PART I”』で披露した「謎から謎めくMystery」での謎謎トレインの光景に感動、レナは1stワンマンが決まった時、「泣いているメンバーもいる中でのワンマンだったこともあり、今まで以上に気持ちがひとつになった」と振り返った。

 キラキラと輝く1stシングル「パレードは続く」の、ジャケ写の衣装にチェンジしたメンバーが再びステージに。「Happy New Kitchen」ではイントロでお菓子をフロアに投げ込んだり、続いての「マジック☆ガール」ではビッグバンドのゴージャスなサウンドと相まって、彼女たちのキラキラした笑顔のコラボレーションがステージを彩った。そして、一転して会場をシリアスな空気感に変えた「リインカーネーション」ではマジカル・パンチラインのクールな面を打ち出し、緩急をつけたセットリストで物語を紡いでいくようだった。

 再びスクリーンが登場し、レナについてメンバーがコメント。リーナはレナを「信頼できるパイセン」、ヒマワリは「オーラがすごくて、私の中でずっとリーダー」。アンナは「永遠のトップアイドル」ユウナは「プライベートでも大切な友達になれた」と各々の印象を述べた。そして、レナは4人について「私がアイドルになった時よりもみんなはビジョンを持つのが早かった」と総評した。

 コメント映像が終了するとミニアルバム『MAGiCAL MYSTERY TOUR』のジャケ写衣装にチェンジし、サビでタオル回しで盛り上がった「手のひらがえし」から、迷路へ迷い込んだかのようなミステリアスなイントロが印象的な「ミカガミ・ラビリンス」では5人のシンクロした鮮やかな振り付けで視覚でも楽しませる。

いろんなジャンルに挑戦できる佐藤麗奈に...

記念撮影(撮影=林晋介)

 MCを挟み、後半戦へ。盛り上がり必至の「那由多不可思議ソウルライブツイスター」や「マジカル・ジャーニー・ツアー」と、アグレッシブなビートが感情を滾らせ、5人のエネルギッシュなパフォーマンスによってフロアを扇情。ライブは佳境へ突入。曲調がめまぐるしく変化していくナンバー「Magiかよ!? BiliBili☆パンチライン」。ドラマチックな構成は観客の心をどんどん。「私たちは進み続けます!」とレナの言葉から「Never Ending Punchline」へ。力強く邁進していくぞ! というアティチュードを感じさせるステージングで、会場のボルテージは最高潮のなか、5人は客席に背を向け高々と腕を掲げ本編を終了した。

 盛大なアンコールに応え、再びステージにメンバーが登場し、レナがセレクトしたセットリストで展開。まずはわーすたの「いぬねこ。」をネコミミを付けたレナ、ヒマワリ、リーナの3人でキュートにカバー。続いてレナ、アンナ、ユウナでベイビーレイズJAPANの「JUMP」を、そして、レナが「この曲は5人で歌いたかった」と5人全員でアイドリング!!!の「さくらサンキュー」を届ける。途中、レナとユウナが涙で歌が歌えなくなってしまう場面も。

 リーナ「(レナが卒業することに)不安はありました。レナちゃんがいなくても大きなグループに成長させていきたい。迷惑も掛けたけど、優しくて頼れるリーダーでした」。

 ヒマワリ「まだ(レナ)卒業の事実を受け止められないです。もっと一緒に思い出を作っていきたかったです。私たちと進む道は違うけどレナちゃんの行きたい道を進んで下さい」。

 アンナ「卒業のことは考えたくなかったけど、佐藤麗奈が作ったグループにかわりはないので、これからも見守っていてくれると嬉しいです」。

 ユウナ「ステキな思い出が作れたと思います。私がアイドルになれたのはレナのおかげです。卒業しちゃうけど、レナの側を離れる気はない」。

 レナはメンバーからの言葉を聞き、「みんなの気持ちが伝わってきました...」とラストは「パレードは続く」。フロアはレナのイメージカラーである紫のペンライト一色に染まるなか、バズーカ型のクラッカーをレナが客席へ発射したりと、感極まったメンバーも涙ぐむなかライブはクライマックスを迎えた。5人での集大成、4人体制としてのスタートを切った。最後にレナは「いろんなジャンルに挑戦できる佐藤麗奈になれるように頑張っていきたいと思います。アイドルじゃなくなっても佐藤麗奈と新体制となるマジパンの応援を宜しくお願いします」と述べ、「アイドルになれたのも皆さんのおかげですし、メンバーや家族に本当に感謝しています」感謝を綴りステージを去った。

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