日本の文化を世界に発信するために結成された次世代ボーカル&ダンスグループ・民謡ガールズが7月15日、東京・新宿MARZでワンマンライブ『激情公演~3周年記念・序章~』をおこなった。ライブはグループ結成3周年を記念しおこなうというもの。民謡ガールズの3年間を振り返るライブ構成で「四季おりおり折り紙唄」6月27日にリリースされたシングル「キラリ☆夢音頭」など新旧交えたセットリストで全14曲を披露。アンコールでは研修生のりょうが、この日から正式メンバーへと昇格するというサプライズ発表もあり、11人となった民謡ガールズの記念すべき日となったライブの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

3周年記念序章

ライブ中の民謡ガールズ

 この日の気温も35度を超える真夏日は本日開催される「激情公演」の熱さを示唆するようだ。開演時刻になると、開演を告げる影アナウンス。今日の意気込みからSEとともにメンバーが次々と登場。高らかに笛の音が響き渡り「よさこい鳴子踊り」でライブの幕はあけた。情景を映し出すかのような趣きのある歌声と、らむの凛とした三味線の音色が民謡ガールズの世界へ誘う。

 元気一杯の自己紹介を経て、ここから2曲は観客も撮影可能となるコーナーへ。まずは京都府民謡「竹田の子守唄」は流れるような振り付けに、包容力を感じさせる歌声で会場を包み込んだ。そして、熊本県民謡「おてもやん」ではシリアスな空気感を10人で打ち出した。最後の“あっかんべー”とユーモアも忘れないパフォーマンスで楽しませた。

 訪れた観客との記念撮影から、民謡ガールズの一つの転換期とも言える思い出が詰まった「ひみつの夜」を届けた。ビートの効いた楽曲は、民謡とポップスの華麗な融合で彼女たちの違った一面をみせてくれた。そのリズムに乗って観客も手拍子で盛り上がるなか、続いての「鬼さんだぁれ?」も軽快なポップナンバーということもあり、彼女たちのアクティブなダンスと圧倒的な歌唱力に魅了。エンディングでは“みんガルじゃんけん”で観客とじゃんけんをするというパフォーマンスも印象的。

 さらにアクティブなパフォーマンスを加速させたのはクールなサウンドと、和の要素が見事に融合された「Japan Do Do」。メンバーもペンライトを使用したフォーメーションダンスでステージを彩った。そして、聴いているだけでも元気が湧き上がってくる「まげったボーイ」。観客もメンバーの手の振り付けを真似するなど、ステージとフロアの一体感を感じさせた。

 ライブはいよいよラストスパート。扇子を使用した楽曲「通りゃんせ」では華やかさ、そして、ドラマチックな展開のある楽曲で、キュートさとドキッとするような色気も感じられるステージング。本編ラストは「四季おりおり折り紙唄」。目まぐるしく展開していくダンスとダイナミックな歌で魅了し、メンバーはステージをあとにした。

りょうが正式メンバーに昇格

ライブ中の民謡ガールズ

 アンコールに応え、再びメンバーがステージに登場。研修生のりょうもここから参加。まずは3周年を振り返る映像を一緒に観覧。結成からの懐かしい映像にメンバーも照れ臭そうな声を上げる。ここでサプライズ発表で、9月、10月の定期公演開催発表と研修生のりょうが、この日から正規メンバーへ昇格。歓喜の声が上がるなか、涙を流すメンバーとりょう。「みんなと一緒に頑張りたい」と意気込みを告げ、6月にリリースされたシングルから「ハンカチDrop」と「EMOTION」を立て続けに披露。11人よるエネルギーをステージから放っていた。

 さらにこれからの民謡ガールズが垣間見れる「キラリ☆夢音頭」で熱を放ち、振り上げた拳によってボルテージは最高潮。民謡ガールズは着実に、アイドルからアーティストに変貌しつつあることが証明された。みのりによる気合の入った掛け声で会場がひとつになり、ラストは回転するタオルで埋め尽くされ盛り上がった「ウレシナミダー!」を全身全霊でパフォーマンスし、『激情公演~3周年記念・序章~』は大団円を迎えた。ステージを去る時も一人ひとりが観客へ向けて丁寧にお辞儀をする姿が印象的だった。11人となり、パワーアップした民謡ガールズ。8月、9月、10月の定期公演も同会場で決まっており、どのような進化を見せてくれるのだろうか。今後も目が離せない、期待が高まる序章であった。

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)